ホーム / 【小松易】映画と片づけの意外な共通点
2021/03/05(金)
【小松易】映画と片づけの意外な共通点
カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 小松易
こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
先日、2021年ゴールデン・グローブ賞の
受賞式がありました。
アカデミー賞の前哨戦ともいわれる
ビッグアワードですが、
最近の傾向としては、Netflixなど
配信系の作品が躍進しているんだそうです。
個人的にも、コロナ禍で
なかなか外出ができないので、
昔の映画をよく見返したりしていますが、
職業病なのか、映画もつい「かたづけ士」的な
視点で見てしまいます。
私の好きな映画の1つ、
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
公開時には3D版で観に行って、
最初から最後までのアクションシーン
の連続に圧倒されて大興奮でした。
タイトルからご想像のとおり、
典型的な「大娯楽映画」なのですが
この作品はなんと5年前の「アカデミー賞」で
堂々最多6部門を受賞したのです。
受賞した賞の中に1つ、
注目していた賞が見事
入っていて個人的に大喜び。
何の賞か分かりますか?
“かたづけ”に最も密接な賞です。
と、私は勝手にそう思っています(笑)
それは、「編集賞」です。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
は、約5か月の撮影で480時間の
フィルムになったそうです。
映像をチェックするだけでも、
不眠不休で見続けて
20日間はかかる計算です。
実際には3カ月かけてフィルムチェックを行い、
2年間にわたって1日約10時間、
合計6000時間以上に及ぶ編集作業を行い、
最終的に120分の映画に仕上げたんだとか。
つまり、478時間分を
編集でカット、つまり捨てたわけです。
途方もない作業ですよね。
映画評論家町山智浩さんによると、
2時間の映画にするために
アクション以外の部分をほぼ全部捨てて
それでも2時間に収まらないので
会話のシーンをなんと
「早送り」で時間を稼ぐという
聞いたこともない「荒業」で
なんとか2時間に収めたそうです。
いったいどのようにして
映像と音声を合わせたのか
ほんとすごいの一言です。
そういえば、主人公マックス役の
俳優もほとんどセリフがなかったのは
カットされてしまったからなのでしょうか。
編集とはまさに“かたづけ”
つまり「整理」です。
「整理とは、勇気と決断」
私はいつもそう言っています。
じつは編集を担当したのは
監督ジョージ・ミラー氏の妻、
マーガレット・シクセルさん。
監督が撮った480時間の映像を、
勇気と決断でバッサリと編集できたのは
妻だからではないかとも言われています。
考えてみたら自分の大切なモノを
他の人に整理してもらう。
これは預ける側も、
預かる側も渾身の勇気と決断
そして、すばらしい信頼関係が
あったに違いありません。
この映画の編集の大変さに比べたら…
少し片づける勇気が湧いてきませんか?笑
今週はあなたの「勇気と決断」で
さらに片づけを進めてくださいね!
いつもあなたを応援しています!
小松易
★YouTube『かたづけ やっちゃんねる』
今回のおススメは、
片づけがうまくいかない、
時間がかかる本当の理由と解決策がわかり、
「なぜか」片づけのやる気が
あなたに沸き起こる!
そんな動画です。
【動画】かたづけ士が解説!
片づかないのは「誰」のせい?
ぜひご覧ください!
◆かたづけを通して
人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
http://www.sukkirilab.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━
478時間分を捨てるなんて
スゴすぎます!!
私も普段、セミナーや商品の
ご案内ページを作る時や
講座内容を組み立てたりする時は
実際に使用する文章よりも
たくさんの素材を集めます。
リサーチをする中で
知識が豊富になっていくのに加え
色々な想いが込められていきます。
でも、それを全て使ってしまうと
伝わりにくい文章になってしまうため
厳選する必要があります。
自分的にはとても使いたい素材も
全体の文章のジャマをしてしまうなら
切り捨てる!
とても勇気がいるし、
切ない気持ちになります(笑)
でも、そのプロセスがあることで、
結果的に良いものが出来上がるんですよね。
もし、あなたも日常生活の中で
あれもこれもとなっていることがあるのなら
厳選することで、想定外の良い結果が
得られるかもしれませんよ^^
間中亜衣
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
執筆者一覧
最近の投稿