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2016/11/09(水)

【川畑のぶこ】 [Q&A]関係を絶ちたい相手への対処法

カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

曜日はメルマガ読者の方から
いただいた、 川畑のぶこへの相談を
あなたにシェアさせていただきます。

―――――――――――――――――

Q:関係を絶ちたい相手への対処法

私には今、
1年程無視をしている相手がいます。
暴力(言葉)については毅然とNO!
とメルマガを見て知りました。

私にとって相手は言葉の暴力を
浴びせてくると感じる怖い相手です。

一応、私からの最後のメールには
「そっとしておいて下さい。」
と送りました。

無視…というよりも、もう何も
コミュニケーションが取れないのです。

“返信をした(反応をした)”ことだけでも
相手を刺激する気がして、怖いのです。

そのうちに勝手に相手の中では
ストーリーが出来上がっており、
無慈悲な私と、けなげな自分の構図が
出来上がっています。最初は呆れ
怒りに満ちましたが(それもあり、
返信の言葉が見つかりませんでした。)
いまは、それはもうどうでもよいのです。

私の人格がどう思われても
構いませんが、憎しみが募り
逆恨みされるようになるのでは
と恐れています。

メールアドレスを変更しなかったのは、
完全な拒否が伝われば逆上するのでは
という不安があったからです。住所も
知られています。
そこまでは…と思いつつ、心配でした。

時間をかけて少し心も回復して
きたので、私がおびえる必要はないのだ、
と思えるようになってきました。

心配に苛まれ今を壊してしまわず、
心配が実際に現実となったら、
その時対処すればいい、
と言い聞かせてはいるものの…。

時々、無視という対処はよくない
のではないか?とよぎるのです。
無視=卑怯 という思い込みが
あるのかもしれません。

他の方法を考えるのですが、
話し合ったりできる相手でもないし、
分かり合いたいとも思わず、
一生会いたくもない人です。

だから、このままでもいいのかも
しれない、とも考えるのですが、
度々来るメールの内容に毎回具合が
悪くなります。

どうこの問題に立ち向かえばいいのか
分からなくなってしまいました。

アドバイスを頂けましたら幸いです。
宜しくおねがい致します。

【ジャム・30歳・アルバイト】

―――――――――――――――――

A:

FROM 川畑のぶこ

暴力的で話し合いにならない、
分かり合いたいとも思わない、
一生会いたくもない相手だけれども、
無視は人として卑怯でいけないので
対応しなければいけないと
悩んでいらっしゃるのですね。

さて、ジャムさんは
「そっとしておいてください」
と相手にお伝えしているわけですね。
すなわち、関わらないでほしい
という意思表示はきちんとされて
いらっしゃるということです。

そうであれば、今、ジャムさんの
取っている態度は、無視ではなく
お伝えした通りの態度を貫いて
いるということではないでしょうか。

それが責任の生じる仕事上のやり取りで
ないのであれば、暴力的な相手への
やり取りには答えないというのも
一つの健全な対処法です。
相手が誰であれ、必ず答えなければ
いけないというルールはありません。

波風を立てずに離れたい相手には、
あえて嫌悪を示す必要もないでしょう。
気になるのなら、再度、
「抱えていることが多く、
ゆとりがないので、やり取りを
控えさせてもらいます。
返信できませんが、ご了承ください。」
などといった文脈でお伝えして、
メールアドレスを変えることも
一つではないでしょうか。

ここでは「あなたのせいで」という
文脈ではなく、「自分がこういう
状況なので」という文脈で
コミュニケーションがされています。

これでも相手がしつこく
ジャムさんを攻撃してくるのであれば
無視をしているのはジャムさんではなく
相手であるということを知らなければ
いけません。

暴力的な相手とは話したくないという
相手の意思を無視しているわけです。

メールアドレスを変えたら、
憎まれ、命に関わる事件に
つながる可能性があり不安なら、
予め警察に相談しておくことです。

私たちは、自分は相手を嫌って
いるけれども、相手からは嫌われ
たくないというムシの良い心理が
働いてしまうことがあり、物事が
複雑化していく傾向があります。

嫌いな人には嫌われて良い。
むしろ、嫌われた方が良い。
と考え直してみてはいかがでしょうか。

また、より大事なこととして、
ジャムさんが、その人と一緒にいて
安心できたり、楽しかったりする人と
より多くの時間を費やすように
心がけてみてください。

もちろん、人でなくとも、
ジャムさんがその状況下で、
安らげるとか、穏やかな気持ちに
なれるなど、いずれにしても
心地よさを感じられる場に身を
おく時間を増やすことを
お勧めします。

その相手との関係がどうであれ、
他の関係が良好で、
人生が機能すると思えたのなら、
心のゆとりが出てきます。

すると、物事の本質が見えてくる
ことと思います。
時として、今抱えている悩みが
小さく見えてきたり、どうでもよく
思えてきたりもします。

ぜひこのような状況を意識して、
自分にとって良いことに
より多くのエネルギーを
注いでみてください。

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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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