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2022/10/26(水)
【川畑のぶこ】欲求が依存に変わると・・・
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今日は、みなさまからのご相談をお休みし、
川畑のぶこの所感をお伝えします。
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私たちは、大切な人と
充実した愛情に満ちた関係にあるとき、
人生がよりイキイキと豊かになります。
自分も相手も満たしあえることは
人生に欠かせない要素です。
ただ同時に、相手への感情的サポートに
対する欲求が依存に変わると、その関係は
バランスを崩して人生に害を及ぼし得るのも
また事実です。
このようなバランスは
徐々に徐々に崩れていき、
関係を破壊していきます。
感情的な依存の兆候は、
以下のようには現れていることが多いです。
・常に不安や心配がある
・相手に見捨てられることへの
恐怖心を抱いている
・安心感を得るために、
絶え間ない努力をしなければと感じている
・拒絶されることへの恐怖感が常にある
・相手への依存を真の幸せだと思っている
・自分の感情の世話ができず相手が
自分の感情を満たすべきと思っている
・パートナーなしに生きる価値がないと
考えることがある
このような相手への依存心は、
慢性的に満たされない心を作り出し、
孤独感や寂しさを生みます。
また、依存先は大切な相手のみならず、
ときとしてモノ(買い物)やギャンブルや
アルコール、食べ物となることもあります。
このような依存心を抱える人の多くは、
愛着の問題を抱えていることが多いです。
幼少期に、基本的なニーズが
十分に満たされていないことや、
トラウマ的なできごとを経験することも
原因に考えられます。
あの頃の子どもの私をねぎらい、もう恐れる
必要がないことを伝えてあげるのは大切です。
また、パーソナリティ障害によって依存性が
高くなっていることもあります。
このような人は
根本的な空虚感に苦しんでいます。
パーソナリティ障害の場合、
本人が苦しいのは当然のことながら、
家族や周囲が巻き込まれるので大変です。
自覚のない人は、依存しては破壊して
また別な依存先を見つけるというパターンを
何度も何度も繰り返すことになります。
私たちは感情が自分の責任であることに
気づいていないことが多く、
対処のツールも持ち合わせていません。
いずれも、建設的に自分の感情へ
対処する方法を学ぶことは
自分にも周りの人にとっても大切です。
自分の心の内を探求して、洞察力や気づきを
得ることは私たちに平穏をもたらします。
自分の持つ感情にはどんな思考が伴うのか?
それは事実なのか?役に立つのか?
ときにはひと呼吸おいて、自分の内面を
静かに振り返り、観察して自分のパターンに
気づく時間を作ってみることが大切です。
瞑想も私たちの心を落ち着かせてくれ、
自分への慈しみを学ぶことができます。
最近は瞑想アプリなども手軽に
活用できるようになってきていますから、
自分にしっくりくるものを見つけて、
繰り返し実践してみると良いかもしれません。
依存心の強い人は、
自分に厳しく自己批判的です。
自分を慈しむことは、甘やかしと
感じている人もいるかもしれませんが、
そうではありません。
自他を慈しむ心へとつながり私たちの日々に
調和を取り戻してくれます。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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何かに強い依存心がある時は、
自分がわからなくなってしまうほど
不安定になりますよね…
私も過去にそんな時がありました^^;
それほど夢中になれるモノ・コト・ヒトが
ある状態はとても幸せで嬉しいはずなのに
日々、それがなくなった時を想像して
不安が増していく…
だから、なんとか失わないように
必死で行動するけど、全て裏目に出る…
依存心とは、とても厄介なものだと
身を持って感じました。。。
私たちはあらゆることに
欲求を持ち、固執しますが、
たとえ手に入れてもその欲求に終わりはなく
いつまで経っても満たされることはない…
もし、あなたも思い当たることがあるのなら、
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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