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2021/07/23(金)

【小松易】片づけ代行の落とし穴

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 小松易

 

こんにちは。
かたづけ士の小松易です。

最近、お掃除代行、料理代行、
片づけ代行など様々な
家事代行サービスが人気のようです。

他にも、退職代行や、ペットのお散歩代行、
PTAの役員代行にいたるまで、
もはや「時間はお金で買える時代」と
いえるかもしれません。

確かに、自分の苦手なことを、
プロにやってもらえたら、
クオリティも高く仕上がりますし、
浮いた時間を別のことに使えて有意義です。

でも、実は片づけ代行に関しては
注意していただきたい点があります。

それは、いくらプロの片づけとはいえ、
自分の使いやすい環境になっていないと、
すぐにリバウンドしまう可能性がある
ということ。

以前、リバウンドしてしまった方の
事例をご紹介します。

埼玉県のある会社から、
コンサルティングのお問い合わせを
いただきました。

電話をくださったのは、
社長の奥様であり、
会社の役員も務めておられる女性。

片づけのノウハウを習得したい!
というご自身の大きな目的とともに、
「一切片づけをしない社長(ご主人)も、
片づけに興味をもってくれたら…」
という思惑もあるようでした。

早速、奥様のデスクを見せていただくと
決算期のあまりの忙しさに書類を
整理できないまま、
新しい年度に突入してしまったそうで、
確かにデスクは書類の山!

隣に座っている社長のデスクは、
さらに書類やモノでいっぱい!
という状況でした。

お話をうかがうと、
奥様には「収納」という作業に対する
苦手意識があることが判明しました。

そのきっかけは「リバウンド」。

実は、以前あまりの忙しさに、
自宅で片づけサービスを
依頼したことがあったそうです。

担当者が、みるみるうちに部屋中を
キレイに片づけてくれて、大喜び!

ところが実際に使ってみると、
モノの場所が分からないため
探し回ったり、奥の方から
取り出したものがうまくしまえず
出しっぱなしになったりと、
少しずつ崩れていき、結局元通りに…。

他人がやってくれた収納は、
再現できない!ということを実感し
「収納=難しい」というイメージが
ついてしまったようです。

そこで、私は奥様の苦手意識を払拭するため
整頓を3つのステップに分解して
お伝えすることにしました。

整頓とは、モノを

「分類」して、
「配置」を決め、
「収納」する

という、3段階でできています。

今日は、だいたいの「配置」を
決めるところまでにしましょう。

そう提案すると

「え?収納しなくていいの?
それなら私にもできそう!」

と、ちょっぴりホッとした様子の奥様。
 
分類と配置が終わったら、
次はいよいよ問題の「収納」です。

収納には、縦にしまう、横にしまう、
ボックスを使ってしまうなど
色々な方法があります。

全てを一度にやろうとすると
プロでもない限り、
最適な収納場所を考えるゆとりもなく
「とりあえずしまう」、になってしまいがち。

最も使いやすい形をしっかり検討し、
最適な場所に収納することが
リバウンドを防ぐポイントです。

私のコンサルティングでは
基本的に片づけは全て自力で
行っていただきます。

“自分で片づけた!”という体験と自信が
大きな収穫となるのです。

終了後、奥様にある心境の変化
が表れました。

これまで、社長の散らかったデスクを見ると
ついガミガミ言いたくなっていたのに
不思議と寛容な気持ちで見守ることが
できるようになったのだとか。

新しい変化はさらに起こりました。

それは、片づけとは全くもって無縁だった
社長が突然自宅で片づけをし始めたことです。

その勢いで会社のデスクにも
着手してほしいところですが
あえて口出しせず、
自分から動くのを待ってみるとのこと。

この変化のきっかけは、
まずはじめに奥様が
片づけを自分でやりとげ、
維持・習慣化することができたから。

「片づけは、良くも悪くも伝染する」
という話しをしますが、今回はまさに、
良い方向に伝染した事例でした。

片づけをプロにお願いするときは
「完全にお任せ」するのではなく
「プロから片づけ術を盗む」
つもりで、活用してみてくださいね。

いつもあなたを応援しています!

小松易

★片づけのスイッチを入れるツールとして
ぜひYouTube「かたづけやっちゃんねる」
もご活用ください!
https://tinyurl.com/4mm4ttyw

◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
http://www.sukkirilab.com/

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◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

以前、やましたさんと
代行サービスについて
お話をしていた時、

「掃除は代行してもらえるけど、
 片づけを代行してもらうのは難しいよね。
 なぜなら、モノの取捨選択を自分でして
 量を減らさないと片づかないから」

というようなお話をされていました。

確かに、代行の人が勝手にモノを
捨てることはできないでしょうから、
ただ、収納していくことしかできません。

そうなると、結局すぐに
リバウントしてしまいますよね。。。

やはり片づけはトレーニングをしながら
自分自身で進めるしかないようです。

まずは21日間、片づけが習慣になるまで
取り組んでみてくださいね^^

間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

小松易

日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表

大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。

著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。

 

 

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