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2023/11/22(水)

【川畑のぶこ】Q.娘の体調が心配です

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。

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Q.娘の体調が心配です

9歳になる娘がいます。

少し早い生理が始まり、
今まで感じた事や体験した事のない症状に
本人も私達親も戸惑っています。

自分が病気の治療中ということもあってか、
必要以上に娘の体調不良が心配になります。

学校も休む事が多くなり、
授業の遅れなど娘の日常生活への
不安もあります。

健康が第一なので、
大きな心で構えて見守りたいと思うのですが、
上手くいきません。

必要以上に心配しない接し方。
心の持ち方などあれば、
教えて頂きたいです。

【みっきー・30代・女性・個人事業主】

―――――――――――――――――

娘さんが初潮を迎え、
その変化に本人も親も
戸惑っているのですね。

9歳ですと小学3年生から4年生ですので、
学校の友達にもまだ生理が始まっている子は
少ないでしょうから、
心と身体のギャップに戸惑うことがあって
当然のことと思います。

また、3年生だとまだ性教育が
始まっていない可能性もあるので、
一体自分に何が起きているのか分からず、
母親の対応によっては、戸惑いを超えて
不安や恐怖を覚えることもあるでしょう。

早い時期に生理が始まった人は
うつ状態になりやすいという
研究報告もあります。

これは、周囲の仲間に対して
自分だけ異質な存在となり、
秘密を持ってしまった気がして
後ろめたかったり、恥ずかしい気持ちに
なったりするからでしょう。

このようなときに母親が
平静に対応することはとても大切です。

学校での性教育がまだなら、
母親が冷静に丁寧にやさしく
性教育をしてあげることです。

そして、生理は女の子であれば
誰にでも起こることであって、
他の子にもやがて起こるし、
言わないだけですでに
生理が始まっている子もいる
可能性があることも伝えてあげます。

始まる時期は個性があるけど、
正常であることを強調してください。

また恐怖を抱いている場合は、
出血に関しても怪我のような
傷によるものではないこと、
赤ちゃんのベッドや栄養が不要になって
出てくるものだから痛くないことも
教えてあげると良いでしょう。

下着が経血で汚れて驚いたり
落ち込んだりすることも
あるかもしれませんが、
それも当然のことと伝え、
丁寧にナプキンの使い方など
教えてあげてください。

このように、
あなたはなにもおかしくなくて、
みんなと一緒だよと気づかせ
安心させるアプローチを心理学では
ノーマライズと言います。

みっきーさんが戸惑ったのは
恐らくご自身の初潮の時期と比較して
「こんなに早く?」とか
「まだまだ子どもなのに?」とかといった
思いがあったからではないでしょうか。

そのような態度が
非言語的に子どもに伝わってしまうと、
子どもはやはり
「本来起きるべきでないことが
 私に起きている」
と思ってしまうので、注意が必要です。

当たり前のことが起きているという、
ノーマライズの態度を貫いて
娘さんを安心させてあげてください。

みっきーさんが子どもの頃にも
娘さんと同じような時期に
初潮を迎えた子は複数いたよということを
伝えるのも良いかもしれませんし、

「お母さんも初潮のときは
 びっくりしたのよね」
などと戸惑う娘さんの心情を汲んで
共感する姿勢を示すのも良いでしょう。

時間薬で、今後、
友達で生理になる子が増えるにつれて
不安や抑うつが解消されていくことも
あるでしょう。

なお、お祝いのお赤飯などは、
心の準備ができていないのに
親が浮かれて準備することで、
性的なプライバシーを異性の親兄弟に
晒されたようで恥ずかしい思いをする子も
いますから注意が必要です。

生理が始まる頃に、
子どもたちは思春期にも入りますが、
思春期は心と身体のバランスがとれずに
イライラしやすい時期です。

両親に対する態度も、
それまでは甘えてばかりだったのに、
よそよそしくなったり当たり散らしたり
することもあるかもしれません。

ホルモンバランスも変わり、
本人もなぜこんなにイライラするのか
わからなくて混乱することも
あるかもしれません。

これは親から自立のために
必要な過程であることを知って、
みっきーさんも一呼吸おいて
娘さんと向き合ってあげてください。

もしPMS(月経前症候群)のせいで
頭や腰が痛いとか、
イライラしたりボーっとしたり、
ダルかったりということがひどくて
学校を休むようなら女性外来を
一緒に受診するのも良いでしょう。

思春期はずっと続くものではありませんから
一過性のものと知って娘さんの変化と
自立の過程をあたたかい眼差しで
見守ってあげてください。

みっきーさんご自身も
体調が優れないのであれば、
一緒にケアしていこうねという姿勢で
ご自身にも優しくなってあげてください。

自身への優しさは娘さんへの
優しさにもつながることと思います。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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住田莉良

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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