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2016/05/06(金)

【小松易】“しまう”までが買い物

カテゴリー:メルマガバックナンバー

 

FROM 小松易

こんにちは!
かたづけ士の小松易です。

時々このメルマガで
私の「講師デビュー」のエピソードは
披露していますが、
「司会者デビュー」の話は
確かまだでしたよね(笑)

「かたづけ士」になる前は
建設会社に勤めていました。

建築や土木の現場が始まる前に
地元の神主さんを呼び、
必ず「安全祈願祭」と呼ばれる行事
がとり行われました。

その司会を勤めるのが
事務職の仕事であり、
入社して半年後に私にも
初めてその役が回ってきました。

当時、司会の仕事を問題なくこなせると
上司や先輩から「やっと一人前」
と認められたのです。

デビュー戦は割と小さなマンション
の現場の安全祈願祭でした。

前日に指導員の先輩からしっかりと
ご指導いただいたお蔭で
当日は大きなミスもなく
滞りなく司会ができました。

ところが、2回目以降
時々気になる現象が
私を悩ませました。

それは、最後の最後で
一言なぜか噛んでしまう、
というものでした。

最後のセリフは
ほぼ決まっていて、

「以上を持ちまして、
 本日の安全祈願祭を
 滞りなく終了いたしました。」

というもので、さほど難しい
言い回しではないのですが、
なぜか最後にこのセリフで
詰まってしまうのです。

途中まで「ノーミス」で来ていたのに
最後に噛んでしまう。

お客様の名前の呼び間違い
のような重大なものでは
なかったので上司や先輩は
あまり気にはしていないようでした。

いえ、むしろこのミスを
気にしていたのは私自身でした。

なぜ最後の最後で
言葉を噛んでしまうのか?

その時になにが起きているのか?

新入社員で当時は真面目だった
私は真剣に考えました。

すると一つ思い当たること
がありました。

それは、その時の「心の状態」
についてでした。

この安全祈願祭の司会というのは、
実はかなりプレッシャーが伴う仕事で、
何億という工事を発注する会社の
社長や役員がずらっと参列するなかで
一人ひとりの会社名、役職、氏名を
一字一句間違わずに読み上げていく。

新入社員でなくても
かなりの緊張状態が続きます。

終盤、その緊張状態からいよいよ
あと一言という時に決まって
頭を一瞬よぎるのが
「あとこのセリフで終わりだ~」

その瞬間「安心感」が先走り、

「以上を持ちまして、
 本日の安全祈願祭を とっど、
 え~滞りなく、しっ終了いたしました。」

私はこの「安心感が先走る現象」
をなんとかしようと苦肉の策を
講じました。

それは、最後の一言が来ても
「まだ終わりじゃないよ。」
と自分に呼びかけることでした。

これで終わりだと思うから
最後のセリフに余計な安心感を
引き寄せて間違ってしまう。

だったら、
「まだまだ終わってないよ」
と自分に言い聞かせてみる。

すると、その後の安全祈願祭からは
見事ノーミスで言い切ることが
出来るようになったのです。

実は十数年後にあるスポーツ選手が
この考え方をさらに発展させて
本番の試合で成果を上げていると
知りました。

その選手とは、
競泳の北島康介選手でした。

北京オリンピックを前に
北島選手は、最後の競り合いでの
弱さを指摘されていました。
ゴール間際で失速してしまうのです。

そんなとき、脳神経外科医の林成之医師
が次のようなアドバイスをしました。

脳は「そろそろゴール」と意識すると
「もう頑張らなくていい」と判断してしまう。
これは「自己報酬神経群」と呼ばれる
脳の機能だと。

林医師の提案で北島選手が取った
打開策はフィニッシュのイメージを
次のように変えたことでした。

「壁をタッチし、振り返って
 電光掲示板を見るのがゴールだ」

この2週間後に世界記録を出しました。

実はあなたの片づけも
「フィニッシュのイメージ」
をちょっと変えるだけで
部屋の散らかりをかなり
防げると私は考えます。

家に着いたらほっとして、
ソファーに身を投げてしまう。

たとえば、買い物袋をそのまま
「床に置きっぱなし」
していませんか?

床置きでなくても
「袋に入れっ放し」
になっていませんか?

それがモノが散らかる
起点になるのです。

小学生のころ遠足があるたびに、
私はいつも先生から
必ずこう言われました。

「家に帰るまでが遠足」

学校のグランドで解散するけど
まだ遠足は終わってないですよ。

家に入るまでは、車に
気をつけて帰りなさいよ、
という優しいメッセージでした。

片づけも同じ。

あなたがすでに当たり前の
「考え方のクセ」を少し変えるだけで、
「行動のクセ」が変わり、
「モノ動き」が変わり、
結果、片づき出すのです。

というわけで私からの一言は、

「“しまう”までが買い物」です。

ぜひこれを今日から
意識してみてください。

ゴールデンウィークも終わり、
週末に入りますね。
さらに片づけ頑張ってください。

いつもあなたを応援しています!

小松易

◆出典:「脳に悪い7つの習慣」
林成之著(幻冬舎新書新書)
http://tinyurl.com/znsh7kc

◆出典:「まずは靴をそろえなさい」
 小松易著(日本実業出版社)
 http://tinyurl.com/8a44cew

◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」のホームページ
http://www.sukkirilab.com/

PS
あなたの「洋服の断捨離」も、
”フィニッシュイメージ”更新しませんか?

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━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

「そろそろゴール」と意識すると
「もう頑張らなくていい」と判断してしまう。

、、なるほど!

頭の中でシミュレーションしてるばかりで
実行できないのはそのせいでしたか。
(・・と解釈)

いろいろ”書き換え”必要そうです。

–青野慶子

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