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2022/07/01(金)

【小松易】人は“忘れる”生き物

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 小松易

 

こんにちは。

かたづけ士の小松易です。

突然ですが、みなさんは
「エビングハウスの忘却曲線」
をご存知ですか?

ドイツの心理学者、
ヘルマン・エビングハウスが
行った実験なのですが、
被験者に無意味な音節を聞かせて記憶させ、
時間と共にどのくらい忘れたかを
検証しました。

結果は下記のようなものでした。

・20分後には42%を忘れ、58%を覚えている。
・1時間後には56%を忘れ、44%を覚えている。
・1日後には74%を忘れ、26%を覚えている。
・1週間後(7日後)には77%を忘れ、
23%を覚えている。
・1ヶ月後(30日後)には79%を忘れ、
21%を覚えている。

もちろん、これらの結果は
覚えなくても大丈夫です(笑)

ただ、記憶してから1日経つまでに、
なんと74%もの記憶が失われている
というのがポイントです。

私たちは、いかに
「忘れる」生き物であるかが
よくわかる実験ですよね。

セミナーや勉強会に参加して
「ためになった!!勉強になった!!」
と思っても、翌日には7割近くの内容が
記憶から失われてしまうのです。
もったいないですね。

そこで、私がセミナーを行う際には
3つのことを意識しています。

・記憶に残るように話すこと
・聴いただけでは帰さないこと
・セミナー開催後にリマインドをすること

「記憶に残るように話す」というのは
たとえば、クイズ形式にしたり、
具体的なエピソードを紹介したり、
実際に片づけを実践してみせたり、
参加者が飽きないよう、
かつ記憶に残りやすいように
セミナーを構成するようにしています。

冒頭で紹介した、
エビングハウスの実験では
無意味な音節を用いているせいで
記憶に定着しにくかったという側面も
あると思います。

人は、自分が興味を持ってインプットした
情報であれば忘れにくいものです。
好きなアイドルや趣味のことだったら
いくらでも覚えられますよね。

片づけが苦手な方でも
興味を持って聞いてもらえるように
毎回試行錯誤しています。

2つ目の「聴いただけでは帰さないこと」

なんだか物騒な言い方で、
最後に「壺」でも出てきそうな
雰囲気ですね。

そう、ある意味「壺」を買って
もらうよりも大事なことを
会場でやっていただきます。

それは、「行動の宣言」です。

「やります!」と
一人ひとり声に出してもらうのです。

一度声に出してしまえば、
多くの方がスッキリとした面持ち
に変わっていきます。

まるで、もうすでに片づけが
終わってしまったくらいに
スッキリと良い顔になっています。

さらに、
「かたづけ宣言カード」
を書いてもらいます。

単に、声に出すだけでなく、
書いて宣言してもらうのです。

ちなみにカードには
以下の項目があります。

・名前
・片づけ開始時刻
・片づけ終了時刻
・片づける場所
・終わった時の状態

書いてカタチに残れば、
家や職場に戻っても忘れずに
行動を起こすキッカケになるはずです。

3つ目の、
「セミナー開催後にリマインドをする」
ですが、セミナー後にアンケートを
お送りして回答していただいたり、
実際に片づけた部屋の写真を
送ってもらったりすることもあります。

また、メルマガに登録していただくことで
定期的に片づけの情報が届き、
その度に「片づけ」を想起させるという
仕組みもリマインドの役割を
果たしています。

あの手この手で「忘れさせない努力」を!

それがかたづけ士としての
使命だと思っています。

ぜひ今週末の片づけは、
誰かに宣言してから始めてみてください。

もしかしたら、意外な発見が
あるかもしれません。

いつもあなたを応援しています!

小松易

◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
https://www.sukkirilab.com/

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◎編集後記
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1日経つまでに、
74%もの記憶が失われている
というのは衝撃的ですね!

でも、確かに1度聞いただけでは、
それほど覚えていられないですよね。

そのため、
私は、打ち合わせや会議の内容は、
録音しておいて、最中はポイントのみ
メモをして、具体的な内容は、
録画を見返しながら、改めて
文字に起こしていくという方法を
取っています。

その方が、話している時の
相手のニュアンスなどに集中でき、
言葉を誤解なく理解できるからです。

もちろん、最適な方法は
人によってさまざまだと思いますが、
「人は“忘れる”生き物」だということを
認識していることがとても重要です。

ぜひ、それを意識して
普段の行動を工夫してみてくださいね^^

間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

小松易

日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表

大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。

著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。

 

 

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