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【川畑のぶこ】何から手をつければいいのか分かりません…
2026/07/22(水)
【川畑のぶこ】何から手をつければいいのか分かりません…
カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。
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【Q】仕事が決まっても、
体調が悪くなってしまい、
長く続けることができません。
そんな時に限って
家賃の値上げが決まり、
引っ越しをせざるを得なくなりました。
春には子どもの進学で大きなお金も動き、
今は借金が増えるばかりです。
本当は少し休んで体調を整えたいのですが、
生活のことを考えるとそうもいかず、
無理をして仕事に出ています。
けれど、休みがちになってしまい、
職場でも居場所がないような気がして、
ますます苦しくなってしまいます。
目の前の問題を一つずつ
片づけたい気持ちはあるのに、
毎日が不安で前向きに動けず、
気力も体力もついていかず、
へとへとです。
こんな私は、
何からどう動けばいいのでしょうか。
【ジュンコ・50代・女性・会社員】
【A】ジュンコさん
ご相談ありがとうございます。
まず、これだけ大切なことが重なる中で、
今日まで仕事に出続けてこられたこと自体、
本当によく頑張ってこられたと思います。
どうか、ご自身の頑張りを
ねぎらってあげてください。
体調不良、家賃の値上げ、進学費用、
そして休みがちになることへの
職場での気まずさ——
これらは、一つひとつが重いものですが、
同時に押し寄せている状態ですから、
オーバーキャパとなるのは当然のことです。
「何から手をつければ」と分からなくなる
のは、決してジュンコさんの気力が
足りないからではなく、
単純に、処理すべきことが
処理能力を大きく上回っているからです。
重量挙げ選手でも、
500キロのバーベルをひとりで
持ち上げろと言われれば無理です。
それは人間技ではないのです。
私たちの脳は、不安な状態が続くと、
「全てを一気に」何とかしなければ
いけないというモードになりがちです。
でもこれは、体調にも判断力にも
一番負担のかかるやり方です。
今のジュンコさんに必要なのは
「一気に片づける」ことではなく、
「一つずつ、順番に」という視点を
意識的に取り戻すことだと思います。
具体的にできることとして、
まず、動かせないものと、
動かせるものを分けてみてください。
このときに、
見える化して書き出すことは
頭を整理するのに有効です。
たとえば、進学費用や借金全体は、
今日明日でどうにかなるものでは
ありません。
一方で、引っ越しの段取りなど、
期限があるものは動かす必要があり、
優先順位は高いものです。
書き出したものの中で
優先順位の高いものから
実際に取り組み始めてみてください。
同時に、
ジュンコさんのような状況では、
すべてを一人でやろうとせず
周囲に助けを求めることも大切です。
このとき、専門窓口を積極的に使う
ことも大事です。
ジュンコさんのお住まいの自治体にも
くらしや仕事の相談支援センターなど
の窓口があることと思います。
ギリギリまで自分で頑張るのではなく、
ご自身の心身が、
また経済的にも破綻してしまう前に、
予防的にどんどん活用してください。
たとえば、家賃、進学費用、借金が
重なっている状況は、
自治体の生活相談窓口や
社会福祉協議会の「生活福祉資金」相談、
あるいは弁護士会の無料法律相談
(借金の整理も含め)が対応する領域です。
住宅確保給付金という、
家賃の支払いが困難な場合に
自治体から家賃相当額が支給される
制度があります。
(条件を満たせば、引越し前でも
利用できる可能性があります)
社会福祉協議会(緊急小口資金など)では、
一時的な生活費の貸付や
サポートについて相談できます。
一度、家計全体を
客観的に整理してもらうだけでも、
頭の中の不安がかなり軽くなります。
体調と仕事については、
「休む」か「無理する」の二択に
しないことです。
今のジュンコさんは、
本当は休みたいのに休めない、
でも無理して出れば体調を崩す、
という板挟み状態にいるかと思いますが、
この悪循環を断ち切る必要があります。
いまは、心身ともに
限界を超えていますので、
医療機関(内科や心療内科)を受診し、
現在の状態を医師に正直に話してください。
診断書が出れば、
傷病手当金を受け取りながら休職して
体を休める選択肢も生まれます。
職場での「居場所がない」という感覚
に関しても、体調が悪いときは
周囲の視線を過剰にネガティブに
受け取ってしまいがちです。
今は「職場でどう思われるか」よりも
「自分の命と生活を守ること」を
最優先に考えて大丈夫です。
きっとジュンコさんの友人が
同じ様に悩んでいたら、ジュンコさんも
同じことを伝えるのではないでしょうか?
これは決して「逃げ」ではなく、
ジュンコさんが長く健全に働き続ける
ための現実的なアプローチです。
私たちは、不安な状態が続くと、
体はずっと「戦うか逃げるか」の
スイッチが入ったままになり、
それ自体が
体調をさらに悪くしてしまいます。
1日のうちほんの数分でいいので、
ゆっくり深呼吸する時間、
ご自身を緩める時間を
意識的に挟んでみてください。
問題を解決する力というのは、
休んでいるときにこそ回復するものです。
繰り返し、
一人で全部を背負おうとせず、
まずは今日できることとして、
お金の相談窓口に電話を一本かけて
みることから始めてみてください。
今日できることはあるのです。
助けを求めることは甘えではなく、
ご自身とお子さんの生活を守るための
立派な対処法です。
ー川畑のぶこ
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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