断捨離® | やましたひでこ公式サイト

断捨離®の著者、やましたひでこの公式サイト

 

ホーム  /  【川畑のぶこ】[Q&A]親への否定的な気持ちを断捨離したいです…

2015/04/22(水)

【川畑のぶこ】[Q&A]親への否定的な気持ちを断捨離したいです…

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2015・4.22 No.1301

<メルマガ登録>
※PC:こちら からご登録ください。
※携帯:こちらから空メールをお送りください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

—————————————————————————

◆今日の断捨離 「[Q&A]親への否定的な気持ちを断捨離したいです…」

—————————————————————————

 

Q:親への否定的な気持ちを断捨離したいです…

 

4年前に子供が心の病気になったことをきっかけに、
子供とともに私も心理カウンセリングを受けました。

 

すると、自分は母からいかに否定的に
育てられたかを認めざるをえなくなりました。

 

たとえば、手伝いをすれば、
「ありがと。でも、それぐらいしても罰あたらへんね。」、
テストで90点を取れば「なんで100点取れへんかったの?」、
大人になってからも、新しいことを始めようとすると
「そんなことして、なんになるの?」、
仕事で疲れたといえば
「遊んでいる人なんか一人もおらへんのだからね。」という具合に・・・。

 

母に会うことが恐怖で、ここ2年ほど、
近くに住んでいるにも関わらず会っていません。
でも、ときどき「お茶でも飲まない?」と手紙がきます。

 

過去に一度、気持ちを伝えたら、
「あら、そりゃ悪かったわ。
でも今更そんなこと言われても知らんがな。」
と相手にされませんでした。

 

父によると、今、母は毎朝ラジオ体操、
テレビ体操を欠かさず、元気いっぱいだそうです。
喜ぶべきことなのに、うんざりし、
早くお迎えがくることばかり願っています。

 

そして、母が逝けば、私の心は正真正銘解放されて、
子供も立ち直るのではないかと期待してしまうのです。

 

この気持ち、なんとか断捨離できないでしょうか。

 

【私立学校非常勤職員 40代 さくら】

 

――――――――――――――――――――

 

FROM 川畑のぶこ

 

A:

 

さくらさんのように、
カウンセリングに通うようになって
親子関係の課題に行き着く人はとっても多いですね。

 

ただし、これは母と子の、
どちらかが悪くてどちらかが正しいということに
決着をつけることではなく、
さくらさんご自身がお母様との関係を
そのように観察したことから、何を学べるかという、
もう一歩踏み込んだ課題、
より客観的にお互いのダイナミクスを
観察して気づきが得られたなら、なお良かったなと感じました。

 

もしこれからカウンセリングを続けて行かれるのなら、
恐らくそのようなプロセスを辿ることとは思いますが、
今の段階では今一歩未消化な課題として
終わってしまっているのが残念です。

 

果たしてさくらさんのお母様が
どのようなトーンや文脈でさくらさんに
それらの言葉を発したかは分かりませんが、
恐らくさくらさんに『強く賢い子に育って欲しい』と、
彼女なりの不器用でいびつな愛のかたちで
子を育てたのではないかと思います。

 

我が子のためを思ってこそ
優しさより厳しさをもって育てる親というのはいるものです。

 

恐らくお母様ご自身も祖母様から
そのように育てられてきたのかもしれません。

 

残念ながらそれは、
子どもであるさくらさんが愛して欲しいかたちではなかった。

 

さくらさんは、お母様にもっとやさしく
柔らかな言葉で自分に愛を伝えて欲しかったかもしれません。

 

ところがお母さんにはそれを表現する力、あるいはゆとりが無かった。

 

ただし、これは決してさくらさんのことを思っていないとか、
愛していないとかということではないので、
ここは少しひと呼吸おいて丁寧に観察していく必要があるかと思います。

 

実際のところ、お母様はさくらさんの嫌いなかたちで
さくらさんを愛していたのではないでしょうか。

 

愛していなかったわけではなく、
一生懸命愛していたのではないでしょうか。

 

