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2017/02/01(水)

【川畑のぶこ】[Q&A]友人と子供の話をするのが辛い

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

―――――――――――――――――

Q:友人と子供の話をするのが辛い

主人と義父、24の娘、
大学2年の息子と暮らしています。

息子は中学一年から不登校になり
家に引きこもっていました。
高校は通信制に入学して、
少しずつ外に行けるようになり
地元の大学に合格して
現在元気に通っています。

私の兄は二人とも難関大学を卒業し、
一人は大学教授をしています。
主人も難関大学を出ています。
私は勉強があまり得意ではなく
専門学校しか出ていませんが、
好きな仕事をしておりそれほど
コンプレックスはないつもりでした。

専門学校の時の友達や、職場の同僚の
子供さんはみなさん優秀な成績で、
国立大学や地元でも難関な高校に
通っている人が多いのに、
自分の息子は三流大学に通っている
ことが恥ずかしく思うことがあります。

そんな風に思う自分が情けなくて
恥ずかしいです。
息子が引きこもっていた時は、
生きていてくれるだけでいい、
普通に生活できてくれたら充分!
と思っていたのに。

友達とのランチや、職場での
同僚との会話で子供の話になると
辛くなることがあります。

息子は不登校になる前は
とても成績が良く、
誰からも好かれる良い子でした。

あのまま不登校にならなかったら
良い大学に行っていただろうと
思うこともあります。でも、今、
精一杯頑張っている息子のことが
大好きだし、これで充分、
よくやっていると思っているのですが。

しあわせは学歴ではないことも
充分わかっています。なのに、
友人と子供の話になるのが辛くて、
会いたくない時もあります。

こんな自分が嫌になるのですが、
どうしたら心の持ち方を
変えられるでしょうか?

【コスモス・51歳・看護師】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

息子さんの学歴を恥じてしまう
そして、恥じる自分を責めてしまう
揺れるコスモスさんなのですね。

中学の不登校から
大学受験というのは本当に大きな
変化であり、大きな努力であった
ことと思います。
息子さんだけでなく、
お母様であるコスモスさんの
努力も大きかったことでしょう。
大いに息子さんもご自身も褒めて
あげてください。

人間というのは、
まことに無いものねだりですね。
あれほど欲していて、
それさえ手に入れば望むものはない、
と思っていたのに、
ひとたびそれが手に入ったのなら、
喜びもつかの間、
また次の欲が湧いてきます。

エンドレスな欲とどう付き合うか、
これは人生の大きな課題なのだと
思います。

結婚さえ出来れば。
夫が優しくさえあれば。
子どもさえ出来れば。
子どもが大学さえ卒業してくれれば。
大学が一流でさえあれば。
就職さえ出来れば。
給与さえ高ければ。
昇進さえすれば。
人間関係さえうまくいけば。

内容は変わっても、
あり方は変わらず
継続し続けてしまいますね。

楽を求めるが故に苦労する。
まこと苦楽は表裏一体ですね。

私たちの苦しみは、
それに対する抵抗からくると
言われています。

苦しみがあってはいけないと
思うので、その原因を探して
それを滅しさえすれば、
幸せが手に入ると
思ってしまうのですね。

もちろん、問題を探して
それを滅すのは効果的なことも
あるかもしれませんが、人生から
全ての苦しみを取り除いたり、
全てを思い通りにしたりすることは
不可能です。

コスモスさんは、
ご自身や家族には苦しみがあって、
同僚や同窓生には苦しみがないと
思っているならそれは間違いです。

大丈夫です。
見えないところで、皆さんそれぞれに
「ちゃんと」苦労されています。

いろいろなものを犠牲にされています。
楽を得るための、そんな見えない苦労
にも目を向けてみてあげてください。

同窓生や同僚のお子さんは
「みんな」良い大学を出ている
というのは、事実でしょうか?

そういう人もいれば
そうでない人もいる、
だけれども、コスモスさんは、
どうもそういう人に目が行きやすい
ということはないでしょうか。

目が行きにくい人やことにも、
どうか目を向けてみてください。

難関校を卒業して、
穏やかに生きているひともいれば、
苦労している人もいます。
難関校を卒業せず、
穏やかに生きている人もいれば
苦労している人もいます。

本当に難関校を卒業した、
あるいはしていないことが理由で、
そうなっているのか、それとも、
ただそれを理由にしただけなのか、
もう一度振り返ってみるのも
いいかもしれません。

息子さんに自分を重ね合わせ、
自分が取り組まなかった課題に
息子さんが代わりに取り組んで
くれて克服することで、
自分を認めようとか、満たそう
という思いがどこかにあるのなら、
その姿勢を手放す努力をしてみると
良いのではないかと思います。

人生の課題は難関校の卒業ではなく、
「条件が整わない限り幸せにはなれない」
という信念を手放すことにあるのかも
しれません。

あるいは、どんな条件下でも、
与えられた場で豊かに生きる術
かもしれません。

そのために、
今無いものばかりに目を
向けるのではなく、
今の条件だからこそ得られて
いるものにもきちんと目を
向けてみることをお勧めします。

それを称え、
味わうことができるのなら
今持っているこだわりも、
やがて自然と消えていくのでは
ないでしょうか。

人生に苦しみはつきもの
と受け容れつつ、
そんな中にも、幸せはある。
幸せとは条件が整ったら
感じられるものではなく、
それを見出す力であり、
感じる力と信じて、
息子さんとコスモスさんの
持ち備えた良さに目を向けて
あげてください。

PS
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◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

周りの人や出来事に対して、
「◯◯だったらいいのに」
と思うことももちろんあるけど、

自分に対して、
「××ができないから」
「◯◯もしてないから」
”無いこと”ばかり考えてることも
しばしば、、。

「どんな条件下でも、
与えられた場で豊かに生きる」
そんな自分でありたいです。

–青野慶子

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshar ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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