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2020/04/08(水)

【川畑のぶこ】Q.新型コロナの影響で疲れています

カテゴリー:.新着情報, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q.新型コロナの影響で疲れています

いつも川畑先生のお言葉で
生きる力をいただき日々過ごしています。

ありがとうございます。
ドラッグストアに勤めていますが、
コロナの影響で本当に疲れてしまい、
もう辞めたいと思いだしています。

マスクはないの!本当にないの!
なんでドラッグストアなのに
マスクがないんだ!
マスク相変わらずないんですね!
ご家族様で、1つの購入となります
と話せば、すごい不服な顔をされたり・・
申し訳ありません・・・
と頭を下げながら、「もう嫌だー」
という心の叫び。

お客さんから「すみません・・」
と声をかけられるのが、苦痛になっています。
朝から、並ぶお客さん。
トイレットペーパーをめざし
我先にと走るお客さん。
マスクのことで口論し、
取り合いをしてるお客さん。

長蛇の列のレジ。
必死にレジをしている中、レジを止め、
マスクは今度はいつ入るの!
と聞いてくるお客さん。
レジが止まり、次のお客さんに怒られる・・
レジに時間をとられ、発注やら棚がえやら、
商品補充やら、他の仕事もたくさんあるのに、
なかなかできず、残業の日々。

店長をはじめ、社員もパートも
自分の任されてる仕事に必死。
みんなイライラもつもり、
人間関係の雰囲気も悪くなり・・・
川畑先生のお言葉をいつも思いだし、
良いことに目を向けようとしたり、
ゆっくり家では休むことをしたり、
レジで焦ってしまう時は、
メタ認知を心がけたり。

いろいろ思考の整理をしながら
の日々ですが、とうとう先日、
めまいと吐き気で仕事を休んで
しまいました。
オリンピックが一年延期に
なったということは、
コロナが落ち着くのは、
まだ一年以上?!

こんな状態が一年以上も続くのか
と思ったら・・

コロナ情報ばかりのテレビも
見れなくなり、今、目の前のことを
やるエネルギーもなくなって
しまっています。

大好きな川畑先生のお言葉を
もらいたく、気持ちを吐き出してみました。
よろしくお願いします。

【ほのか・50代・パート】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

医療現場の混乱もですが、
マスクやトイレットペーパーを
扱うドラッグストアともなれば、
コロナパニックの最前線と言っても
過言ではないでしょう。

ほのかさんの苦悩は
察するに余りあります。

そんなパニックの中にも、
ドラッグストアが可能な限り
正常に機能するよう、
私たちのためにオペレーション
してくれているのは本当に
ありがたいことですし、
ほのかさんたちのおかげです。

カスタマーサービスでは、
クレームの対処がつきものですが、
その頻度が一気に高くなると、
対応する側も疲弊してしまうのは
当然のことです。

ほのかさんのように、
誠実に対応しようとする人
であればあるほど、その消耗は
激しいはずです。

まず、お客さんからクレームが来た場合、
自分の態度によるものであれば、
個人的に受け止めて対処する必要が
ありますが、現在起こっている混乱は、
ドラッグストアの管理不備のせいでも、
ましてやほのかさん個人のせいでも
ないのは明らかです。

コロナウィルスの感染拡大で
世のニーズに製造や流通が
追いついていけていないこともですが、
人々のパニックそのものが問題に
拍車をかけているわけですから、
ほのかさんがクレームの対象となって
それを受け止める必要はまったくありません。

むしろ、このようなときは
丁寧に対応をしつつも、相手の理不尽は
もの言いは、受け流すすべを
身に付けることも身を守るのには大切です。

ほのかさんもご理解されているとおり、
相手の怒りは本来ほのかさんや
ドラッグストアに向けられたもの
ではありません。

ほのかさんもドラッグストアも、
そして製造者も流通者も、
怒りにも攻撃にも値しません。

怒っている人は、とても恐れていて、
とても困っていて、とても脆い状態に
ある人で、その感情のはけ口を求め、
とりあえずその恐怖と怒りが
頂点に達しやすい現場にいる店員さんに
吐き出してしまっている、残念ですが、
極めていびつで、不器用な人だと理解してください。

人間は合理的な生き物のようでいて、
実はまったくそうではありません。

とくに強度のストレス下では、
理性よりも感情が全面に出てしまい、
子どもに退化したようなふるまいをします。

集団バイアス、ネガティブバイアス、
メディアバイアス、気づかぬうちに
さまざまな偏見で行動をしてしまいます。

もし、ほのかさんの周りで
今起こっていることが、
ドラッグストアでなく、
保育園や幼稚園であれば、
きわめて通常のことです。

保育士さんたちは、
子どもたちの喧嘩や罵声に
ショックで職場を離れる
ということはまずありません。

子どもが感情や本能むき出しなのは
当然のことだからです。

ほのかさんはそんな職場に勤務する
つもりはなかったかもしれませんが、
この時期、精神的に退化した
大きな子どもたちが出没しやすいゾーンに
いると受け止めてみてください。

そして、目の前に流れる濁流に飛び込んだり
(こどもの身勝手な怒りを保母さんが
まともに受け止めて落ち込まないように)、
飲み込まれたりしないよう気をつけて、
その濁流を堤防から観察する
傍観者の気持ちを忘れないでください。

また、相手は心情を受け止めてくれると
収まることもあります。

「すみません」とまるで責任が
私たちにあるがのごとく謝罪しつづける
姿勢はときとして相手の理不尽なクレームを
エスカレートさせることもありますので、
注意が必要です。

毅然と、でも丁寧に「本当に困りますよね。
私たちも本当に困っているんですよ。」とか
「私たちも早く入荷させてほしいんですがね。
早くコロナウィルスが収まるといいですね。」と、
ほんの一言、二言でもいいので、
「あなたの気持ちを理解していますよ。
私もあなたと一緒ですよ。」という
メッセージが伝わるよう、
耳を傾け共感を表現してみてください。

実際、ほのかさんたちは
同じように困っているわけですから。

相手も、品切れがドラッグストアのせいでも
ほのかさんのせいでもないことは、
頭では重々わかっています。

ですので、
自分の不安やフラストレーションを
受け止めてくれた、わかってくれた、
と感じるだけで爆発した感情が
収まることもありますし、
逆に受け止めてもらえたことで、
冷静さをとりもどして
「あなたたちのせいじゃないしね」と
自己完結する人も出てくるかもしれません。

あとは、
ドラッグストアの方針にもよりますが、
マスクが買えなかった人に、
手作りマスクのつくりかたなどのビラを
「どうぞ」と配布するのも良いかもしれませんよ。
そこに、「おちついて行動してコロナウィルスに
負けないようにしましょう(^_^)」
というような、啓発メッセージを
入れても良いでしょう。

相手は、マスクそのものは
手に入れられなかったかもしれませんが、
すくなくとも、安全安心を確保するための
何かを手に入れることができます。

試練のときというのは、
私たちの智慧が試される時でもあります。

ほのかさんも、この非日常を、
クリエイティブに柔軟に対応してみてください。

応援しています!

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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川畑のぶこがお答えします。

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間中亜衣

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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