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2019/09/18(水)

【川畑のぶこ】Q.21歳長男の今後の人生について

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q.21歳長男の今後の人生について

21歳になる長男は、
穏やかな性格でしたが、
中2の時に学校で
友人関係のトラブルがあり、
クラスや部活で
つらい時期がありました。

心が疲れて学校を休む日も
増えていた頃、
父親が休むことを認めず、
負けてはいけないと
とにかく学校へ行かせようとし、

勉強に手のつかない子供に
手をあげ、正座させたり、
つきっきりで勉強させたり、
私が止めても止まらずとても
つらい目にあわせてしまいました。

今、親から暴力を受け
あんな目にあわされたのは、
自分は価値のない人間だったから、
勉強しないことが罪だったからと
当時からずっと思っていたと言います。

体調が悪いのも、
街で人と目を合わせないよう
うつむいてしまうのも、
人と離れたがるのも仕方なく、
不眠など悪循環から抜け出せないと、
苦しんでいます。

私は、長男には罪などなく
親が悪かった、
そういうことをした親に
罪があったのだと謝りましたが、
本人が苦しいままなのは、
伝えきれていなかったのだと思います。

今彼は、自分には価値がないのか、
カウンセラーの先生の言葉が
欲しいと言っています。

高校卒業後は大学へ入りましたが、
高校から大学への時期は、
父親が体調を崩し転職があったり、
家族にとってとてもつらい時期で、

私は仕事で家計も
少しでも支えなければならず、
反抗期でもあった長男とは
うまく向き合えず
避けられてばかりでした。

大学入学後は頑張っていたと思います。

しかし、不眠症による体調不良で
大学生活はだんだん
うまくいかなくなりました。

現在は、違う分野のことを
勉強したいと大学を退学して
浪人の状態です。

一生懸命これからの人生を考えています。

親が失わせてしまった
自己肯定感を築いて生きていくために
アドバイスをいただけますでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。

【ajisai・50代・個人事業主】

———————————–

A:FROM 川畑のぶこ

我が子が自分の存在価値を見出せず、
苦しんでいるのを見るのは
親としてとても辛いことですね。

まず、ajisaiさんからは、
「あなたが信じるかどうかは
わからないけれど、私にとって
あなたはかけがえのない存在で、
なくてはならない存在。
愛しい存在です。」という
メッセージを息子さんに
伝え続けてください。

息子さんがカウンセラーからの
言葉が欲しいとのことで、
私からもメッセージを
お伝えしたいと思いますが、

私の言葉だけでなく、ぜひ、
実際にカウンセリングにも
行くよう促してあげてください。

身内の言葉には耳を傾けなくても、
客観的な専門家の言葉は
受け入れやすい
ということもありますし、
健全な新たな視点を育む
役にたつこと思います。

まず、人間は誰しも
立ち止まったり
つまずいたりすることがあります。

ところが、それは失敗の証ではなく、
新たな学びや価値観を
獲得するための貴重なプロセスです。

私たちは出来事によってではなく、
出来事の受け止め方によって
悩まされます。

学校を休みがちになった
ということを、敗北と
とらえれば苦しみになります。

ところが、
疲れた時は立ち止まって、
休むことも大事なプロセスと
捉えることができれば、
さほど苦しまなくて済むはずです。

そのような意味で、残念ながら、
お父さんも偏った視点でしか
我が子の困難に対応ができなかった
ということを理解してください。

お父さんはあなたに価値がないから
そのような言動をしたのではなく、
愛しているからこそ
悩む息子を見て自らも苦しみ、
苦しみから脱却して欲しいから
力づけたかったのです。

ところが、残念なことに、
その健全な方法を知らず、
歪んだ形で
愛情を表現してしまいました。

すなわち、
「父は、僕の嫌いなやりかたで、
僕への愛を表現した」のです。

おそらく、
お父さんも彼自身の父親から
同じように根性をもって
物事を乗り越えるよう教育されてきたので、
それしか方法を知らなかったのかもしれません。

そのようなお父さんの
不器用さや苦しみも
理解してあげてください。

そして、「僕は暴力に値しない。」
「僕は愛に値する。」ということを
きちんと覚えておいてください。

自分に最も近い、自分自身が
自分の価値を信じてあげることです。

もし、自分の親友や愛する者が
(ペットがいるならペットでもいいです)
同じように「自分には価値がないんだ」
と落ち込んでいたら、どのように
声をかけてあげたいでしょうか?

ぜひ、そのように
自分自身に声をかけ、
自分を大切にしてください。

自分こそが自分の親友に
なってあげてください。

ajisaiさんも
もどかしいかもしれませんが、
息子さんには息子さんの
タイミングやペースで大事なことを
学びながら前進していく
ということを信頼してあげてください。

息子さんの状況に左右されず、
親がどっしりと構えていることが
できれば、息子さんも
「自分は自分のままで
大丈夫なんだな」という信念も
自然と育みやすくなることでしょう。

– 川畑のぶこ

P.S
川畑のぶこへの質問・ご相談は、
こちらから。

https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

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◎編集後記
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昨日、久しぶりに
実家の母に電話をしてみました。

他愛もないことを話したあと、
最後に珍しく向こうから
「仕事もなんでも
気張りすぎないで、
てげてげにね(適度にね)。」
と一言。

ハッとしたのと同時に、
母親は歳を重ねても、
いつまでも母親なのだなあと
しみじみ思いました。

宮永笑子

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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