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2021/03/10(水)

【川畑のぶこ】「よい親であらねば」という執着

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

今日は、みなさまからのご相談をお休みし、
川畑のぶこの所感をお伝えします。

*  *  *  *  *

A:FROM 川畑のぶこ

先週に引き続き、
親子にまつわる話をさせていただきます。

先週、都内のとある幼稚園の保護者向けに、
育児の講座を依頼され講義をしてきました。

とはいえ、
コロナ対策でライブ配信となったため、
私がもっとも楽しみとしている、
会場での保護者のみなさんとの
触れ合いややりとりはできませんでした。

幼少期の親子関係や愛着関係は、
その後の子どもに大きく影響を与えます。

今回は一方通行の情報発信に
なってしまったのですが、通常は、
子どもとのよい関係性を構築するのに
どのような心持ちが大切かということを、
みなさんと一緒にディスカッションしたり
質疑応答したりと闊達(かったつ)に
やりとりします。

育児とはままならないもの。

幼児の保護者からは、
イライラして子どもを怒鳴ってしまったり、
疲れや余裕のなさから、
投げやりな態度をとってしまったり、

そして、そんなダメな自分に
クヨクヨしてしまったり
といった悩みが多いです。

「良い親になるにはどうしたらよいか?」

このような質問をするとき、
多くの親は、自分自身を律する覚悟で
問いかけていると思います。

でも、私からお答えすることは
「よい親であらねば」という執着を
手放すこと、というものです。

律するという、ストイックな姿勢を
すこし緩めて、優しさを大切に
ということをお伝えしています。

その優しさとはとりもなおさず、
ご自身への優しさです。

万人にとって唯一の完璧な親の
定義など存在しないからです。

そのような、「ザ・完璧親」を目指すと、
心は疲弊します。

親の心のゆとりのなさや、
ギスギスしたエネルギーは
自ずと子に伝播するものです。

自分自身に優しさをもって接することは、
結果的に子どもを含む周りの人々にも
優しさ溢れるエネルギーで接することに
つながります。

以前、講座をもった幼稚園は
教育熱心な土地柄でもあり、
多くの保護者が参加されました。

その際、ご参加者に対して、日常で、
どのようなときに喜びを感じるか
というシェアをしてもらったところ、
発表者10人中10人(すべての母親)が、
一人のゆっくりした時間やママ友らとの
ランチ会などをあげたのです。

驚くことなかれ、子どもとの時間を
あげた人がゼロでした。

子どもが生まれる前は、あれほど
子どもとの時間を切望していたのに、
今は、子どものいない時間が
喜びのリストのトップに君臨しています。

では、彼女らが子どもへの愛情がないか
といえばそんなことはありません。

あまりにも密着しすぎて
息苦しくなっていたのです。

我が子が愛する対象である
ということを意識しないくらい
同心円状態でした。

自分が思い通りにならないことほど
イライラすることはないでしょう。

自分に優しくあるということは、
たとえば、自分の心のニーズを知って、
それを適度に満たしてあげること。

まずは、満たして良いと
許可を与えることから始まるでしょう。

1日子どもを預けて、リフレッシュしたなら、
帰宅時には子どもに会いたくて仕方なくなる
という体験をした方は多いはず。

親子にも適度な距離感というものがあり、
親が健全に我が子と接するのには、
適度に自分自身でニーズを満たしている
必要があります。

さもなければ、相手が自分の思い通りに
なることによって、自分の心の欲求を
満たそうとしてしまいます。

これはイライラの原因、
そしてクヨクヨの原因になりかねません。

もちろん、育児には
「ここいちばん」という場面、
すなわち、自己犠牲を払ってでも
子を優先するべきシチュエーションも
多々発生します。

育児とは、そんなままならなさへの
試練でもあるでしょう。

でも、常に自己犠牲をはらっていては、
やがて疲弊し、悪循環に陥ります。

ここいちばんのときに、
力を十全に発揮できるためにも、
日頃からのセルフケア(自己充電)は大切です。

相手を思いやるのに、決して自分自身に
常に厳しくある必要はありません。

自他ともに思いやる親子関係こそ
互いに豊かさをもたらすはずです。

なお、私自身、
9歳の子育て中の母親であり、
上記がすべて「完璧に」
こなせているわけではありません。

ところが、
そうあろうと自分に言い聞かせながら、
日々努力している一母親です(笑)

そして、4月から、
親子関係ワークショップを開催します。
詳細はこちら

さまざまなジェネレーション
(成人した親子同士も)
の親子関係について、みなさんと一緒に
取り組みたいと思います。

興味のある方は、
ぜひ一緒に学びを深めましょう。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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確かに、
良い親でいなければいけない
プレッシャーは自分で自分を
追い詰めてしまいそうですね、、、

私の母親も試行錯誤しながら
必死で子育てをしていてくれた
んだろうなと今は思います。

愛情が強いばかりに
その思いが空回りしていたな
とは思いますが、、、笑

世の中に完璧な親なんていない
と思ったら、子育てや親子関係を
また違った視点で見られそうですよね^^

間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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