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2019/11/20(水)

【川畑のぶこ】Q.夫と離婚した方が良いのか悩んでいます

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q.夫と離婚した方が良いのか悩んでいます

夫が今年の3月に、
約1年半不倫していた事が分かりました。

原因の一つに、その6年位前に
私が他の人に好意を持った事を
今でも許せないのだと言われました。

その時の私は好意を持ちましたが、
体の関係を持つなんてことはしませんでした。
好意を持ったけど、諦めるのに必死でした。

その時、本当に今の旦那を
好きなのだろうかと
選んで良かったのだろうかと
思ってしまったのは事実です。

なので、夫の不倫が発覚して、
やり直そうと言いましたが、

夫は私の事を
また好きになれるか分からない。
夫婦としてやっていく自信がない。
私の事を許せない。
またこのことで大喧嘩をするのが嫌だ。
もう1人で生きたい。
と離婚条件の提示をしてきました。

ですが、その様に言っているのに、
炒飯を作ってくれたり、
送り迎えをしてくれたり、
明るく話してくれたり、
今までと変わりなく接してくれます。

なので、離婚はもういいのかと聞くのですが、
離婚の意思は固いみたいです。

話を聞くと、ネガティブにしか
考えられておらず、やり直す方法や
気持ちの切り替えの方向に考えが向いていません。

私は、彼の中にある考えと
表面上の矛盾に気持ちがかき乱されます。

どうすれば、頑なになっている心を
溶かせられるのか、それとももう
離婚した方が良いのか分かりません。

もう歳も歳ですし、子どもも欲しく、
愛し合える人を新たに探した方が
良いのかとも思います。

私の中でも色んな想いが
錯綜していてとても苦しいです。

すみません。よろしくお願いいたします。

【K・40代・ダンス関連】

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A:FROM 川畑のぶこ

人生は折に触れて
私たちを試してきますね。

夫婦の絆がはたして強いのか、
弱いのかもまた同じです。

人間の心は縛ることができません。

好きなものは好きだし、
嫌いなものは嫌い、これは
いたしかたのないことでしょう。

ただし、結婚という社会的な契約は、
恋愛とちがって好き嫌いだけで
関係が維持できるわけではありません。

そこには強いコミットメントが伴います。

わざわざ大勢の前で
一生の愛を誓い契約をするのは、
その遂行が簡単ではないからでしょう。

それまで見えていなかった、
その人と自分の異なる部分、
合わない部分、嫌な部分も
見えてくるでしょう。

これは結婚したからこそ
見えてくるものでもあり、
結婚とはそのような体験もすべて含むものです。

結婚はゴールであり、幸せの象徴なのだから、
相手を何時も愛しく思えてしかるべき、
愛おしく思えないのはおかしいと
思っている人も多いですが、
このような姿勢は苦しみを伴います。

結婚は、いろいろあるだろうけれど、
この人と一生添い遂げるというコミットメントです。
愛おしく思えることもあれば、
思えないことが発生するのも結婚です。

Kさんは過去に好きな人ができたけれども、
最終的に相手に流れなかったのは、
自分の気分や感情ではなく、
結婚というコミットメントを
大切にされたからでしょう。

残念ながら、ご主人の場合、
そうではなく、感情が優先されたということです。

Kさんの他の男性への恋心は、
二人が困難を乗り越えられるか否かが
試された事件であり、
二人の関係を振り返る良い機会でもあります。

もちろん、ご主人の不倫も同様です。

私たち人間はみな、
弱い部分を持ち備える生き物です。

ご主人の場合、自分の恋愛を正当化するために、
Kさんの過去を理由にしていることも考えられます。

荒波ではありますが、
このような出来事をきっかけに、
互いへの理解がより深まり、
いままでよりさらによい関係が
築けるケースもあります。

逆に、それを理由に
関係が崩壊していくことも多くあります。

その結果に正解はありません。

関係を継続することが
二人の成長を促すこともあれば、
別れた方が、互いの未来に
寄与することもあります。

Kさんは今回の出来事で、
「やはり彼が大切だ!彼と一生一緒にいたい。」
と気づかされましたか?

それとも「あー、やっぱりな」と、
ある種当然の流れと感じましたか?

それとも、相手との関係はさておき、
自尊心が傷つけられ許せない
という気持ちになりましたか?
それが許せませんか?

自分は相手のことが
大切かどうかわからないけれど、
相手からは自分が大切だと選んでもらうことで、
自尊心や己の価値を保とうとはしていませんか?

その結果次第で相手への対応を
考えようとしていませんか?

ぜひ、静かに振り返ってみてください。

やはり、彼との関係が大切で、
どうしても彼と一緒に人生を添い遂げたい
と思うのであれば、そのことを伝え、
離婚の申し出にNOと伝えたら良いでしょう。

これは、結果に関係なく伝えることが大切です。

彼が、相手の女性と恋愛が
盛り上がっている最中の場合、
そして、離婚の意思が固い場合、

すくなくとも今は彼の心が
変わることは難しいかもしれません。

その場合、少し時間をおいて、
決定していくのも良いのでは
ないではないでしょうか。

同時に、彼がKさんばかりを悪者扱いし、
自分の行動を正当化する場合は、
離婚となった際、条件が不利に
持ち込まれる可能性もありますから、
早めに法律家と相談し、利害の確認や
調整をされることも大切だと思います。

もし、今回の事件で離婚となったのなら、
それはKさんが新しい人生を切り開くための
促進剤と解釈してみてください。

なんで、私がこんな辛い目に
あわなければいけないのだろう
と感じるのと同じくらい、

こんなに穏やかで幸せな思いを
するとは思わなかった、という日が
くる可能性があるのです。

すべては必要なプロセスと
信じて前進されますように。

応援しています!

– 川畑のぶこ

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◎編集後記
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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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