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2022/02/16(水)

【川畑のぶこ】Q.主人の言葉に傷ついています…

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

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いただいた、川畑のぶこへの相談を
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Q.主人の言葉に傷ついています…

私は主人、2人の息子、母と5人で
暮らしている会社員です。

私の悩みは、一年前に留学生の女の子を
迎え入れた時に主人の過剰なもてなしに
反論したことから夫婦関係が
おかしくなったことです。

それまでは夫婦として距離感は感じている
ものの家族幸せに過ごしていましたが
私が反論したしたことに対し、

「今まで我慢していた。私や母を見ないように
 暮らしていた。亡くなっている父のことも
 嫌いだった。結婚を後悔してる。今後
 母とは食事をしたくない。」

など辛辣な言葉が私を傷つけました。

長年主人がそんな風に思っていたのかと思うと
ショックで主人が別人に思えて以前のようには
接することができなくなりました。

主人のそこまでの不満に気づけなかったこと
や、気づいても私にはどうしようもないこと
だったり、学歴や家柄にもコンプレックスが
ありましたから、尚更落ち込み
自分の存在すら消したくなります。

父で苦労していた母を楽にさせようと
仕事も続け、子育てもありましたから、
自分を省みることもできず歳を重ねてきた
ことを反省しています。母のことも
重荷に感じ、母と接するのも苦痛です。

結婚当初にも主人の言葉で心が傷つき、
心を開けなく寂しい思いをしていたこと、
父親に甘えられなかった思いから
主人が留学生に接する時間は苦痛でした。

原因は自分の中にあると気づいているものの、
一年たった今でも涙が溢れ、
心がぐちゃぐちゃです。

どのように整理したらよいのでしようか。

【ミルク・50代・女性・会社員】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

留学生というこれまで縁のなかった人を
我が家へ長期間受け入れるというのは、
かなり非日常的なことであり、心理的負荷も
かかりやすい一大ライフイベントだと思います。

これはライフスタイルがガラリと変わる、
結婚当初も一緒ですね。

このようなときは互いに緊張もしますし、
うまくやろうと張り切ったり、ナーバスに
なったり、困惑したりすることでしょう。

それぞれが、ストレス下に陥ったときの
それぞれのパターンや課題が浮き彫りに
なりやすい状況であり、これまで
溜め込んできたものがあるなら
それらが噴出しやすい状況でも
あるかと思います。

我が子のように女の子と日常的に関わりを
持ってきたことのないお二人であれば、
無意識な心理的負荷はなおさらだった
のではないでしょうか。

ご主人の留学生に対するもてなしが、
果たして過剰かどうかはここでは判断
できませんが、ご主人の立場に立って
考えてみると、他所の家の大切な娘さん、
しかも海外の子を預かるという、
初めての経験に、日本の体験、我が家での
体験をぜひとも豊かなものとしてあげたい
という気持ちから、できる限りを尽くそうと
されたのが想像できます。

それがミルクさんにとっては
「過剰」に思えたわけですね。

おそらく、身内に対する態度というよりは、
お客さんをもてなす態度に見えたのでしょうか。

そして、反応してしまう理由として、
ご自身の父親との関係を投影させ、
比較してしまっているご自身にも
気づかれたのですね。

このように素直に、冷静にご自身を
分析できるのは素晴らしいことだと思います。

おそらくミルクさんご自身も
自分のそんな部分に嫌気が差していること
もあると思いますし、それを認めるのは
勇気のいることだと思います。

ご主人がそのような状況下で放った言葉が
真意なのか、それとも、自分の好意や誠意を
批判され、場合によっては人格否定をされた
ような気持ちになって、防衛的かつ発作的に
その場の勢いで、

それこそ目には目を歯には歯をの心理から
反撃に出たのかどうかは、
冷静に振り返る必要がありそうです。

私たちは、それが夫婦であれ、義理の家族で
あれ、さらには血のつながった家族であれ、
私たちは社会生活を営む以上、少なからず
我慢を強いられます。

それらを健全なかたちでコミュニケーション
したり、自身の心のなかで適切に処理を
したりしてこなかったのであれば、
小さな抑圧の積み重なりがいつかはけ口を
求めて、たとえば今回のような事件を
トリガーとして溢れ出てくることがあります。

実際は、いいこともたくさんあったけれども
嫌なこともあった。

だけれども、
今回は相手を攻撃する意図なので、
嫌なことだけをとりあげて仕返しをしたのか、
それとも本質的にこの結婚にいいことなど
感じられず、常に我慢ばかりをしてきたと
思っているのかを冷静に振り返ってみることです。

同時に、ミルクさんご自身が、自分が父親に
されたかったけれどしてもらえなかった、
あるいは自分が父親に対してしたかったけど
できなかったことをご主人と留学生のあいだに
見て、有る種の嫉妬心が言動となって
ご主人の行動を批判したのであれば、
その部分に関しては素直に謝ることが
得策ではないでしょうか。

一方で、
ミルクさんの中には、ホストファミリーとして、
留学生をお客様としてではなく、
家族として身内のように接すれば十分であり、
そのことで相手も気遣いしなくて心理的な
負荷が減るという思いもあったかもしれません。

もし、そのことを伝えたい場合は、ご主人の
善意を理解し、認めたうえで、また自分自身
も気をつけているとしたうえで、嫉妬心とは
切り離したうえで、コミュニケーションして
いれば伝わりやすかったのかもしれません。

嫉妬心を原動力に正論を走らせるのではなく、
自分がこの部分は純粋で健全だと感じられる
部分(=適度なもてなし)に意識を向けて、
そのニュートラルな意見として伝える
ということですね。

また、ミルクさん自身が、父親との関係を
ご主人に投影させてしまっていることが
苦しみになっているのであれば、父親との
関係を振り返り、いったいどんな決め事を
してしまったから苦しいのか

(たとえば「父は私を愛していない」とか
「私は基本的に愛に値しない」など)

を振り返り、そこを正していくことが
過剰反応を低減させるうえで
大切になってくることと思います。

相手を大切にできる人というのは、自分をも
適切に大切にできる人なのでしょうね。

どうかまずはご自身を大切にされてください。

– 川畑のぶこ

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※こちらは川畑のぶこカウンセリングオフィス様の主催です

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◎編集後記
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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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