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2014/02/10(月)

【やましたひでこ】捨てない事によるコスト

カテゴリー:やましたひでこ, メルマガバックナンバー

 

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2014・2・10  No.865

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◆今日の断捨離 「捨てない事によるコスト」

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ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。

 

もともと雪国の北陸暮らしの私。

 

けれど、今は仕事の都合で、
ひと月のほとんどを、
東京に滞在する日々。

 

まさか、その東京で、
地元でも経験していないような
雪中行軍をすることになるとは、
まったく予想もしていなかったこと。

 

降りしきる雪、降り積る雪。

 

首都圏内のJRは運転を見合わせて、
もちろんタクシーもなく、
歩くしか宿舎に戻る方法がなかったから。

 

雪の吹き溜まりに足を取れながら、
滑るブーツで雪を踏みしめる。

 

そうだ、この頃の気象には、
驚かされることが増えたけれど、
もしも変わり映えのしない
日常の中にいるのであれば、
この荒天は、案外と刺激的でもある。

 

ああ、こんなことをいうと、
不謹慎だと叱られかもしれない。

 

けれど、今まで、
想像を超えた荒天の中で、人々が
本来の優しさを発揮する場面に、
幾度も遭遇してきた。

 

傘を差出し、手を差し伸べて、
見知らぬ同士が声を掛け合う。

 

立ち往生した車を押す姿。
それも、たまたまその場に居合わせた
人々が協力するのです。

 

吹雪の中を歩くのは、
身体にとっては冷たく寒いばかり
だけれど、そんな場面に立ち会うと、
心はとて暖かくしてもらえるものですね。

 

これが、先週の土曜日8日の夜のこと。

 

そして翌日、ニュースでは、
成田空港の混乱の様子が報じられている。

 

天候が回復し、次々と到着する航空機。
降り立つ乗客はターミナルに増えるばかり。
乗客たちを、そこから運び出す交通機関、
鉄道も道路もすべてストップしたままだったから。

 

ターミナルビルでひしめきあう乗客たち。

 

その心情は、殺伐たるものとなり、
罵声が飛び交い、
僅かに外へと通じる交通手段へと
先を争い殺到することになる。

 

流れが滞ることの怖さ。

 

入り口ばかりが開いて、
出口が閉じたままの怖ろしさ。

 

こんな光景を、
ニュースで垣間見ながら、
やはり思うこと。

 

一時の悪天候で生じた過密による混乱は、
やがては復旧し解消していくことだろう。

 

けれど、日常の過剰過密での混乱は、
私たちの意識を変える必要があるのです。

 

私たちは、モノを取り込む時の
コストは惜しまないもの。お金をかけ、
時間をかけ、エネルギーをかけて、
モノを取り込み、モノを取込み続ける。

 

それは、どうも心が
浮き立つ体験でもあるようだから。

 

けれど、モノを
取り除いていく時のコストは、
どうにも忌まわしく感じるよう。

 

捨てることにお金がかかるなんて。
捨てることに時間をかけるなんて。
捨てることに労力がいるなんて。

 

そうやって、
モノは住空間に溜まり続ける。

 

使えなくなったモノたちも、
使う必要のなくなったモノたちも、
使いたくなくなったモノたちも、

 

それらモノたちが大きくて重たくて、
住空間をどれほど閉塞させて、
どれだけ圧迫していても、

 

それらを捨てるコストは惜しいだけ。

 

入り口がばかりが開いて、
出口が開かなのは、
私たちのそんな意識の問題。

 

モノがたたただ溜まり続けること。
モノがただただ詰まっていくこと。

 

その怖さに、私たちは気づかない。

 

そうですね、モノは人と違って、
文句を口にすることもなければ、
ましてや罵声を張り上げることもないから。

 

出口を開けることのコスト。
滞りを防ぐためのコスト。
詰まりを解消させるためにコスト。

 

これらのコストは、実のところ、
私たちに、快適なより良い住環境を
もたらすためのコスト。

 

このらコストを惜しむのは、
自分自身の健康と安全を損なうこと。

 

モノを取り込むことのコストと
同じように、いえ、それ以上に、
モノを捨てるコストに対して、
意識を高め変えていく。

 

そんな必要性を、
あらためて強く、感じる私です。

 

有難うございます。
あなたとの出逢いに
いっぱいの愛を込めて。

 

やましたひでこ

 

――――――――――――――――――――
◎編集後記
――――――――――――――――――――

確かに…

 

モノを捨てる事に対してお金がかかる。
そう思うと「もったいない」という感情に
拍車がかかってしまいそうですね。

 

結果、捨てるのをやめて、
使ってもいないものが家の中に
存在し続けることになります。

 

しかし、モノを捨てないでいることには、
それを維持する、目には見えないコストが
継続的に、ずっと発生していくことになる。

 

自分にとって不要なモノとの決着を
今すぐつけるのか、ジリジリと先延ばしに
していくのか…というのは、自分自身の
「生き方」にも影響しそうですね。

 

「捨てるためのコスト」

 

それが高いのか、安いのか…
今一度、改めて考えてみる必要が
あるのかもしれませんね。

 

―安永周平

 

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

やましたひでこ

クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒

 

学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。

断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。

全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。

処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。

 

 

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