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2024/10/23(水)
【川畑のぶこ】Q.突然怒鳴ってきた人に、どう向き合えばいいでしょうか?
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水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。
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Q.突然怒鳴ってきた人に、
どう向き合えばいいでしょうか?
私は60代の主婦です。
先日今迄生きてきて初めて
知人から叱責を受けました。
1年前に知り合った方です。
その方は教え導く立場の方ですが、
その日は前日有った
我慢ならなかったことへの愚痴を言われ、
いつもと違うと思って聞いていましたが、
私が相手の話が終わったと判断して
側に居た娘に話かけた行為について突然
「私の話を遮って失礼じゃないですか。
私の気分が悪いでしょ」
と物凄い形相と怒声で言われました。
一ヶ月後に、何故そういう事を言われたのか
友人立ち会いの元に聞いたら、
「私は怒ったのではなく叱ったんです。
私の形相や大きな声は
それだけ真剣に言ったからです。
今迄も何回か有り
今日は言わなきゃと思ったからです。」
と言われました。
今迄何度も有ったと言われましたが、
一度も注意をされたことも無いし
悪意が有っての行動でも無いのに。
叱ると怒るの違いを調べました。
明らかに私を良くする為(相手はそう言うが)
言っているのでは無く、
本人の感情が剥き出しの言い方と
感じました。
もう2ヶ月近く経ちますが、
ふとした時に怖い形相と怒号が思い出され
鼓動が激しくなります。
今後相手とどう向き合っていけば良いか
わかりません。
アドバイスお願い致します。
【あずき・60代・女性・主婦】
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とても不快な思いをされましたね。
あずきさんは、これまで知人から
叱責をされたことなどはない
ということですので、
日頃から他人に対してあずきさんが
無礼な態度で接するということは
考えづらいのではと思います。
もし、あずきさんが相手に配慮しながら
タイミングを見計らって
娘さんに声掛けをしたのであれば、
そしてそれを相手が
「言葉を遮って失礼だ」
と受け止めたのであれば、
それはあずきさんの行動に
問題があるというよりも、
相手の受け止め方に問題があった可能性が
高いように思います。
相手は怒ったのでなく叱った
とのことですが、ものすごい形相と怒声で、
また、あずきさんご自身は決して悪意なく、
遮ったつもりもなく、
自分なりに配慮したということであれば、
相手の態度は感情にまかせて
怒りをぶつけただけに過ぎないでしょう。
その際、あずきさんは誤解であることを
相手にお伝えしなかったのだと思いますが、
ここは毅然とした態度で
誤解を解くための会話は
すべきところだと思います。
もし、今後そのような
シチュエーションがあれば、その場で
あずきさんにそのような意図はないこと、
自分なりに真剣に
相手に耳を傾けていることを
率直に伝えるよう心がけてみてください。
このような言われ方をされるのは、
あなたが人生で初めてで驚いているし
ショックであることも
伝えて良いと思います。
相手もはっきり
思ったことを言う人のようですから、
あずきさんも同じように
率直に思っていることを
伝えてみてはいかがでしょうか。
もし相手があずきさんの言葉に
耳を傾けないのであれば、
相手はあずきさんを思いやって
はたらきかけているのではなく、
たんなるストレス解消や
マウントを取りたいだけの
可能性が高いですから、そのような相手とは
まともに取り合わずに、
まきこまれないようにするのが得策です。
ちなみに、
相手との今後の関わりに関しては、
あずきさんは今後もこの方とは
かならず関わりをもたなければ
いけないのでしょうか?
理不尽な態度を取る相手と一緒にいることは
ストレスになりますので、もし可能なら、
あずきさんのメンタル面の健康を配慮して、
距離を置くことをおすすめします。
もし、会わないようにすることが
唐突すぎるなら、徐々に距離を
とっていくことも良いでしょう。
たとえば忙しいことや
体調が優れないことを理由に
お誘いを断るようなやり方です。
現に、あずきさんは相手の形相や怒声が
フラッシュバックのように襲い、
鼓動が激しくなるなど、
体調に異変をきたしています。
そのような体のフィードバックを無視して、
相手の要望に応じないといけない、とか、
相手に不快な思いをさせてはいけない、
という、過剰に相手に合わせる姿勢が、
あずきさんの人生を重くさせてしまっている
可能性があります。
このようなケースにおいて、
相手の感情の責任は本人が取るものであり、
あずきさんにとれるものではない
ということも知ってください。
ものごとの受け止め方というのは
本人にしか変えられないものだからです。
ぜひ、ご自身の気持ちに素直になって
適度な距離を取る努力をしてみてください。
ー川畑のぶこ
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◎編集後記
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断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
心理療法家・川畑のぶこに
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川畑のぶこがお答えします。
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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