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2023/02/03(金)
【小松易】片づけ上手は仕事上手?
カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 小松易
こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
日本に
「サラリーマン(サラリーパーソン)」
という働き方が生まれたのは
今から100年前の第一次世界大戦後の
ことだそうです。
100年の間に、その働き方は
めまぐるしく変化してきました。
終身雇用と年功序列の制度が
定着した1950年代。
東海道新幹線の開通により
東京—大阪間の日帰り出張が
可能になった1960年代。
「企業戦士」「モーレツ社員」
という言葉が登場した1980年代。
少し間を飛ばして、
2020年代といえば言うまでもなく、
コロナ渦によるテレワークの普及、
そして働き方改革の推進ですよね。
これはあくまで個人的な感覚ですが、
現代のビジネスパーソンたちは
100年前の10倍以上の仕事量を
こなしているかもしれませんね。
働き方改革により、残業を減らし
有休をとろうという風潮が
強くなっていますが
業務量が減ったわけではありません。
「残業時間を減らせと言われても
仕事量が多すぎて無理だよ〜!」
という悲鳴があちこちで聞こえてきます。
会社は定時に消灯されてしまうので
こっそり家に持ち帰って仕事をしている、
なんて本末転倒な人も…。
そこで今求められているのが、
「効率化」や「生産性の向上」です。
個人に落とし込むと、
「段取りよく仕事に取り組むこと」
でしょうか。
では、ここで皆さんに質問です。
「段取り」の定義ってなんだと思いますか?
「物事が上手くいくように計画すること」
というのが一般的な定義ですね。
片づけの観点でいうと、
「段取りとは片づけそのものである」
という言い方もできます。
メルマガや書籍の中でよく、
片づけ(整理)の手順として
「出す→分ける→減らす→しまう」を
紹介していますが、
実は仕事の段取りにも
これと全く同じことが応用できるんです。
セミナーなどでは、
まず参加者に今抱えている仕事を
付箋に書き出してもらいます。
(=出す)
その付箋を、
「重要」と「緊急」で4分類した
マトリクス表の上に
貼っていってもらいます。
(=分ける)
まず、
「やらない」「他の人に依頼する」と
判断したものは表から外します。
(=減らす)
貼り終わったら一旦、
そもそも自分にとって
「重要」と「緊急」の定義は何なのか?
について考えてもらいます。
「重要」の定義には、
「自分しかできない仕事か否か」、
「お客様に迷惑がかかるか否か」
などが出てくるでしょうか。
「緊急」の定義では、
「今日締切のもの」を
緊急とする人もいれば、
「1週間後の締切」を
緊急とする人もいます。
特にチームで仕事に取り組む場合、
この定義がズレていると仕事の連携に
悪影響が出てしまいます。
また、
多くの人は「重要かつ緊急」や
「重要ではないが緊急」の
仕事に忙殺されてしまいがちです。
この部分に付箋が集まりがちな人は特に、
「重要」と「緊急」の定義について
見直してみる必要があります。
定義を見直したら、必要に応じて
付箋を再移動させます。
(=しまう)
もしかすると、このワークを通じて
いまある「忙しさ」が多忙ではなく、
「多忙感」だということに
気がつく人がいるかもしれません。
最後に「重要だが緊急ではない」
仕事のうち、停滞している仕事を
動かすワークをやってもらいます。
たとえば「いつか本を出したい」、
「●●の資格をとりたい」
など大きめのTO DOは、
なかなか進めることができずに
停滞してしまいがちですよね。
そこで大切なのは
「初動」=「最初の一歩」を
決めることです。
さきほどの
「いつか本を出したい」だったら
「1行だけ文章を書いてみる」
「作家養成講座を調べてみる」などが
最初の一歩になるかもしれません。
そして、
最終的なゴールのイメージを
具体的にすることも重要です。
これも、
片づけの手順として
いつも紹介しているのと全く同じです。
片づけには「仕事の段取り」に
つながるヒントがたくさんあるんです。
ぜひ皆さんも「仕事の段取り」のワーク、
ご活用くださいね。
いつもあなたを応援しています!
小松易
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◎編集後記
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仕事でも片づけにおいても、
目の前にある課題が
大きければ大きいほど
乗り越える壁が高く感じますが、
小松さんのお話にあったように、
一つずつ細かく噛み砕いて
分類していくことで、
最初の一歩が踏み出しやすくなるような
気がします。
「あ、自分でもできるかも!」
そんな前向きな気持ちに、
自分を持っていけることが
一番大切なポイントなのかも
と、感じました。
住田莉良
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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