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2022/10/14(金)

【小松易】人がモノを捨てられない理由

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 小松易

 

こんにちは。

かたづけ士の小松易です。

先日、ファッションブランドの
『フォーエバー21』日本再上陸の
ニュースをテレビでやっていました。

その中で、
「今の若者たちはファッションを選ぶ際に
サステナブルかどうかを重視する傾向にある」
ということを紹介していました。

『フォーエバー21』といえば、
最盛期には若者たちが行列をなすほどの
人気ブランドでしたが、衰退の一因には
「大量生産、大量消費」というスタイルが
今の時代にそぐわなくなってきた
ということも挙げられると思います。

若い人たちに根強い人気のある、
ユニクロやGUも今SDGsへの
取り組みに力を入れています。

物心がついた頃には、環境破壊が
社会問題になっていたZ世代には、
モノをほとんど持たない
「ミニマリスト」の人も多く、
「安い流行の洋服をたくさん持つより
お気に入りの数着を大切に着回す」
主義の人も多いのだそうです。

かたづけ士としては、
地球にとっても、片づけにおいても
いい傾向なのではないかと思います。

片づけの1番の敵といえば、やっぱり
「大量のモノ」ですから。

そもそもモノが少ない部屋なら、
片づけで悩む必要もないですよね。

今から10年ほど前に、大学で学生向けに
講演をさせていただく
機会をいただいたことがあります。

講演の中で学生全員に対して
片づけが苦手と思う理由を尋ねると、

「つい先送りしてしまう」という
理由と並んで多かったのが
「モノが捨てられない」でした。

10年前ですから、まだ
「ミニマリスト」や「サステナブル」
のような考えは浸透しておらず
「モノをたくさん持つのはいいことだ」
という風潮が残っていた時代だと思います。

しかし、人というのは、
どんなに安いモノだったとしても
一度所有してしまえばなかなか
手放せない生き物です。

では、なぜ人はモノが
捨てられないのでしょうか?

以前、あるテレビ番組の収録で
ご一緒させていただいた医学博士と、
楽屋で出番を待っている時に
片づけの話題になって盛り上がりました。

「人はモノに対する“執着”があるから
 捨てられないんですよ。
 つまり、“愛着”だけならいいけど、
 それが“執着”になってしまうんですよね」

そう私が言うと、
その先生はもともと用意された言葉のように
こうおっしゃいました。

「あ、それは、愛着、執着、そして、
 膠着(こうちゃく)ですね〜。
 最後には、いわゆる膠着状態になって
 動けなくなるんですよ」

うまい返しに、思わず感心してしまいました。

膠着とは、辞書によると
1 粘りつくこと。
 しっかりくっついて離れないこと。
2 ある状態が固定して、
 ほとんど動きがなくなること。
とあります。

つまり、
手放せないモノによって心も体も
動きが止まってしまうような状態です。

人は、モノに対して
「愛着」だけならいいけれど、
それが執着となると、
最後には膠着してしまうというわけです。

まずは「愛着」と「執着」の違いを
自分の中で区別すること。

それが執着を手放す
スタートではないでしょうか?

「捨てられない!」と思ったら
「それは、愛着?それとも執着?」
と自身に問いかけてみてください。

サステナブルな価値観を大事にする
Z世代を見習って、
「本当に大好きで、愛着のあるものを
少しだけ持つこと」で、
幸せを感じられるようになるのは
地球にとってもいいことですよね。

というわけで、まだまだ続く
『かたづけの秋』を満喫していきましょう。

いつもあなたを応援しています!

小松易

◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
https://www.sukkirilab.com/

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

『フォーエバー21』
大学生の頃にかなり利用していました!

あの頃は、とにかくたくさんの
レパートリーが欲しかったため、
個性的なデザインでありながら、
お手頃価格で買える
このブランドが好きでした!

そんな私も今は、
レパートリーよりも
お気に入りの数着を着倒し、
古くなったら手放し、
また新たなお気に入りを見つける
というスタイルに変わりました。

さて、あなたはどうですか?

20代の頃の洋服がいまだに
クローゼットを占拠していたりしませんか?

時代とともに、
価値観やスタイルも変わっていきます。

ぜひ、持ち物も
「今」にアップデートしてくださいね!

間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

小松易

日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表

大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。

著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。

 

 

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