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こんにちは。
かたづけ士の小松易です。

年末もせまってきて、
そろそろ来年の手帳やカレンダーを
準備し始めている方も
多いのではないでしょうか。

デザイン重視派、
機能重視派など
選び方もさまざまだと思います。

以前、ある講演会の主催者から
「標語カレンダー」
というものをいただいたことがあります。

毎日1つずつ、31日分の標語が書かれてあり、
どれもとてもすばらしい内容で
思わず31枚すべてを
一気にめくってしまいました。

とくに私の目を引いた言葉が、

「当たり前のことに磨きをかける」

すこし小さな字でこう解説
されていました。

「あいさつ、返事、後始末……。
　日々習慣的に行っていることは、
　見直す機会が少ない。
　まず一つ、『これは』と決めて
　改善改革に努めたい。」

とくに心に刺さったのが、
「日々習慣的に行っていることは、
　見直す機会が少ない」
のところ。

自分ができているなと思うことを
改めて見直したり、
改善を加えたりすることは
普通はあまりしません。

ましてや「習慣化」されていたら
それはもうそれで「OK」と
ついしてしまいがちです。

ある意味これは誰にでもある
「習慣化の落とし穴」かもしれません。

以前、ある小学校の「かたづけ教室」で
小学5年生のAさんという女子が
掲げた習慣行動にはこうありました。

「学校から帰ってきたら、
“家族”のクツを揃える」

私の想定内の答えは、
「“自分”の靴をそろえる」でしたので、
Aさんにやんわりと
「人のモノを扱うのは
　難易度が上がりますよ」
と伝えました。

ところが彼女の意志は固く、
しかも聞けば自分の靴を揃える習慣は
すでにできているというのです。

結果的に、Aさんはこの習慣行動を3週間、
見事にやりきりました。

しかも家族(弟や妹)も自分で少しずつ
靴を揃えることを始めたそうです。

自分の中で習慣化されて
「できている」と思っていることほど、
そこに慢心が潜んでいるものです。

元ザ・リッツ・カールトン・ホテル
日本支社長の高野登さんは、
飛行機で搭乗中に使ったシートベルトを
座る前と同じような状態にして
畳んでおく人がどれくらいいるか
観察したところ、
5人くらいしかいなかったそうです。

高野さん曰く、
「顔つきや姿勢は自分の内面の中でも
　一番外側にあるものですから
　隠しようがありません。
　全身から伝わってきます」

でも考えてみたら、
「一番外側にある」から
自分でも比較的扱いやすく、
コントロール可能な領域なはずです。

わたし自身「カタをつける習慣」の
一つとして、飛行機で必ずやっていたのが
「借りた毛布は畳んで座席においておく」

いまは機内に持ち込んだ「自前の毛布」を
しっかり畳み、シートベルトを元の状態に
戻して出発に備えています。

あなたがすでにできている
習慣行動(当たり前)は何ですか？

今週はさらに見直す機会をとって、
あなた自身に磨きをかけてみてください。

いつもあなたを応援しています！

小松易

参考図書：
『仕事の「整理ができる人」と「できない人」の習慣』
大村信夫著　明日香出版社
https://tinyurl.com/25bbywf2

◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
http://www.sukkirilab.com/

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◎編集後記
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『人は見た目が9割』という本は有名ですが
その場合の「見た目」とは、
単なる顔立ちのことではなくて、
顔つきや姿勢、仕草、目線、距離感など
あらゆるものを総合した「見た目」
だといいます。

いくら服装やヘアメイクを整えても
姿勢や仕草は、気を抜くとすぐ
いつもの習慣が出てしまいますよね。

人に見られている時だけ気をつけていても
ふと気を抜いた瞬間に
いつものだらしなさが出てしまう・・・
なんてことにならないように、
普段から習慣化しておきたいですね。

私も、座るときに猫背になっていたり、
立ち姿勢が歪んでいたりすることが多いので
気をつけたいと思います。

西 優里花