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2022/06/01(水)

【川畑のぶこ】Q.夫が重荷になっています…

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。

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Q.夫が重荷になっています…

はじめまして。

私は61歳、3人の子供は自立し、
夫と2人暮らしです。

子育てが終わり自分の人生が始まると
希望と共に50代半ばが始まりました。

しかし自営業の夫は休みもなく収入が一時
世の中の変化で激減し私はその手伝いと
パートに出るように。

家事、仕事、家の手伝いで
それどころではなく、自分を守るために
家事(主に食事)と家の手伝いは
はずしてもらいました。

夫が妻の支えを発揮しないことに
不満を持つのを知りながらも
私は中ば強行しました。

そして今私の中で夫が重荷になっています。

これからの人生夫の顔色を気にしながら
過ごすしかないことに希望が持てません。

今迄したかったことも
このままでは不可能でしょう。

夫と私の中で進む道が違っている中、
この先モヤモヤを抱え人生を終えるのかと
絶望感でいっぱいで明るくなれません。

結婚という契約をしてしまったのを
後悔する日々です。

またもっと早いうちに自立していなかった
自分を責め続けています。

【千日紅・60代・女性・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

3人のお子さんを育てられ、全員無事
巣立たれたとのことで、千日紅さんは
素晴らしいお仕事を完了されたのですね。

そしていま、それまでエネルギーを
かけていた対象が去り、こんどはご主人が
その代わりになったのですね。

千日紅さんにとって、ご主人が
重荷になっている理由は何でしょうか?

ご主人はこれまで彼なりに(たとえば
家族の生活を支えるために働くなどして)
千日紅さんやご家族を
大切にしてきたでしょうか?

それとも常に顔色を気にしながら過ごすのは
嫌ということであれば、彼は身勝手で、妻を
軽んじたり家庭内でモラルハラスメントなど
が日常的にあったりしたのでしょうか?

前者であれば、人生は荒波がつきもので、
夫婦はたとえそれぞれの期待通りに人生が
進まずとも、そのような荒波を協力しながら
乗り越える関係、そのことによって互いに
譲り合い、助け合って成長していく関係と
なることが好ましいわけですが、
後者であれば話は別となります。

万一、千日紅さんが夫の理不尽な態度に
ずっと我慢し続けてきているなどで精神的な
苦痛を味わってきているということであれば、
彼の仕事の協力もしたくなくなるでしょうし、
おそらくそれまでは役割分担で千日紅さん
の役割であったであろう家事もしたく
なくなるのも当然のことと思います。

仕事の手伝いや家事は、気持ちの問題もある
かもしれませんが、千日紅さんご自身が
生計のために仕事に出るようになって忙しく、
物理的に無理であればなおさらでしょう。 

ただ、負担であった仕事の手伝いや家事を
しなくて良いフェアな状態になってもなお、
さらに夫が重荷になる理由があるのなら、
まずはその理由をクリアにしていくことが
大事ではないでしょうか。

たとえば家庭内でハラスメントがあるなら、
それをやめるよう促すことは大切です。

家庭内暴力(DV)には
身体的なもののみならず、精神的暴力や
経済的暴力など、当事者がそれを暴力と
認識していないものもあります。

暴力は許してはいけませんから、
そのことを自覚してもらいやめるよう、
そして千日紅さんが家庭や夫婦間に
求める思いやりや敬意などについて
伝えていくことも大切になると思います。

時として、夫は状況を理解して
受け入れているにもかかわらず、
妻側の無意識な「常に夫を支える良妻」の
セルフイメージが崩れることで自らを苦しめ、
重くなることもあります。

その場合、
「私は本来良妻でいたいにも関わらず、
 相手がダメなせいでそれができないんだ。」
という投影と呼ばれる心理的な
防衛機制が働くことがあります。

そうであれば、良妻のイメージにこだわる
自分を手放し、それができない影の部分の
自分を否定することをやめることで苦しみを
解消することが課題となります。

外で仕事をし、家のことは自分以外の者に
任せる、個人的に作り上げた良妻の影の
自分をそれでよしと素直に受け入れ、
統合していくことが大切にとなります。

また、夫との時間で好ましい側面があれば
そのことに意識を向けて心の水やりを
してみてください。

笑い合う時間、稼ぎは減っても投げ出さずに
真剣に仕事に取り組む姿勢など、感謝や尊敬
できる部分を意識してみてください。

人生とはままならないものですが、それでも
意味ある学びを与えてくれていることも
忘れないでください。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
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一人で悩んでいると、
どんどん深みにはまっていきます。
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。

お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。

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間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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