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2023/05/10(水)

【川畑のぶこ】Q.人前で感情を出すことができません

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。

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Q.人前で感情を出すことができません

小学校中学校時代にいじめられたのを
ひきずっているのか
人前で感情を出すことができません。

笑うこともありません。

人と話すのも苦手で
人が嫌いなのかもしれません。

この年でこういう相談をするのも
恥ずかしいですが
どのようにしたら
直すことができるでしょうか?

【静岡大好き・50代・男性・会社員】
―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

勇気をもってご相談くださって
ありがとうございます。

静岡大好きさんのハンドルネームの
「大好き」という部分に、
感情の豊かさが潜んでいることを
感じています。

静岡大好きさんは
決して感情が無いわけではなく、
それを表現するのが
苦手なのかもしれませんね。

小中学校時代にいじめに
遭っていたとのことで、
とてもお辛かったことと思います。

きっと、
そのときも苦しさに耐えて、
ぐっと感情を抑えていたことと思います。

皮肉なことに、
いじめは感情表現が豊かな人よりも、
いじめる側からみて、
その行為に耐えられるようにみえる子や、
無反応な子がターゲットに
なることもあります。

声を荒げて教師や周囲に
訴えることもないので、
大ごとにならず、
陰湿にいじめが続くわけですね。

本来静岡大好きさんの
長所でもあるべき忍耐強さが、
いじめっ子との関係においては
裏目に出てしまっていたのだと察します。

「常に強くあらねば」、とか
「がまんして耐えねば」という思いで、
頑張ってきたのかもしれませんし、

そのことで自分を崩してしまいそうな
激しい感情と向き合うことを
免れてきたのかもしれません。

でも、安心していただきたいのは、
もう大人としての静岡大好きさんは、
いじめは理不尽であり、
ご自身がいじめに値する人間でないことは
ご存知だと思うので、

「そこまで頑張らなくても大丈夫だよ」と、
小中学生のあの頃の自分に
言い聞かせてあげてほしいのです。

そして、
まずは一人きりになれる部屋など、
人目に触れない場所で、映画や本など、
静岡大好きさんが感情を動かされる
作品に触れて、思いっきり
涙を流してみてほしいのです。

感情をリリースする練習です。

誰も他に人はいませんから、
そのことをジャッジする人はいませんし、
いるとすれば静岡大好きさんだけです。

そして、
スッキリしたら、鏡を見てすこしだけ
自分自身に微笑んでみてください
(大きく笑う必要はありません)。

このように、少しずつ、
抑圧していた感情をリリースして
自分自身に晒していきます。

それでも自分は自分で
大丈夫だということに気づくでしょう。

何より、そんな自分を
静岡大好きさん自身が
受容してあげてください。

また、感情を説明的に
表現してもかまいません。

たとえば泣くかわりに「悲しい」、
笑う代りに「楽しい」「面白い」「愉快」、
怒鳴る代りに「あたまにくる」などと
言葉で表現してみます。

身振り手振りや表情など、
さほど身体的なエネルギーを使わずに、
喜怒哀楽を伝えることができますね。

静岡大好きさんなりに、
無理のないことから
表現し始めてみてください。

ただ、万一、そもそも昔から
感情が湧かないというような場合は、
アレキシサイミア(失感情症)の
可能性もあります。

アレキシサイミアは病気ではなく、
その人の性格の特性なのですが、
自分の感情(情動)への気づきや、
その感情を言語化することに
困難を持っています。

決して感情がまったく無いわけではなく、
自分自身や状況を内省するのが
苦手という特徴があります。

近年、アレキシサイミアは、
共感能力の欠如や衝動性などによる、
ストレスの対処の問題や
対人関係の問題との関連も
研究されています。

遺伝的要因としては、
自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群
などの発達障害のある人にも
見られることがあります。

その場合、
周囲から空気が読めないなどと
言われていじめの対象になることも
あるかもしれません。

また、アレキシサイミアは
他の精神疾患の陰性症状として
出ていることもありますので、
その場合は精神科を受診して
治療に取り組むことも大切です。

集団精神療法など、
同じ課題を持つもの同士で
ワークをすることで気づきが
得られることもあります。

「感情から逃げなくても大丈夫」
ということを、
少しずつ確認していくことから
始めてみてください。

ストレスに耐えるのではなく、
対処していけばよいことを
覚えておいてください。

そして、
自分自身を愛ある好奇心をもって観察して、
頑張りすぎて疲れがあることに
気づいたなら、無理をせずに休んだり、
充電するための時間を
とるようにしてください。

そのようなご自身への優しさは
決して弱さではなく、
強さであることを知ってください。

– 川畑のぶこ

P.S.
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川畑のぶこの心理療法の原点
「サイモントン療法」開催

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◎編集後記
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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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