もしお母様と建設的なコミュニケーションをしようと思うのであれば、
「あのときこういわれて傷ついた」と否定的な言葉で終わらせずに、
「私はこのように受け止めがちなので、
こういうふうに伝えてくれるととても嬉しい」
と己の受け止め方とニーズをきちんと相手に伝えることをおすすめします。

 

するともしかしたら「仕方がないじゃない」という答えではなく、
「そうだったのね。今後はそうするね。」
というような答えも得られるかもしれませんし、
もし得られなかったとしても、
少なくともさくらさんのニーズを知らせることはできます。

 

そのことで今後の言動に何かしらの影響が出るかもしれません。
そうであれば相互理解が深まって、
人間関係を修復することも可能となるのではないでしょうか。

 

さくらさんとお子さんとの関係を振り返って、
お母様とご自身との関係に似たようなシチュエーションは無かったでしょうか。

 

お子さんはさくらさんの望む道を歩まなかったかもしれませんし、
さくらさんもお子さんの望むかたちで育てなかったかもしれません。
それでも、お互いにそのときの自分に出来る最善を尽くしている。

 

相手に伝わってはいないかもしれないけれど、
さくらさんも、お子さんも、物理的、肉体的、精神的、知性的限界を尊重した上での、
その時点での最善をいつも尽くしているのではないでしょうか。

 

大切なのは、過去の不器用でいびつな関係から学び、
今後同じ過ちを繰り返さないように、
どのように人間関係を再構築していきたいかということに意識を向けて、
それらに取り組むことかと思います。

 

相手に変われと望むことはできませんが、
自分が相手の受け止め方を変えることはできます。
「愛しているなら態度を変えろ」と求めるのではなく、
「残念だけれど、それが相手なりの愛し方だったのだ」と受け容れる。

 

「母さえいなくなれば」と思うかもしれませんが、
「誰かさえいなくなれば」という姿勢そのものは、
実際お母様がいなくなっても変わらず、
別な誰かを見つけて同じ課題に直面することも考えられます。

 

また、たしかにお母さんは少々暴力的な
コミュニケーションをされていたかもしれませんし、
暴力的な言動自体を許す必要はありませんが、
いまさくらさんにとって大切なのは、母親がどうであれ
自分の人生を豊かに機能させて行くちからを育むことかと思います。

 

あまりお母さんにこだわらず、
自分がいきいきと幸せを感じられる時間を重ねてみてはいかがでしょうか。
それはさくらさんの意識次第で必ず出来ることです。

 

何が悪いかと、問題に焦点を当てそれにこだわりすぎて
エネルギーを浪費するよりも、ぜひ、何が良いかに焦点をあてて、
エネルギーを充電することからはじめてみてください。
闇を蹴散らすのではなく、光に向かう姿勢ですね。

 

自分に喜びがもたらされて、心のゆとりが出てきたときに、
母と子の互いのニーズがどのように複雑に絡み合い、
機能不全に陥ってしまったかを、冷静に観察できるようになるかと思います。
いつの日か、そのような自分たちを愛おしく包み込む日がくるかもしれません。

 

PS
水曜日の断捨離メルマガでは
お寄せいただいた質問の中から
一つ取り上げてお答えしています。

(不定期)

 

あなたが今抱えている『悩み』を
お聞かせください。

 

質問はこちらから

https://business.form-mailer.jp/fms/99a39ced23382

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

断捨離をしていて、
母との関係が自分を縛っていた、
と気づくかたも、多いです。

 

何が悪いかと、問題に焦点を当てて
それにこだわりすぎるより
ぜひ、何が良いかに焦点をあてて、
光に向かう姿勢をとりたいですね。

 

ー渡辺万里子

 

PS
こちら本日までとなっております…

http://123direct.jp/tracking/cr/gjiMEHDF/194289/10199574

 

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

メールアドレス(必須):

 

下記の注意事項に同意の上、お申し込みください。

 

 

執筆者一覧

 

 

 

最近の投稿

 

サイト内検索

 

 

記事一覧

 

 

 

断捨離®塾について

外部サイト