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2022/11/23(水)
【川畑のぶこ】Q.女性としての自信がありません…
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水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。
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Q.女性としての自信がありません…
こんにちは。
離婚をきっかけに自分が目を背けていた
自分自身の問題について現在まで
考え続けています。
最近気が付いたのは、
私は自分にただ自信がないのではなく、
女性としての自信がないのだということです。
私には2才下の弟がいますが、
弟が生まれたことで女の自分を否定し、
男に負けてはいけないという考えを
持ってしまったのかもしれません。
それでおそらく自分の女性性を育てられずに
来てしまったと分かっても、
今さらどうやって取り戻せばいいのか、
頭で分かっていても自分を女性として
扱うことに抵抗を感じてしまいます。
【コジカ・50代・女性・パート】
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A:FROM 川畑のぶこ
離婚を通して、無意識な女性性の否定が
コジカさんを苦しめていることに
気づかれたのですね。
その気づきをもって前進しようとされている
コジカさんの姿勢はとても素晴らしいと
思います。
私たちにとって、幼少期に親の愛情を
得られるか否かは死活問題です。
いかに愛情を得るかのサバイバルゲームに
突入しますが、そのゲームはときとして
不毛に終わることがあります。
コジカさんの場合、
弟さんが生まれ、親の愛情が一気に
弟さんへ注がれることになると、
自分が取り残されるような不安や恐怖を
幼心に敏感に感じ取ったのでしょうね。
そして、親の愛を取り戻すには、
弟のように、あるいはそれを超える存在に
ならなければいけないと、
その不器用な戦略が「女でいることをやめる」
という無意識な決意だったのでしょう。
弟と私の明確な差といえば、男か女か、
弟は男だから愛が得られるのだと。
なので自分も女性性を消して
男性性を優位にさせなければと。
ところが、どんなに否定してみても、
コジカさんの中に宿る女性性が完全に
消えることはありませんから、
それは無意識のうちに抑圧され、
コジカさんの影(シャドウ)となって
ひっそりコジカさんとともに
生きてきたのでしょう。
影は光が強くなればなるほど濃さを増します。
コジカさんが、男性張りにさまざまなことを
頑張ろうとすればするほど、弱さを見せず、
強くあろうとすればするほどに、周囲との
摩擦や反発が強くなるという体験を
したかもしれません。
周囲の女を前面に出す人が鼻についたり、
蔑んでみたりしたこともあるかもしれません。
すると、シャドウはさらに濃くなり、
どこかにはけ口を求めます。
離婚という人生の大きな出来事を通じて、
コジカさんは一瞬にして脆さと弱さを
体験することになったのではないでしょうか。
誰かに守られたい感覚が
湧いてきたのではないでしょうか。
その感覚を素直に受容してあげると
良いと思います。
弱いところがあってよい、
脆いところがあってよい、
守られたい感覚を持って良い、
甘えて良い。
鼻につく女性性の高い人は、もしかしたら
自分に無いものを持っているので
本当は羨ましかったのかもしれません。
でも、その女性性も本当は
コジカさんに無いものなのではなく、
単に抑え込んでいただけ
ということに気づいてあげてください。
女性性の種はちゃんとコジカさんの中に
宿っているのです。
その種に水やりをしてあげてください。
形から入るというのは
手っ取り早いアプローチかもしれません。
これまでは抵抗があったかもしれない
女性っぽいものを身に着けたり
持ってみたりするのも良いでしょう。
パンツルックが多かったなら、
スカートを履いてみたり、
スニーカーの変わりにミュールやヒールを
履くなど服装の変化かもしれませんし、
メイクかもしれません。
女性らしい色や柄のアイテムを
持つことかもしれません。
スイート過ぎて敬遠していたものも、
実際に身に纏ったり持ってみたりすると
気分がちょこっと上がるという経験を
するかもしれません。
ご自身の中にいる
子どもの頃のコジカちゃんに、
「女の子でいて大丈夫だよ」
と声掛けをしてあげて、一緒に
さまざまな選択をしてみると良いでしょう。
コジカさんの中の女性性と男性性を
統合されていくにつれて周囲との調和も
取れてくることでしょう。
まだ出会っていない自分の秘めた可能性に、
ぜひ愛ある好奇心をもって向き合って
あげてください。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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間中亜衣
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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