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2019/11/06(水)

【川畑のぶこ】Q.夫が前向きになれるには?

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

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Q.夫が前向きになれるには?

夫に振り回されてしんどいです。

夫は6年ほど前にうつと診断され、
心療内科に通っています。

休職をはさんだりして
今までやってきたのですが、
最近身体面でお腹や腰が痛い、
しんどいと言い、

病院で検査しても異常なしで
うやむやなまま症状がなくなる
ということが続いています。

正直なところ医療費が高額になって
家計に負担がかかっており、
病院にかかる前に「命にかかわる病気かも」と
いろいろ不安になるようなことを言い
一日中布団から出てこず、

異常なしとわかるととたんに
お菓子を食べたりします。

体に悪そうなことをしておきながら
後からしんどいと言う繰り返しで、
見ていてイライラします。

しんどいと言っていれば寝ていてもいい
という考えなのかとも思います。

私が言うことには耳を貸さない夫ですが、
夫が前向きになれそうな言葉かけが
できればしたいです。

どのようにしたら聞く気になって、
自分の体と周りをいたわるようになるでしょうか。

【えい・40代・主婦】

———————————–

A:FROM 川畑のぶこ

ご主人が断続的に休職を繰り返されるなか、
えいさんも心配が続いていたことと思います。

辛いのはご主人だからと、言い聞かせて、
忍耐を含む、さまざまな努力を
されてきていることと思います。

ご主人との関わりに関して、どのように
コミュニケーションを工夫したら良いか
とのご相談ですが、

ここは、言語的な方法論よりも、
非言語的なコミュニケーションを
大切にしていただくと良いのではと思います。

どういうことかというと、えいさんの
イライラは言葉に出さなくても
非言語的に伝わっていると思います。

これは理解できる状況であるものの、
ご主人の回復の過程には寄与しません。

それどころか、
癒しの妨げになることと思いますし、
それはえいさんご自身も感じて
いらっしゃるのではないでしょうか。

いま、えいさんに取り組んでいただきたいのは、
「ご主人のことをどうしたらよいか」と、
これまで多くの注意を向けてきたことから、

ご主人がどうであれ、自分が機嫌よく
日々を過ごすにはどうしたら良いか
ということに注意を向ける努力を
することをおすすめします。

おそらく、6年前までは、
主婦のえいさんにとって、
ご自宅のほとんどはご自身の自由になる
パーソナルスペースであったことと思います。

そのようなスペースでは、えいさんも
くつろいで心身のエネルギーを
充電されていたのではないでしょうか。

ところが、この6年は、
ご主人がご自宅にいることが多く、
日常のルーチンも変わったことと思います。

ご自宅は、ご自身の自由がきく
充電の場というよりは、
相手をケアする場、

どちらかといえば、
エネルギーを消費する場に
変わってきてはいないでしょうか。

もしそうであれば、
ご主人が体調をくずして
自宅にいる以上、

えいさんは自宅以外から
ご自身のエネルギーを
充電しなければいけません。

もちろん、ご主人が
元気になってくれたに
越したことはありませんが、

病んでいる相手が、思い通りになることで
自身を満たそうとするのは不毛です。

それよりも、
ご主人や自宅以外で変化を起こし、
ご自身の心理的ニーズを
満たせる場をつくることが大切です。

えいさんはどのようなことに
喜びや充足感を感じますか?

それらをたくさん
リストアップしてみて(最低5つ)、
ぜひ取り組んでみてください。

たとえば、
気の置けない仲間とお茶をしたり、
カラオケに行ったりするひともいますし、
体を動かしたり、自然の中に
身をおいたりする人もいます。

文化や芸術に触れたりすることで
充電する人もいます。

好きなカフェで20分くらい
読書をすることで満たされる人もいます。

ご主人が変わること以外で、えいさんを
満たせるものに注意を向けてみて、
それにとりくんでみてください。

すると、今まで
気になっていたご主人の言動も
さほど気にならなくなるかもしれません。

煮詰まった場から
少しばかり距離をとると、

より俯瞰的に状況を観ることが
できるようになって、
ご主人への理解が深まるかもしれません。

そのような状態からは
思いやりある言葉かけが
自然と出てくるかもしれません。

何より、自分がどうであれ、病状がどうであれ、
いつも妻が穏やかに機嫌よくいてくれることは
彼の癒しを促進することと思います。

ぜひ、えいさんご自身を満たす
努力をしてみてください。

夫が前向きになる努力は?
というご相談でしたが、
まずは、えいさんが前向きになる
努力をしてみてください。

応援しています!

– 川畑のぶこ

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宮永笑子

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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