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2013/04/03(水)

【川畑のぶこ】母に断捨離を…

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

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2013・4・3  No.551

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◆今日の断捨離 母に断捨離を…

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FROM 川畑のぶこ

 

「母に断捨離をさせたいけれど
抵抗が強くなかなかうまくいかなくて困っている。
どうすればうまくいくのか…」

 

現在発売中の、婦人公論増刊号は
母と娘の葛藤を断捨離の視点から
多角的にアプローチする濃い内容になっている。

http://www.fujinkoron.jp/number/post_2.html

 

実家の断捨離実践者として、
また、心理の専門家として、
私も一部アドバイスさせて頂いた。

 

冒頭の問いは、取材の際に婦人公論の編集者さんから
読者の声として投げかけられたもの。
どうやって抵抗する親に断捨離をさせるのか…

 

答えは…断捨離させようとしないこと。

 

これには取材班も拍子抜けの感あり。
でも残念ながら、事実、私は母に
断捨離させようとしたことは無いし、
させようと思ったことも無い。

 

だから、断捨離をさせるためのアドバイスはできない。

 

読者やセミナー参加者からも、
「親は分かってくれない」という嘆きはよく聞くし、
どうしたら分かってもらえるのかと尋ねられる。

 

でも、私は母に分からせようとしたことが無いし、
分からせようと思ったことも無いので、
分からせるためのアドバイスをすることもできない。

 

そもそも相手に何かをやらせるとか、
分からせるということに、価値を見出さないし、
むしろ弊害を感じるので。

 

やらせるとか分からせるというのは、
自分が正しくて、相手は間違っているという姿勢なわけで、
誰も非難されることは好まないわけで。抵抗は必至。

 

では私は母に「断捨離しよう」と
誘ったかと言えば、誘ったことも無い。

 

唯一、私がしたのは断捨離体験のシェア。
ひたすら己の断捨離体験談を鼻を膨らませてシェアした。
大変なことも、しくじったことも全て正直に。

 

そして何より楽しかったこと、
豊かな気づきがあったことを素直に軽やかに。

 

自分が責められているわけではないし、
ある意味、娘のちょっとした苦労話なので、
母も気楽に耳を傾ける。

 

ここで、本人にとっていいことが起きていることが、
内容や雰囲気から伝われば、相手は関心を抱くだろうし、
質問もしてくるだろう。そこから会話が生まれる。

 

私の母は片づかない理由や苦労話をしてきた。

 

これを言い訳と受け止めず、
苦労を分かって欲しい欲求の現れととらえ、
「そりゃそうだよね。わかるわかる。私もそうだもん。」と、
ひたすら傾聴&共感。

 

私がすることは、私が母にして欲しいことを
母にさせるのではなく、母のニーズを知り、それを満たすこと。

 

母は片づけるための説得が欲しいのではなく、
自分は大変なんだということを誰かに分かって欲しいのだ。

 

私も片づけの大変さは分かっているので、大いに頷いた。
すると、閉ざしていた貝が徐々に開いてくる。

 

「片づけなきゃ片づけなきゃとは分かっているんだけどねぇ。
なかなか出来なくてねぇ」

 

と、吐露し始めた。

 

そこで、「そう、じゃあ断捨離しよう!」
なんて短絡的な受け応えはせず、

 

「いや、無理に捨てなくていいんじゃない?
人それぞれ価値観は違うし、お母さん達の時代は
モノがなくてトラウマ的な体験もしてるし、
苦労したんだから捨てられなくて当然だよ。」

 

と、むしろ断捨離はしなくていいんじゃないかと、
片づけられない母を肯定して返した。

 

恐らくこのあたりで貝は
一気に大きく開いたのではないか。

 

次に母に会ったときは、
断捨離セミナーに参加すると表明したのだから。

 

以前、父と妹が見かねて、家中のガラクタを
庭に出したけれど、翌日には母が全部家の中に
戻してしまったことがある。そんなエピソードも、
いまは遠い昔の笑い話となった。

 

母は風通しの良い住まいで、
快適にごきげんに過ごしている。

 

人を思い通りに操りたいのであれば、
その執着を捨てるが吉。

 

人に貢献したいのであれば、
相手のニーズに耳を傾け、
それを満たす努力をするが吉。

 

まずは相手とモノではなく、
相手と自分との関係の問い直しが大切。

 

 

What’s danshari ?  Let’s danshari !  Viva danshari ♪
_______________________________________________

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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