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2024/02/21(水)
【川畑のぶこ】Q.2人の子育てのことで悩んでいます
カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。
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Q.2人の子育てのことで悩んでいます
娘が上司からのパワハラで鬱病になり
苦しみ、やっと少しずつ元気になり
ホッとしたら、
息子も心の病になってしまいました。
2人とも心の病になるなんて
私の育て方が悪かったのか
息子がこれから普通に働く事が出来るのか
考えると不安です。
他の子は普通に働けているのにと
友達の子と比べて引け目に感じて
本当の事を言えない自分にも
嫌になります。
苦しいのは子ども達なのに…
息子の前ではなるべく明るく接していますが
これから親として
どのようにしていけば良いのか
アドバイスをお願いします。
【うさママ・50代・女性・自営】
―――――――――――――――――
我が子が苦しんでいるのを見るのは
親にとってこの上なく辛いことですね。
育て方が間違っていたのではないかという
うさママさんが
ご自身を責めたくなる気持ちもわかりますが
ご自身を責めることは、
子どもたちを否定することにも
なりかねませんので気をつけましょう。
ハラスメントを受けて
心が病むのは育て方が
間違っていたからではありません。
暴力を暴力と認識できるからこそ
辛いのでしょう。
それを否定する必要など
ないのではないでしょうか。
まず辛かったことには寄り添い、
うさママさんは
常に味方でそばにいることを
感じさせてあげてください。
私たちはたとえそれが一箇所であっても、
自分がそこに属しているという
安心感を抱ける居場所があるなら、
必要な時間をかけて
そこからエネルギーをチャージし、
やがて前進できるものです。
お二人の今の状況は
痛みを伴うものかもしれませんが、
そのことで決して人生のすべてが
台無しになるわけではありません。
すべてはプロセスであり
到達地点ではありません。
現に、娘さんは時間をかけて
回復していったわけですから、
そのチャンスは息子さんにもあります。
私たちひとりひとりの中に
良くなりたいという動機があり、
自らを癒す力も備わっていることも
信頼してください。
それが心の病気であれ体の病気であれ、
病気には常になんらかの
メッセージがあります。
そのメッセージは
もっと自分に優しく生きてください
というものであることも
覚えておいてください。
私たちは放って置くと
自分に厳しく接してしまいがちです。
「心を病むのは自分が弱いからだ」
「早く治さねば」
というのも厳しさの姿勢からです。
病気のおかげで
暴力や嫌な状況から離れられたなら、
無理しないで苦しみをもたらすものからは
離れなさいというサインかもしれません。
これを機に生活を
スローダウンしてみようとか、
一呼吸おいて新たな価値観を
模索してみようというのは
優しさの姿勢でしょう。
病気になったことで、
時には一旦これまでの価値観を手放して、
軌道修正する必要があるかもしれませんが、
それはより楽に生きるための
修正の機会である可能性があります。
それは、それまで心の奥底で
必要だと思っていた変化だったけれど、
病気にでもならなければ
起こせない変化だったということも
あります。
自分が違和感を覚えていた
コミュニティーから離れられたというのも
良い例でしょう。
家族との時間が増えたというのも
恩恵かもしれません。
このように、身の回りでおきていることで
好ましいことにも目を向けてみると、
起こっていることに意味を
見いだせるでしょうし、
これは打ちのめされた状態から
回復する力を高めてくれる姿勢です。
ぜひ、病気から学べるものや、
はからずもこの状況だからこそ
得られて好ましい恩恵に
目を向けてみてください。
– 川畑のぶこ
P.S.
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◎編集後記
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ご報告です。
明日よりメルマガの編集担当が
代わります。
約1年間にわたり
本当にありがとうございました。
編集後記を読んでくださる
“あなた”の心が
少しでもほっと温かくなればいいな、
そんな気持ちで
いつも書かせていただきました。
セミナーやイベント等では
お会いすることもあると思いますので
その際はぜひお声がけください^^
これからも断捨離メルマガを
よろしくお願いいたします!
住田莉良
P.S.
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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