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2024/05/10(金)
【小松易】「やらされ感」はどうしたら解消できる?
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こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
今年のお正月早々に、腰を痛めてしまい
評判のいい整体院に
かかることになったのですが
施術前に、先生にこれまでの生活習慣などを
丁寧にヒアリングしてもらいました。
そこで浮かび上がったのは、
腰痛の原因の1つは
「睡眠不足」にあるということ。
いつもつい夜ふかししがちで
これまで妻に何度も指摘を受けてきましたが
腰痛になったことでようやく
「睡眠不足がいかに体に
ダメージを与えるか」
を心から理解できました。
それからはしっかり睡眠時間を
確保するようにしていて
とても調子がいいです。
人というのは、自分が
心から納得できたことでないと
なかなか行動に移せないのだなと
身をもって感じる出来事でした。
企業の研修やコンサルの場でも
上司から言われて仕方なく
片づけに取り組んでいる社員を
よく見かけます。
やらないよりはマシですが、
本来ならしっかりと自分で納得してから
片づけに取り組んだほうが
長続きするのは明白ですよね。
以前、ある会社から
講演会を依頼されたときの
エピソードをご紹介します。
担当の方に、講演前にぜひ
事務所を見てほしいと依頼されていました。
通常はあまりしないのですが、
熱いオファーにこたえて、
その会社の支社に伺うことになりました。
「どれだけ片づいていないのか」
とある種の「期待」を持って行くと、
驚いたのは、今外出中だという
十数人の社員の机の上には何一つ
モノがないという状況でした。
その支社の責任者に
片づけの秘訣を尋ねると、
「迷ったら捨てる。」
と即座に答えが返ってきました。
私の眼には、見事に片づける意識が
社員に徹底された会社に映り、
帰り道に、
「2ヶ月後の講演でいったい
何を話したらよいだろうか」
と、こんな想いが頭をよぎりました。
数日後、講演の打ち合わせがあり、
見学の感想、そして先ほどの私の気持ちを
正直に伝えると、担当者の口から
「じつは、うまくいっている反面、
一部には『やらされ感』で半ば嫌々
片づけている社員もいるんですよ」
と意外な言葉が出てきました。
片づけに限らず、組織やチームでの
取り組みの天敵は「やらされ感」です。
やらされ感を放っておくと、
近い将来、必ず活動の停滞を
招く足かせとなります。
ですから幹部社員にとっては
いかにして社員の「やらされ感」を
察知し、マネージメントできるか?
がポイントとなるのです。
改善コンサルタントの東澤文二さんは
職場の改善活動について、
このように言っています。
「改善活動が自分のためだと実感、
納得させるには、会社にとっての
改善ばかりではなく、社員にとって
メリットのある改善が必要である」
「自分にとってのメリット」
これがベースにあることが必要です。
リーダーはつい、
「片づけは、業務の無駄な時間を
削減するのに役に立つからやりましょう」
と無意識に部下にメリットを
押しつけてしまいます。
その前にやるべきなのは、
社員が「自分事」として取り組めるように
促すことです。
「自分にとってのメリット」
を考えるツールは、
ズバリ「質問」です。
たとえば、
質問:
あなたが書類を片づけることで
自分自身にどんなメリットがありますか?
ある人は、
「最近習い事を始めたので、
片づけで探し物が減って、
仕事がスムーズに進んで
平日でも早く帰れたら、
正直うれしいメリットです」
また別の人は、
「長年やりたくても実行できなかった
『プロジェクト』に着手できる時間が
片づけでとれたら、
それは何よりのメリットです」
ただ、「考えよう」ではなく、
「質問」によって、
考えるきっかけを与えること。
その質問によって
人は自分の力で気づけた時に
本当のやる気が出てくるのです。
人は「自力で」その良さを見つけた時、
しっかり「ハマる」可能性が生まれる。
質問:
片づけることで、
自分自身にどんなメリットが
もたらされるだろうか?
ぜひこの質問から始めてみてください。
いつもあなたを応援しています!
小松易
▼YouTubeチャンネルに
動画をアップしました。
私が考える、
職場の片づけの“究極”の目的は、
効率化だけではなく、
「コミュニケーションが活性化」すること。
「『かたづけ』を通じて
はたらく人と企業の未来を共創する」
ぜひご覧いただければうれしい限りです。
↓
動画の視聴はこちら
◆かたづけを通して
人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
http://www.sukkirilab.com/
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◎編集後記
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人は自力で良さを見つけたものにハマる、
ということを実感した体験が
私にもたくさんあります。
ドラマを友人にいくら言葉で勧められても
なかなか観る気力が起きなかったのに、
他の作品の視聴中に流れたCMに惹かれて
本編を一気見してしまったこともあります。
それこそ、元々はコレクター癖があり、
モノに囲まれているのが普通だった私が
楽しく断捨離をできているのも、
「モノを絞り込むと、
より好きなモノだけに厳選されて、
コレクションの満足度も増して楽しい」
という良さに気づいたからです。
モチベーションが上がらないコトでも
自分なりの「メリット」を見つけて
楽しく乗り越えていきたいですね。
西 優里花
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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