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2022/05/11(水)
【川畑のぶこ】Q.承認欲求はどうすれば満たされるでしょうか…
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水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。
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Q.承認欲求はどうすれば満たされるでしょうか…
自分の承認欲求を自分で満たしていくことに
ついて助言いただければ幸いです。
夫と娘二人と暮らしています。
長女は3歳の時に自閉症の診断を受けました。
それから、発達障害について学んで感じた
ことは、診断を受けていないけれど夫婦共に
ADHDを含むASD、次女もADHDだろう
ということです。
それでも、現在私は
カサンドラ症候群だと思っています。
夫との関係を悩み、川畑先生の講座で
少し相談させていただいた時から、
「自身の承認欲求」について考えています。
先生の著書で見かけた心理ドライバーでは、
完璧であれドライバーが強く働いていると
思います。
幼少期を考えますと、
母は私に衣食住は満たす対象以外の
興味がなかったと思います。
親に認めて欲しい気持ちが
満たされないまま育ち、かつ他人に
SOSを出すことも苦手でした。
油断すると「ダメだ」という口癖が出ます。
夫との関係は出産後一度大きく溝ができ、
新築後完全にうまくいかなくなりました。
親に承認してほしかったように
夫に求めていたと思います。
夫もできない人だと理解できてきました。
自身の承認欲求は自身で満たすことを
考えなくては、と頭では理解できる
のですが、どうしても
「他人に満たしてほしい」気持ちが
自分にあるのを感じています。
【ねこねこ・40代・女性・個人事業主】
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A:FROM 川畑のぶこ
人は人との関わり合いによって
満たされもすれば奪われもします。
また、人によって傷つきもすれば
癒やされもしますね。
ねこねこさんが相手との関わりによって
満たされたいという欲求は
自然なものです。
私たちの抱く心理的欲求には
自身で満たせるものもありますが、
人によってのみ満たされるものもあります。
このことから、「すべて自分で満たさねば」
という完璧を捨てるのも大事ですね。
そして、互いに認め合う関わり合いの対象を
「家族のみ」にこだわることも捨ててみる
のが良いかもしれません。
もちろん、家族で親密な関係を築けたに
越したことはありません。
ただし、ねこねこさんがご指摘されている
ように、ご家族にASD(自閉症スペクトラム)
の問題がある場合、ねこねこさんが望む
かたちの親密さや心の通ったやりとりなど
情緒的な交流による承認というのは
ハードルが高いかもしれません。
ただ、
「このような場合には
このように対応してもらえると私は
認められているとか受け入れられている
と感じられるのでそのようにしてほしい」
と明確に情報を相手に
インプットすることで、相手はそれを
理解し行動に移すことも可能です。
ねこねこさんにしてみれば、
「そんなこと言わなくても
以心伝心でわかってほしい」
と思うかもしれませんが、そこは
「言いさえすればわかる」と切り替えて、
そのことで相手が歩み寄る努力を
してくれている(ねこねこさんが大切である
がゆえに)と感じられることが大事です。
同時に、ASDの家族特有の苦労を
されていることで不調をきたす
カサンドラ症候群だと思うとのことですから、
ご自身の満たされないニーズを
原因となっている相手から満たしもらおうと
するのではなく、別なリソースから
満たすようにすることが賢明です。
ねこねこさんは友人や仕事仲間や趣味の仲間
などと心の通う交流はされていますか?
身内だと距離が近すぎて、
互いの良さが空気のようになり
見えなくなってしまったり、
そのことをわざわざ口にしなかったりする
かもしれませんが、適度な距離感がある
からこそ、互いに気づける良さがあり、
それらを素直に認めあえたりもしますから、
そのような関係も大切に育まれることを
おすすめします。
また、カサンドラ症候群の当事者会などに
参加するのもおすすめです。
同じ課題を持つ者同士が心の内を分かち合い、
認め合うことができるのは大きな癒やしに
繋がります。
また、ASDの家族との向き合い方に関する
有用な情報も得られる可能性があります。
ぜひそのような自助グループの参加も
ご検討ください。
もちろん、最終的には、ねこねこさんが
ご自身を相手から認めてもらいたいように
認めているか否かは大きな課題です。
ねこねこさんがご自身の親友だったら、
なんて言ってあげたいですか?
ぜひそのことも振り返ってみてください。
そして、鏡の中のご自分に
承認の言葉をかけてあげてください。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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今あなたが抱えている悩みを
断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
心理療法家・川畑のぶこに
相談してみませんか?
一人で悩んでいると、
どんどん深みにはまっていきます。
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。
お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。
間中亜衣
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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