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2022/02/23(水)

【川畑のぶこ】Q.人の役に立ちたいと思えません…

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアします。

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Q.人の役に立ちたいと思えません…

人の役に立ちたいと思えない私は
異常でしょうか?

散文ですがお許しください。

私には、
人の役に立ちたい、社会に貢献したい
という気持ちが欠落しています。
特に仕事関係では、そういう感情は皆無です。

もちろん、電車でお年寄りには席を譲ります。
私よりも座席を必要としているのであれば、
譲るのが当然だと思うからです。

迷子がいれば迷子センターに、
ゴミが落ちていたらゴミ箱に、
これらは当然だと思いますし、
実際行います。

ただ、休日を返上して参加する
ボランティアには一切興味がありません。

参加する人の中に
“アピール”のためにする人がいて、
そういう打算的な気持ちはわかりますが、
その他の方々の気持ちは想像もできません。

仕事に関しても、
学生時代のアルバイトに関しても、
役に立ちたいと思ったことはありません。
ただ、お金をもらっているからその対価を
出資者(雇い主)に返すという感覚です。

愛想は良い方だと思うので、アルバイトでは
接客業は好んでやってきましたが、
「お客様を喜ばせてあげよう」なんて
1度も思ったことすらありませんでした。

なので、「人の役に立つ仕事がしたい」
という感情を持ち合わせていないし、
理解が出来ません。

警察官、消防士他、命をかけて働く方々、
頑張ってくださるのは大変ありがたいですが、
天地がひっくり返っても私がなろうとする
ことはないでしょう。(なれないとも思います)

離島の医師、救急救命士他、
努力の上にやっとなれる割に、
待遇が期待出来ない可能性が高い所で
努力される方々もそうです。

きっと、彼ら彼女らは「人の役に立ちたい」
というのがあるんですよね?

そうでなければ
わざわざ激務を選択しないですよね?
なんで選択しようと思えるのでしょうか?

末筆ではございますが、「人の役に立ちたい」
と思う人を否定する意図は一切ありません。

私にとって未知の感覚で、
そのように思えない自分は異常なのか、
と思うことがあり、ご相談しました。

よろしくお願いします。

【ひかり・30代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

人の役に立ちたい
という気持ちが欠落していて、
ご自身が異常なのではないかと
悩んでいらっしゃるのですね。

結論からいうと、程度によります。

たとえば、どんなに人が苦しもうが、
己の利益を優先するような場合において、
それは病的です。

自己愛型パーソナリティ障害や
反社会性パーソナリティ障害などといった
障害はそのような例でしょうし、
ときに犯罪につながることもあります。

また、自閉スペクトラム症などでも、
「心の理論」と心理学で呼ばれる
相手の気持ちを推察したり、
共感したりする能力が欠如する、
ということが分かっています。

ただし、ひかりさんの場合は
当然のこととして、高齢者に席を譲ったり、
迷子の小さな子どものお世話をしたり、
公共の場にゴミが落ちていれば拾って
捨てるという利他心や公共心がおありです。

また、接客業も喜ばせたいという「情熱」は
持てずとも、仕事をきちんとこなし、
必要なものを提供することで
相手に利するという立場は取られていますし、
相手を害さないことには注意が
払われているのではないでしょうか。

このことから、実際にひかりさんが
そう感じられているかどうかは別として、
ひかりさんはとても世や人の役に立っています。

本人が役に立ちたちたいと感じていなければ
役に立てないわけではありません。

また、ご自身が役に立ちたいと思えないこと
が異常か?と振り返るのも、世の中で人々と
うまくやっていきたい気持ちがあるからこそ
湧いてくる課題意識です。

人はそれぞれ心理的欲求が異なります。

共感力高く、人と喜怒哀楽を共感しながら
ふれあいやつながりを感じることで基本的な
心理的ニーズが満たされる人もいれば、
人から邪魔されず、一人の時間を大切に
することで基本ニーズを満たす人もいます。

おなじように、フィーリングはさておき、
公正さや公平さの観点から社会的な意識高く
仕事や社会的活動に自身を捧げることで
基本ニーズが満たされる人もいます。

一方が正常で他方が異常ということではなく、
どちらもポジティブな部分もネガティブな部分
も持ちそなえています。
これらはニーズの多様性です。

また、もともと人々の役に立ちたいという
ニーズがあっても、疲労やストレスなどで
そう思えなかったり行動できなかったり
することもあります。

そのような場合は
罪悪感を抱くかもしれませんが、
まずは自分自身をケアすることが大切です。

充電することで、本来の人とつながったり
人のためにはたらいたりするエネルギーが
湧いてくるでしょう。

ひかりさんにはひかりさんの個性が
ありますからそれを大切にされてください。

合理性を重んじる人は、
仕事で能力を発揮する人が多いでしょう。

ただし、ストレス化では
打算的となることがあります。

これらはすべてコインの裏表なのです。

– 川畑のぶこ

★相手の個性を受け入れ、私の個性を大切に生きる
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※こちらは川畑のぶこカウンセリングオフィス様の主催です

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◎編集後記
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どんどん深みにはまっていきます。
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川畑のぶこがお答えします。

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間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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