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2021/01/06(水)
【川畑のぶこ】変化と現状維持
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今日は、みなさまからのご相談をお休みし、
川畑のぶこの所感をお伝えします。
* * * * *
A:FROM 川畑のぶこ
新年あけましておめでとうございます。
2021年が明けて5日がたちました。
みなさんは年明けをどのようにお過ごしでしょうか。
私はこの年末年始を実家の
沖永良部島でのんびり過ごしています。
島は雨が降ったり止んだりしていますが、
気温は暖かく、晴れ間には美しい虹を
あちこちで見ることができます。
両親は晴れていれば庭の手入れやら
新年の挨拶回りやらで外出することが多いのですが、
天候や東京から帰省している娘家族のこともあり、
家の中で過ごす時間が増えています。
両親が居間にいるときは
基本的にテレビがつけっぱなしで、
興味の有無に関わらず、
さまざまな情報が垂れ流し状態です。
自ずと、暗いニュースも否応もなく聞こえてきます。
「今年こそ再会しよう」と
年始の挨拶で交わしたものの、
どうやら今年も私たちには「忍耐と変化」が
迫られる年となりそうですね。
「変化」というテーマに関して、
人間性心理学の父、アブラハム・マズローは
次のような言葉を残しています。
―どのような状況においても、
私たちには2つの選択肢がある。
成長のために前進するのか、
保身のために後退するかだー
変化に向き合う姿勢のヒントと
なるのではないでしょうか。
私たちにはみな、
「より良くなりたい」という動機があり、
常に自らの成長を望んでいます。
新しい発見や気づきがあると、
喜びを感じるのはこのためでしょう。
自分の潜在的なちからを
十全に発揮できないことほど、
もったいないことはないと知っています。
一方で、これまでのやり方が維持されれば、
少なくとも今の状態は保てるので
安全と信じていますから、変化を起こして万一
今より悪くなるリスクがあるのであれば、
現状を維持しようという気持ちがはたらきます。
これは現状維持バイアスと呼ばれるものですが、
過去のやり方が本当に今から未来に役立つかどうかの
保証はありませんし、むしろ逆効果のこともあります。
これまでの方法が未来にも役立つという姿勢は
ときに偏見だということを意識しながら
判断をしていく必要があります。
世は無常で、私たちは常に変化を求められます。
そして、私たちの無意識や潜在意識も、
つねに変化に適応しながら成長するよう
私たちに働きかけてきます。
そして、自分たちがそれを
信じられるか否かにかかわらず、
それに耐えうる本性をそなえているのでしょう。
そんな本性を信頼して、
勇気ある前進をしたいものですね。
つけっぱなしのテレビを消して、庭に出ると、
潤いを湛えた数珠なりのみかんの木々や、
彩り豊かな南国の草花、そして雨上がりの
陽の光を讃える鳥の声が歓迎してくれます。
世界は一変して静けさと平穏に包まれます。
不確かな未来を生きるのに、
意識の向け方次第で心のエネルギーの
充電ができることもわすれずに。
2021年がみなさんに健康と
たくさんの幸せをもたらしますように。
– 川畑のぶこ
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◎編集後記
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アブラハム・マズローのこの言葉、
大学生の時に知ったのですが、
時折思い出し、自分を後押ししてくれる
好きな言葉です。
私はどちらかといえば、
挑戦を好み行動してきたタイプですが、
やはり、変化に恐れを感じる時があります。
そんな時は、
「今の状態を保とうとすることは
後退していくことだ」と思い直し
一歩を踏み出すようにしています。
もし、あなたも今
変化を恐れてできていないことが
あるのなら、ぜひこの言葉を胸に
前進してみてくださいね^^
間中亜衣
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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