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2024/03/29(金)

【小松易】靴を揃えない人は、コストを下げられない

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 小松易

 

こんにちは。
かたづけ士の小松易です。

以前、ある社員の方からこんな相談を
いただきました。

「入社して1ヶ月。
 オフィスや上司の机が散らかっていて、
 驚いています。
 会社に行くのがイヤになりそうです。
 私も将来、
 あんなふうになるのでしょうか。」

このような状況でも
3ヶ月も経てば、怖いことに、
散らかっていることをなんとも思わない
感覚に染まってしまうものです。

大切なのは、「あっ、散らかってるな」と
感じることができるうちに、
自分の机は、いつもキレイにしておく!
と決めることです。

他の人はそういうあなたを見て影響されます。

周囲が片づいていないデスクばかりだと、
「散らかっている」という
状況に気づくことができませんが、

何もない片づいたデスクがその中にあると
「あれ?
 もしかして私のデスク散らかってる?」
と違和感に気づくことができるのです。

ぜひ、まわりに染まらず
むしろ
「自分がまわりを染めてやる!」
くらいの気概で
取り組んでいただきたいものです。

さて、私が以前出版した書籍
『まずは靴をそろえなさい』の中で、
片づけの最初の一歩として、
「毎日靴をそろえることから始めましょう」
という提案をしました。

みなさんは、毎日できていますか?

建設系コンサルタントの
降籏達生(ふるはた たつお)さんは
次のように言っています。

「玄関で靴を揃えない人は、
 コストを下げられない」

優秀な建設技術者は、
どんな種類のプロジェクトでも
早く正確にコスト計算が
できる人だといいます。

その秘訣は、コスト計算の
裏付けとなるデータを
日ごろからデータベースにして蓄え、
整理していること。

実は、そのデータが
どのように集計されているかは、
日々の
「振り返る習慣」によるのだそうです。

そして、靴を揃えるという
何気ない行動でも同様だと指摘します。

入口で靴を揃えない人。
普段はできていても、
忙しくて気持ちに余裕がないときに
つい靴を揃えないで入ってしまう人。

いずれにしても、
そんなときにこそ心掛けるのが
「どんなときでも必ず振り返る習慣」
だと言います。

すると、靴もスムーズに
揃えることができてきます。

一旦立ち止まって振り返る習慣が、
プロジェクトを積算することに活かされ
次に使うことをイメージする練習にもなり、
仕事で良い成果を
生み出すことになるのです。

「余裕があるときにやろう」
と思うと、つい後回しになったり
結局できないままになってしまうことって
多いと思います。

冒頭で紹介した
「散らかったままのオフィス」の人たちも、
最初からそうだったわけでは
ないと思います。

時間に追われ、余裕がなくなるにつれて
「終わったら片づける」
という当たり前の行動が
できなくなっていった結果です。

ただ「余裕のあるタイミング」は
待っていても永遠にやってきません。

だからこそ、
「このプロジェクトが終わったら
 必ず一旦書類を整理する」
のように決めて
習慣にしてしまうことが大切です。

そうすれば、
急に過去の資料が必要になったときでも
さっと取り出せたり、
参照することができるのです。

せっかく積み上げた経験も
振り返ることなしには
流れていくばかりで身についていきません。

ぜひ「振り返る習慣」を
意識してみてくださいね。

いつもあなたを応援しています!

小松易

◆かたづけを通して
 人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
http://www.sukkirilab.com/

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◎編集後記
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弊社には複数のオフィスがあります。
私は割とどのオフィスもよく使うのですが、
やはり、オフィスごとに
片づき度合いも、綺麗さも違います。

特に分かりやすいのが、
給湯コーナーの電子レンジや
ウォーターサーバー。

どうしても汚れがちなここが
綺麗に拭き上げられているオフィスは
たいてい、他の部分も綺麗です。

こうした細部の汚れや散らかりを
放っておかないことが
オフィス全体の美しさにも
繋がるんだろうなぁ、と思います。

西 優里花

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

小松易

日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表

大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。

著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。

 

 

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