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【やましたひでこ】誰かの「いいね」より、自分の“心地”
2025/07/17(木)
【やましたひでこ】誰かの「いいね」より、自分の“心地”
カテゴリー:.新着情報, やましたひでこ, メルマガバックナンバー
ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。
このところの東京は、
雲のヴェールに包まれたような
しっとりとした曇り空。
お陰さまで、少しだけ、
身体も呼吸も軽く感じられる朝ですね。
さて──
今日は、「承認欲求」について
お話をさせてください。
SNSが日常に入り込んでからというもの、
誰かに「いいね」と言ってもらうことが、
自分の存在確認になってしまうような
空氣を感じます。
誰かに褒められたい。
誰かに認められたい。
誰かに「素晴らしい」と思われたい。
それは人間である限り、自然な欲求です。
けれども、断捨離的に申し上げるなら、
その「誰か」の視線に
自分が縛られてしまったとき、
そこに“本来の自分”は
いなくなってしまうのです。
今、わたしの身の回りにも──
人気に魅せられ、
それを手に入れることでしか
自分の価値を感じられなくなった人が
いました。
どんなに世の中に認められても、
どこか不安で、常に誰かに
見てもらっていないと満たされない。
承認を求めることに自分を明け渡すと、
いつしか、その「求める姿勢」自体が、
自分の人生の主導権を
他人に渡してしまうことになるのです。
断捨離とは、
モノを捨てることではありません。
「自分で、自分を、選び直すこと」。
だからこそ、
誰かに認められる前に──
わたしは、
わたしのことを、認めているか?
わたしは、
わたしの在り方に、納得しているか?
そう自問することが、何より大切なのだと
しみじみ思うのです。
たとえば、
使い古したお気に入りのマグカップ。
誰かが見れば「もう捨てたら?」と
思うかもしれないけれど、
自分にとって心地よく、
ぴったりのモノなら、それでいい。
他人の目よりも、自分の“心地”を軸にする。
それが、断捨離の美意識であり、
哲学なのです。
承認欲求は、誰にでもあります。
けれど、それに飲まれそうになったら──
ひとつ、立ち止まって。
そして、空間を見渡してみてください。
「このモノたちは、
わたしが“わたしのために”選んだものか?」
そう問いかけることから、
また本当の自分が、
静かに立ち上がってくるはずです。
そしてきっと、
こう思えるようになるでしょう。
「誰かの“いいね”よりも、わたし自身に
“いいね”と言える自分でありたい」と。
やましたひでこ
ブログ:https://ameblo.jp/danshariblog/
断捨離やましたひでこ公式Instagram ID:
danshari_yamashitahideko
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
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◎編集後記
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「いいね」の数も、フォロワー数も、
少ないより多いほうが私たちは嬉しいし
安心もする生き物なのかもしれません。
でも、「わたし」のいちばんのフォロワーは
わたしを誰よりよく知るわたし自身だし、
成功・失敗に関係なく「いいね」ボタンを
誰より先に全力で押してあげられるのも
わたし自身だということ、
忘れないでいたいなと思います。
山本 響子
この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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