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2022/12/28(水)

【川畑のぶこ】Q.今後、どのように孫に接すれば良いでしょうか…

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。

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Q.今後、どのように孫に接すれば良いでしょうか…

お世話になります。私たち夫婦と
次女とその娘(孫)4人家族です。

次女は未婚で子供を産みました。
孫は父親の顔も知りません。

次女は仕事が忙しくほとんど子育てを
してこなかったと私は思っています。

娘の仕事に対する気持ちを理解しつつも
私自信その不満もあり、そのことで
喧嘩もしました。

孫が可哀想だと思って
色々世話をしてきたのが娘、孫にとって
よくなかったのかもしれません。

現在、孫は中学1年でわがままで勉強もせず
人の話も聞こうとしません。

嫌なことがあるとすぐ学校を休みます。

家にいる時はずーとスマホを触っています。
インスタ等にストーリーを上げたり
フォロワー数を気にしています。

やるべき事もやらずスマホばかり触ってる
孫に腹立たしく思いイライラします。

そのイライラの気持ちを
孫にぶつけてしまいます。
(娘や孫に対してのイライラを
小さい頃から孫にぶつけていました。
頭では良くないことはわかるのですが
言い出したら止まらなくなってしまいます。
普段は娘と孫とも仲は良いです)

別居した方が良いのかと思いますが、
孫は見捨てられたと
思ってしまうでしょうか。

これからどのように
接していけば良いでしょうか?

【マカロン・60代・女性・主婦】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

シングルマザーの次女さんとお孫さんを、
マカロンさんとご主人の愛ある手で
サポートされてきたのですね。

次女さんとお孫さんは
とても恵まれた環境にいることと思います。

もちろん、家族はぶつかり合うことも
ありますし、本音を出し合えるのも
家族の良いところです。

それをしたりさせてあげてるのなら、
大事な仕事をしているということです。

一点、マカロンさんにとって、
お孫さんが「可哀相」だから
何かをして「あげる」状態である場合、
やはりそれを慢性的に続けるのは
両者の関係にストレスを生むことと思います。

おそらく、その思いは
「本来、父親がいて当然」
「さもなくば惨めな子」とか、
「母親が育てて当然なのに不在で可哀相」
というマカロンさんの無意識なバイアスが
働いていることによるものでは
ないでしょうか。

お孫さん自身は生まれたときから
父親が不在であれば、その状況に
適応しているはずです。

「私の場合は、おじいちゃん、おばあちゃん
も含めて4人家族で助け合って生きている」
という、純粋な個性として受け入れられる
はずなのです。

ただ、周囲が
「あなたは(あの子は)可哀相な子だから」
というレッテル貼りを繰り返して育てている
と話は別です。

このようなとき、周囲の大切な姿勢は、
「たとえ困難があっても
 それを乗り越える勇者」
として向き合うことです。

もちろん、そこには周囲が必要な手助けを
可能な範囲でするというが含まれます。

可愛そうだから何でもかんでもやってあげる、
という状態だと相手から感謝や思い通りの
反応が見られないと
「やってあげているのに!」
と苛立ちを感じることになります。

「この子にはこの子の人生を
 切り開く力が本質的に備わっている」
「助けられる手が総力上げて助ければ良い」
とサポートネットワークを拡充して
考えていくと心理的な負担は
少なくなるはずです。

サポートは血族内に
限定する必要もありません。

お孫さんがわがままで人の話を聞かない
というのは、学校でも同じでしょうか?

それとも、家ではわがままなのでしょうか?

もし、学校や友人とトラブルを起こしている
などなく、マカロンさんに対してわがまま
なのであれば、それは祖母に対する甘えが
あるかもしれませんから、
過干渉にならないことが大切です。

また、中学生ともなれば、
反抗期に突入する時期でもあり、これは
大人からの精神的な巣立ちのときであり、
自立心を育むのに大切な時期です。

このような時期に親のいうことばかり素直に
聞いている子どもというのも逆に問題です。

SNSも依存症は問題ですが、
友とのつながりを感じられる媒体としては
現代のティーンエイジャーには
欠かせないツールかと思います。

ティーンは親よりも友人や仲間たちとの
繋がりを重視するフェーズでもありますから
自然なことです。

周囲との大人との関わり合いに関しては、
小学生と違い、相手が果たして
自分の自立を促し尊重して
大切な意見を伝えてくれているのか、

それとも相手の好みに
仕立て上げようと干渉しているのかは、
絶妙に嗅ぎ分けますから、
マカロンさん自身もそのことを
振り返ってみると良いかと思います。

反抗期はずっと続くわけではありませんから、
そのような意味で、いきなり別居せずとも、
家の中で適度な距離感をもって大人として
敬意と愛情をもって関わることは
大切になってくるかと思います。

「基本的に私は信頼されて尊重されている」
と感じられていれば、
子どもは多少本道から外れることがあっても、
必ず調整して戻ってくることができます。

学校をときどき休むのも、もしかしたら
学校では敏感に周囲に気を使って
疲れてしまっている可能性もあります。

そうであれば、それは彼女なりの
個性的な調整の仕方かもしれません。

ゆっくり休みなさいという気持ちで接すると
「私は本質的に受け入れてくれる場がある」
と感じられるかもしれませんし、それが
エネルギー源となって、多少嫌なことが
ある場にもチャレンジできるように
なるかもしれませんね。

祖父母や親の幸不幸は私次第と
プレッシャーを感じさせること無く、
「私は私で良い」「相手は相手で良い」
と心底信頼できたなら、
その子は周囲の好みの通りには
生きないかもしれませんが、
その子の叡智に従ってその子らしく
人生を生きることができるでしょう。

真のサポートとは、
その子がその子らしく
生きることでしょう。

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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川畑のぶこがお答えします。
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間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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