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2021/11/05(金)
【小松易】モノを持つことでかかるコストとは?
カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 小松易
こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
先日、音声配信プラットフォーム「Voicy」で
社会派ブロガーのちきりんさんが、
下記のようなお話をされていました。
「よく、子供が食べ残したものを
もったいない、と食べてしまう親御さんが
いるが、本当にもったいないのは何か?
という視点が抜けている。
毎回子供の残したものを食べていると
太って不健康になる。
それによって、自分の健康資源が
損なわれていくことこそが、
もったいないと気づくべき」
本当に、そのとおりだなと思いました。
「もったいない」という言葉は
モノを捨てられない人がよく使うセリフです。
ひどい場合は、モノがあふれかえって
ゴミ屋敷のようになっている人もいます。
モノが少ない時代を生きた年配の方たちほど、
口ぐせのように「もったいない」を
使っているかもしれませんが、
今や時代は変わったのです。
かつてベストセラーとなった
「トヨタの片づけ」
という本の中には、こんな言葉があります。
「モノを持つことは、コストになる」
ここでいうコストとは、
金銭的なことだけではなく、
探す時間やモノを遠くまで取りに行く時間も
立派なコストだと本では強調しています。
よく、
「このダイエットの健康器具、
5万円したんです。
まだ、元とってないんです。
だから捨てられないんです。」
という人がいます。
もしその人がそれを1年前に
購入したとすると、
市場価格、つまり現在の買い取り額は
5%程度にしかならないでしょう。
さきほどの健康器具ですと、
「2,500円」の価値しかないということです。
もちろん、いまだに人気の健康器具で
未使用であればもう少し買い取り額は
高いかもしれませんが、1年経つと
その価値はほとんどゼロになっているのです。
そして、その市場価値が5%になったモノが
持っているだけで新たなコストが
かかっているのです。
新たにかかるコストとは、
探す時間のコスト
置き場のコスト
管理する手間のコスト
イライラするストレスのコスト
旦那さんに内緒で買ったので
隠しておかなければならない
ハラハラする心理的コスト(笑)
などなど。
モノを持つということは、
いつでも使える「便利さ」や、
いつか何かで使えるという
「安心」を得る半面、
そのようなコストを代償として払うのだ、
という覚悟の上で、持ち続ける必要が
あるのではないでしょうか?
えっ、そんな覚悟、ありませんか?
そんな方は潔くモノを手放して
見えないコストから解放される方を
ぜひ選択してみてください。
今週は「コスト」をちょっと意識して
かたづけ、進めてみてください。
いつも、あなたを応援しています!
小松易
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◎編集後記
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捨てるのは「もったいない」と
とりあえず保留してしまうと
価格以上にさまざまなコストが
かかってしまっているんですよね…
さらに・・・
いざ断捨離しようと決意しても
ただ捨てるのは「もったいない」からと
売るための段ボールや袋などを
たくさんとり溜めてしまう人がいますが、
それらにも場所代などのコストがかかっています。
もちろん売ることが悪いわけではないですが、
家の現状や、労力、時間などを踏まえた上で
手間をかけて売るのか、そのままゴミ袋に入れて
手放した方が良いのか、一度考えたいところですね!
ぜひ、さまざまな視点を持って
断捨離に取り組んでみてくださいね^^
間中亜衣
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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