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2015/09/16(水)
【川畑のぶこ】[Q&A]時間に厳しすぎる私…
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2015・9.16 No.1448
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◆今日の断捨離 「[Q&A]時間に厳しすぎる私…」
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水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。
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Q:時間に厳しすぎる私…
時間に変なこだわりがある自分に
悩んでいます。
私は何にせよ、約束の時間より早く
その場に着いていないと気が済みません。
大学生の時も好きな席に座れないのが
苦痛で、誰よりも早く登校していました。
結果、私が一番学校から遠かったにも
関わらず、皆の席取りの役を任されていました。
病院や美容院の予約、
人との待ち合わせなどの場合は常に
15-20分前には着いているので、
間際まで近場で調整して丁度良い
頃合いを見計らってその場所に行くようにしています。
時間にルーズな友人とは関係も
長続きしません。
また、主人が人と約束のある日に
主人がなかなか出かけないと、
間に合わなかったらどうするのかと
私の方が不安になり、イライラしてしまいます。
私は全く几帳面な性格ではなく、
どちらかと言えば抜けているタイプです。
それなのに時間に対してだけ異常に
ナーバスになる自分がよくわかりません。
時間が余分にかかって勿体無いし、
やはり気持ちも疲れるので、
この変なこだわりを手放したいといつも思います。
でも、そうせずにいられない理由が
わからないため、長年変われないままです。
一体、どうすればよいでしょうか?
【40代 自営業 まりりん様】
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FROM 川畑のぶこ
まりりんさんのように、
約束の時間より早め早めに行動する
ことを好む人というのは世の中に多く存在します。
周囲からはとても誠実で信頼できる
人として映ることと思いますし、
このこと自体は、むしろ社会面からも
プラスにはたらくことでしょう。
早く行動しないと気が済まないことを
「変なこだわり」ととらえていらっしゃいますが、
「それが私のニーズ(心理的欲求)であり、個性」
ととらえることも出来ます。
段取りやタイムフレームを狂わせること無く、
計画通りにいくことに充足感を得る
ことは私たちの大切な欲求です。
ただしこれも程度問題で、
これが強い人もいれば、
そうでない人もいるわけですね。
「私はその欲求が強いのだな」と
そこにジャッジを加えずに受け止めてみます。
そして、周囲には、まりりんさんが
時間に関して「早め早め」という
ニーズを持っているのと同じように、
出来る限り時間に縛られず、ゆったり
自由に過ごすことを心の欲求としている人たちもいます。
どちらが良い悪いではなく、
それぞれの人生に求めるニーズが違うのです。
このこと自体はOKです。
苦しみは、互いに自分のニーズの方が
正しいとか、間違っているとかと
判断を下してしまうことにあります。
これはあたかも、お腹を満たすのには
米が正しいのだ、いや、パンだ、
いやいや、ジャガイモだという議論に似ています。
お腹の満たし方に何が正しい間違っているは無く、
ただ違いがあるように、
人生の満たし方も違いがあり個性があります。
ジャガイモは嫌いなら食べないと
決めるのも良いでしょうし、たまには
味わってみるかというのも良いでしょう。
ところが、繰り返し、いずれも
どちらが正しくて間違っていると
いうことではありません。
世の中の不和は、概ねこのような
関係性を俯瞰視できないことによるもので、
どちらが正しくどちらが間違っているか、
あるいはどちらが優れていて
どちらが劣っているか、
白黒はっきりさせたいという心理的な
駆り立てによって生じています。
問題は時間にきっちりしている人が
いることでもなく、時間に頓着が
無い人がいることでもありません。
互いに自己正当化がはたらき、
相手への、そして自分自身への
理解が薄く寛容になれないことです。
時間にまつわる私の個人的な経験を
シェアしますと、日本国内でも
地域によって、時間に対する姿勢が
違うように感じます。
沖縄では、講演が始まる10分前に
なっても会場に人が集まらないことはざらですが、
時間になると席が埋まります。
ときには10分遅れで満席になることもあります。
東北では10分前には殆どの人が席についています。
それでも講演自体は機能しますし、
参加者の人生も機能しているのです。
友人にほぼ毎回の約束に20-30分
くらい遅れてくる人がいますが、
そのことに対して「不誠実だ!」
「私の段取りを狂わすとんでもない人間!」
とイライラすることもできれば
決別することもできます。
しかし、単に
「それが相手のニーズなんだな」と
理解することもできます。
時間の価値観は違っても、
私はその友人を人間として好きなので、
うまくつきあいたいと思っています。
ですので、その相手と約束するときは、
20-30分前倒しで約束をするように心がけています。
もし相手が時間通りにきたら
20-30分のゆとりができますし、
遅れて来ても予定通りです。
対人交流をするときに、
何が正しいかとか間違っているという
価値感からではなく、何が機能するかな?
という視点から関わってみると良いと思います。
ちなみに、私が本日から出張する
イタリアは電車が20-30分遅れても
誰も文句を言わないそうです。
イタリアに留学していた友人は、
講師が2時間遅れてきて何も
無かったように授業が始まったと言っていました。
それでも地球は回っているのですね。
無理に変わろうとせず、
自分も相手もそれぞれのニーズが
あるということを受け入れてみてください。
まずは、自分にやさしくなってあげてください。
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水曜日の断捨離メルマガでは
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一つ取り上げてお答えしています。
(不定期)
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◎編集後記
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「何が機能するかを考える」
これは、川畑さんのセミナーや
お話を通して学んだことの1つです。
子育てや夫婦関係、仕事の中で、
「これって“普通”じゃないよな」
とか思うこともあると思います。
しかし、
「機能しているか、していないか」
で考えると、
“世間とは違うけれど、
うちの家族はこれでOK”
“100点ではないけれど、
うまくまわっている”
と、周りの目よりも、そのこと自体に
目がいくようになり、
視点を変えることができます。
「何が機能するかを考える」という
考えをぜひ取り入れてみてくださいね。
ー断捨離事務局 渡辺万里子
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What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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