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2026/09/02(水)

【川畑のぶこ】予定を入れ過ぎて疲れます

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。

———————–

【Q】川畑先生、こんにちは。
毎回、自分のことを言われているような
気持ちになりながら、
メルマガやYouTubeを拝見しています。

他の方にとっては些細なことかも
しれないのですが、川畑さんが
「些細なことでもかまいません」と
動画で言ってくださったので、
相談させていただきます。

私は59歳、
パートで仕事をしています。

夫と二人暮らしで、子どもたちは
それぞれ家庭を持って独立しています。

子育てが終わってからは
自分の時間も増えたので、
以前から興味のあったことを
いろいろ始めるようになりました。

週に一度のヨガ、
月に2回の友人とのランチ、
時々は、友と旅行にも出かけます。

近くに住む母の様子を見に行ったり、
娘から頼まれれば孫の送り迎えを
したりもしています。

仕事が休みの日も、何かしら
予定が入っていることが多く、
気がつくと一か月先までカレンダーが
埋まっていることも少なくありません。

自分で予定を入れているのですから、
忙しいのは当たり前です。

どれも嫌なことではありません。

むしろ、誘ってもらったり、
予定が入っていたりすると嬉しいですし、
「充実した毎日を送っている」
と思っていました。

ところが最近、
少し疲れを感じるようになりました。

先日、珍しく予定が何もない休日が
あったのですが、
朝から何をする気にもなれず、
ほとんど家で横になって過ごしました。

気づけば何時間も昼寝をしていました。

その日の夜、友人から
「今度の日曜日、ランチどう?」と
LINEが来て、いつものように
「行きたい!」と返事をしたのですが、

送った後になって、
なぜか少し気が重くなりました。

自分で予定を入れているのに、
予定が近づくと「面倒だな」
「家でゆっくりしたいな」と思うことも
増えている気がします。

でも、予定が何もないと、
それはそれで落ち着きません。

「せっかくの休みなのに、
何もしないで終わってしまった」と、
もったいないような気持ちになるのです。

最近は、疲れているのに
予定を減らせない自分は、
少しおかしいのかなと思うように
なりました。

年齢のせいで
体力が落ちてきたからなのか、

それとも、私自身が忙しくしていないと
落ち着かない性格だからなのか、
自分でもよく分かりません。

これからは、もう少しゆっくり
過ごした方がいいのかと思いながらも、

何もしない時間を増やすと、今度は
毎日がつまらなくなってしまいそうで、

それも怖く、
つい予定を入れ過ぎてしまいます。

こんな私を、川畑さんは
どんなふうに思われますか?

時間の使い方について、
アドバイスいただければありがたいです。

【メロンソーダ・50代・女性・パート】

【A】メロンソーダさんのお悩みは、
他人事とは思えない方も多いのでは
ないでしょうか。

私自身、耳の痛くなる部分もありました。

ヨガ、友人とのランチ、旅行、
お母様やお孫さんのことは、どれも

「誰かとつながっていたい」
「役に立ちたい」「人生を楽しみたい」

という、メロンソーダさんの健全な気持ち
から出ているものだと思います。

そのような楽しみが日常に散りばめられて
いることはとても素晴らしいことですね。

ただ、メロンソーダさんは、
それらを省くことで人生の充実度を
下げてしまうのではという不安が
おありなのでしょう。

予定が近づくと
「面倒だな」と思う一方で、
予定が何もないと「もったいない」
「つまらない」と感じてしまうのですね。

私たちは、「予定=充実」「余白=空虚」
という方程式が、いつの間にか
自分の中にできあがっているのかも
しれません。

でも、余白は本当に空虚でしょうか?

メロンソーダさんの課題は、
「予定がない時間」への向き合い方
なのかもしれません。

休日に何時間も昼寝をしてしまったことは、
「時間を無駄にしてもったいない」とか、
「怠慢」のように感じてしまうかも
しれませんが、実際はそうではありません。

むしろ、体が
「もう限界だから、いったん止まって」
という大切なサインです。

体は私たちが思っている以上に正直です。

頭では「充実している」と感じていても、
体が先に疲れを訴えることはよくあります。

心は「YES!」でも体が「NO!」と
言っているときがあるのです。

そのようなときは、
体のメッセージを優先してみてください。

メロンソーダさんも、
ぜひ、次に予定のない日ができたとき、

「何もしない」ことに罪悪感を持つことなく、
あえて何も入れずに過ごしてみてください。

空間の断捨離とおなじように、
余白を楽しむのです。

床の間に1輪の花が活けてあるのを
美しいと感じるのは、
その周りに余白があるからです。

ひとつの経験を十全に輝かせるためには、
それ以外のものを省くことも大切です。

床の間に、たくさんの荷物が置かれている

ーどれもひとつひとつのモノには
それなりの価値がありそうですがー

その中に花一輪が活けてあっても、
その存在は輝きません。

また、どのアイテムも他のモノで
相殺されてしまいます。

人生経験やスケジュールも一緒です。

詰め込みすぎると、どの経験も
曇ったものになってしまうことがあります。

「Vacation=バケーション」というのは
空っぽにするという意味があります。

のんびりしたり、空っぽにしたりすること
にも大きな価値があるのです。

ぜひ、メロンソーダさんの日常にも
のんびりする時間を散りばめてみてください。

その日の終わりに
「もったいなかった」ではなく、
「今日もゆっくりゆとりをもって過ごせた」
と称えてみるのです。

すべての予定を減らす必要はありません。

カレンダーに「何も書かない枠」を、
他の予定と同じように大切な予定として
ひとつだけ先に確保してみる。

ぜひ、そんなところから始めてみてください。

ー川畑のぶこ

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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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