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2016/06/16(木)
【やましたひでこ】家の中で耐え忍ぶモノたち
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FROM やましたひでこ
おはようございます。
断捨離のやましたひでこです。
水無月6月16日、木曜日。
<旧暦五月十二日>
朝が明るいなと思う。
だからなのか、早く起きたとしても、
なんだか寝坊したような気持ちに。
そして、朝寝坊とは、
とてももったいないことを
してしまった気分になるものです。
明日からは、もっと早く起きよう。
あの明け方の空を眺めることほど、
心が透明になることはないからね。
ところで、このもったいない
という惜しむ気持ち。
今日は、モノを惜しむという
視点ではなく、時間を惜しむ
という視点で考えてみることに。
大都会、東京のJR各駅、地下鉄の
構内アナウンスはいつもこんな
呼び掛けでいっぱい。
「駆け込み乗車はお止め下さい」
「駆け込み乗車は大変危険です」
「次の電車をお待ち下さい」
そうですね、3分も待たないうちに
次の電車が来るにもかかわらず、
人々は、危険も顧みず閉まりかか
ったドアに突進する。これが、
私の地元、北陸の片田舎であれば、
次の電車が来るのは少なくとも
1時間後、ホームの階段を
駆け下りる学生たちがいるのも
わからなくはない。
そうか、東京の人々は3分という
時間さえも、もったいないと惜しみ、
急ぐものなのかと感心すら覚えたり。
けれど、いえ、そういうことでは
ないですね。実際は、そんな3分を
急ぐ必要はなく、ただ、待つのが
厭なだけ。
これは、なにも東京の人たち
だけのことではなく、
私たちは誰であれ、
待つのが嫌い。
待つのが苦手。
待つのが辛い。
それは、時間の長さかかわらず。
3分でも1時間でも、3日でも
1週間でも、3ヶ月でも1年でも、
関係のないこと。
だから、私たちは、待たされると
心は穏やかでなくなる。
なかなか出てこない注文した料理。
長い列に並ばなくてはならない順番。
出発が遅れている飛行機便の搭乗。
お客であるあなたもわたしも、
ユーザーであるあなたもわたしも、
乗客であるあなたもわたしも、
待たされれば、待たされ続ければ、
やがて、腹を立て、怒りをあらわにする、
まるで自分が正当な被害者に
なったかのように。
そして、これが人を待つとなると、
もっと情況は悪くなる。
約束の時間になっても現れない友人、
もう30分も待っているのに。
愉しみしていたデートを
先延ばした恋人、
また次の土曜日を待つはめに。
帰宅の遅い夫、いったい何時に
帰ってくるのやら、深夜12時を
過ぎても待たなくてはならないのか。
そうだ、待つのは辛い時間。
だから、あなたの機嫌がだんだんと
悪くなる。不機嫌を撒き散らし、
いとも簡単に喧嘩へと進んでしまう
こともある。
だから、もしも、「待っている」
という気持ちを切り替えることが
できれば、つまり、その心理的情況
を断捨離することができれば、
私たちは、どんなにか心が荒むこと
を防げることか。
ところで、では、そんな私たちが、
待たせているものが身の回りに
ありはしないだろうか。
食べてくれるのを待って
いるうちに、冷蔵庫の奥に
押しやられた干からびたハム。
また着てもらえることを
待っているうちに、流行を
逃したトレンドのスーツ。
読んでくれることを待って
いるうちに、興味が失せた
専門書。
これらは、二度とやってこない
出番をじっと待っている
「耐えるモノ」たち。
いつも使ってはくれている
けれど、まったく汚れ
を落としてくれない
キッチンシンクの排水口。
いつも流してはくれているけれど、
磨いてはくれないトイレの便器。
いつも目に入っているはずなのに、
修理をしてくれない壊れたままの
家電製品。
これらは、手入れをして
くれることをじっと待っている
「辛抱するモノ」たち。
おわかりですね、
あなたの身の回りには、
手入れと始末を待っている
モノたちがいっぱいあるのです。
おわかりですね、
あなたの身の周りには、
物言わぬ怒りと静かな
不機嫌のかたまりが
いっぱい溜まっているのです。
今一度確認しておきましょうか。
もったいないとは、
惜しむ気持ち。
もったいないとは、
十分に活用されていない
状態を惜しいと思うこと。
もしも、時間もモノも
惜しむ気持ちがあるならば、
なんであれ、ケアを怠る
ことなく、なにより始末を
先送りして待たせては
なりませんね。
さあて、今日のあなたも、
余計なモノを一つでも捨てて
スッキリとして下さいね。
自分の不機嫌が終わるのを
じっと待つ時間がもったい
ないですからね。
それでは、ごきげんさまにて。
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◎編集後記
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家の中に、
恨めしそうな顔をして、
手入れと始末を待っている
モノがたくさんいるところを
想像すると、、
昔テレビで見た、
「◯◯◯の知らない世界」
並みにゾッとします。
ここ最近、
家の中が荒れ気味なので、、
週末断捨離、決定です。
–青野慶子
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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