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2015/08/13(木)

【やましたひでこ】実家の断捨離中です。

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」

2015・8・13 No.1414

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◆今日の断捨離 「実家の断捨離中です。」

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おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。

葉月十三日木曜日、旧盆。

この今朝のメルマガを、故郷、
帰省先で読んで下さっている方も
おられることでしょう。

ところで、この旧盆、
辞書で引いてみたら、
「旧暦により営む盂蘭盆<うらぼん>」とある。

ああ、なんて不親切な辞書の解説!

それで、盂蘭盆を調べてみると、
亡者供養の仏教行事と民間の
祖霊信仰が結びついたものではあるものの、
原義、伝播、変遷については
異説が多いとあり、これまた、
たしかなことはわからない。

いずれにしろ、今では、夏休み、
お墓参りのきっかけとされているような感。
あなたは、どのように過ごしているのでしょう。

でもって、私はといえば、
実家の断捨離に勤しむ毎日。

正確には、介護ホームへと住まいを
移した91歳のお姑さんの荷物の後始末ですね。

義母は、いうまでもなく、所謂、
もったいない世代。

かつて同居生活をしていた時代、
私は、彼女のモノと、
この「もったいない」という観念と、
どれだけ戦っていたことだろう。

夫と私が、夫婦の独立した家を
構えるまでの15年の同居生活、
住空間は、義母の、無いようで
有るような主導権に染まっていたように思う。

義母は、けっして押し付けがましい
人ではなかったけれど、
生活に必要なモノを選ぶにしても、
あるいは、必要のなくなったモノを
処分するにしても、なんとなく、
彼女の嗜好や価値観を優先しなくてはならなかった。

食卓の器をひとつ増やすにしても、
色もカタチも大きさも私の好みとは
まったく違うモノとなる、また、
どうにも趣味が合わず使う気に
なれないお皿を捨てようとすると、
ちょっと待ってと止められる。

そして、もっとも堪えられなかったことはこれ。

台所が狭いから食器棚をもう一つ買うと言う。
すでに、充分すぎるほど大きな食器棚があるにもかかわらず。

つまり、義母の思考はこうだった。

片づかないのは家が狭いせい。
食器が溢れて片づかないのは食器棚が足りないせい。

私にしてみれば、食器棚の中の、
使いもしない箱に入ったままの贈答品の器たち、
どうにも安っぽい数々の粗品のお皿、
来ることもなくなった来客用の家族の
人数分の何倍もある湯呑茶碗…

これらを処分すれば、この大きな
食器棚を小さいものに買い替えることができる、
それで、空間が取り戻すことが
出来るはずなのにと、いつも思っていた訳で。

なぜ、狭いと嘆きつつ、義母は、
あらたに食器棚を増やそうとして、
もっと、部屋を狭くしようとうするのだろう…

そして、新たに台所に加わった
もうひとつの食器棚、案の定、
それも、すぐにいっぱいとなり
台所の息苦しさが増していった。

モノの好み
空間の認識

義母と嫁である私との差。

たぶん、この小さなストレスの連続が、
やがては、大きな塊となって
私の心の中を占めていったのだろう。

私は、ついに体調を大きく崩し
東京の実家にしばらく静養に戻ることになる。

思い返せば、今では、
考えられないくらい、
いい嫁であろうとしていた
若かりし頃の私だったよう。

一旦、家に入ってきたものは、
どんなモノであれ、取っておくことを疑わない義母。

同じ空間で生活しながら、
空間への視点がまったく真逆だった私。

家が狭いから片づかないと思い込んでいる姑と、
片づかないのはモノが多すぎるせいと考える嫁。

そんな私たちの同居と別居と介護のための再同居の38年間。

そして、いよいよ、義母は、
ずっと自分の居場所だった家から離れていった。

それは、彼女にとって心ならずもの
転居なのか、終の棲家という
心穏やかな転居なのかは確かめようもない。
すでに、ずいぶんと認知症が進んでしまったから。

私は、ただ、残されたモノたちを
分別して始末していくだけ。
抵抗勢力は、押入れの奥に漂うカビの
臭いや隠れていた埃たちだけとなった。

そう、この今回の私の断捨離に、
「もったいない」
「モノはとっておくべき」
「モノは決して捨ててはいけない」
という価値観は、もう立ちはだかることはない。

それにしても、私たちは、どれだけの
モノを抱え込んで生きているのだろう。

どうしたって、こんなに沢山のモノを
すべて把握しきちんと維持管理できるはずもないのに。

さてさて、お姑さんが残していった
いっぱいのモノの始末という断捨離、
もちろん、長期戦になることは間違いなし。
次は、いったいいつのお休みになるのかしら。

こと、断捨離に関しては、
さっさとやりたいものだから、
それだけが少しばかり残念ではありますが。

さあて、今日のあなたもごきげんさまにて。

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◎編集後記
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考え方が違う人と一緒に過ごすのって
大変ですよね…。

今週は、お盆で実家に帰っている方も
多いのではないでしょうか。

普段は離れている親と久しぶりに
あうのは、心落ち着く面もあれば、
煩わしい面もあると思います。

また、実家のモノの量や空間に
つい、目がいってしまい、
文句を良い宅なることもあるでしょう。

実家の断捨離は、
こちらの書籍をご参考にしてくださいね。

http://123direct.jp/tracking/cr/G74a0nDQ/203260/16092002

渡辺万里子

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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