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2015/02/25(水)
【川畑のぶこ】[Q&A] 嫉妬心はどうしたらいいですか?
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2015・2.25 No.1245
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◆今日の断捨離 「[Q&A] 嫉妬心はどうしたらいいですか?」
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Q:嫉妬心はどうしたらいいですか?
いつも人を羨んでしまいます。
毎週拝読しており、前向きに
いきたいと思っております。
私は転勤族の夫と数年ごとに転居を
繰り返して生活しています。
実家は首都圏ですが、
田舎に赴任することが多いです。
社内結婚で友人も社内結婚した人が
多いのですが、他の人は本社や
都市勤務が多いです。
家を買って夫が単身赴任になり、
友人は都会で生活している人もいます。
田舎を転々としているのは私くらいです。
なかなか会う機会もないのですが、
たまに会うと田舎の方が住みやすい
などと言われます。
1,2年しか住んだこともないのに、
そのようなことを言われると腹が立ちます。
子供がいないので地域の付き合いもなく
知り合いも友人もいません。
煩わしい付き合いがなくていいと
思うかもしれませんが、孤独です。
夫も東京出身なので慣れない土地で
仕事を頑張っているので感謝しています。
でも友人の夫がどんどん出世して、
私が住みたい東京に住んでいるのを
見るととても羨ましくて悔しい
気持ちになってしまいます。
東京は人が多くて大変だよなどと
言われますが、上から目線で
言われているようでイラつきます。
趣味の手芸などで前向きに過ごそうと
思っていますが、子供もいない
(年齢的にもう無理)、
夫は昇進しない、持ち家もない、
友人もいない・・・と
負のスパイラルに落ちて昼寝ばかりしています。
断捨離で変わりたいとやってみても
引っ越したらまた使うかも
(雪かきの道具や靴など)と思うと
進みません。
人には誰でも嫉妬の気持ちはあると
思いますが、どうしたら乗り越えて
いけるでしょうか。
【むっく様 40代後半 主婦】
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FROM 川畑のぶこ
A:
転勤族で数年ごとに転勤、
慣れない土地でよく孤独に耐えながら
がんばっていらっしゃいますね。
心の底から分かり合える人間がいない…
孤独感ほど辛い感情はないのではないでしょうか。
周囲の友人・同僚たちへの嫉妬心が
孤独感を助長させてしまっているようですが、
ここでむっくさんにひとつ質問させてください。
友人とは分かり合えなくても、
ご主人とは分かり合えていますか?
YESであれば、
まず自分は孤独ではなく、ご主人と
いう家族に恵まれていることを
意識してみてください。
もしNOであれば、
まず見つめ直すべきは、友人関係では
なく夫婦関係かもしれません。
自分の心に素直に正直に、
ご主人に思いを伝えてみてはいかがでしょうか。
その際に、注意していただきたいのは
相手を責める姿勢から伝えるのではなく、
分かつ姿勢から伝えるということです。
あくまでも「私は」この状況に
こう感じていると、相手ではなく
「私」を主語に気持ちをシェアして
みることをおすすめします。
そして、現状で対応可能なことに
関して、「私は」どうしたいのかを
伝えてみてください。
たとえば、
「(あなたに)昇進して欲しい」とか
「(あなたが)転勤しないでほしい」
という、相手を主語にしたり
相手以外の組織の意思決定に
依存するような結果に対して何かを
要請するのではなく、
「私は都会の生活をしたいと思っている」とか、
「私は一定の場所に落ち着きたいと思っている」
などといったアプローチで気持ちを
シェアしてみることです。
そのうえで、何かできることは
あるかと考えてみてはいかがでしょうか。
単身赴任もオプションとなるのかもしれませんね。
あるいは、それまでは問題意識の
無かったご主人が改めて仕事のありかたを
考え直すかもしれませんし、
人事への働きかけの可能性もあるかもしれません。
私たちは本来伝えるべき大切な言葉を
飲み込み続けると、消化不良を起こして、
心身が病んだり人間関係が病んできたりします。
「言ったって変わらない」と思うかもしれませんが、
「言わなきゃ伝わらない」こともあると
意識を切り替えてみてください。
コミュニケーションのポイントは、
相手を思い通りに変えることにあるのではなく、
伝えることで「思いを共有する」ことにあります。
結果はゆだねるしかありませんし、
相手は思い通りに動かないかもしれませんが、
妻の大切なニーズを知っているのと
いないのとでは大きな差があります。
友人への嫉妬心に関しては、
それをなくそうとするのではなく、
地元で良好な人間関係をつくる努力をしてみてください。
「田舎で子どももいないのに
分かり合える人間など出会えるわけがない」
という思い込みを捨てて、
「やってみないことにはわからない」
「自分の望むタイミングでなくとも、
その努力をしつづければ、
いずれ素敵な人(たち)と出会う
可能性だってある」と切り替えてみてはいかがでしょうか?
「可能性は無い」と決めつけてしまうと、
実際にそのような環境が与えられていたとしても、
目に入ってこないことも多いものです。
さて、「まだ見ぬ未来の可能性はどこにあるかな?」
と好奇心をもって人生に関わってみることをおすすめします。
嫉妬する相手と同じ条件を手に入れることに
幸せと定義するのではなく、今この瞬間を、
与えられている条件下でイキイキと
生きることに幸せを見つけることが
出来るのであれば、嫉妬心は自ずと消えてくるでしょうし、
いたずらに友人との関係を悪化させる
必要も無くなるかと思います。
また、友人の意味した田舎への羨望が
上から目線ではなく、真の憧れであったと
理解できるときがくるかもしれませんね。
田舎生活で不幸に暮らしている人もいれば、
幸せに暮らしている人もいます。
都会生活で幸せに暮らしている人もいれば、
不幸に暮らしている人もいます。
条件が整っていることで幸せを感じられる人と、
どんな条件下に置かれても、
与えられた環境を存分に楽しめる人、
どちらが羨ましいでしょうか?
私たちは皆、望む条件を全て満たすことは
出来ないかもしれませんが、
与えられた条件の中で豊かに暮らすことは可能です。
ぜひその可能性を探求されてみてください。
PS
水曜日の断捨離メルマガでは
お寄せいただいた質問の中から
一つ取り上げてお答えしています。
(不定期)
あなたが今抱えている『悩み』を
お聞かせください。
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◎編集後記
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川畑さんは去年お引っ越しされました。
夫のこだわりと妻のこだわりを
調和した、家族の息づかいを感じられる
家づくりを実現。
その新居にやましたさんが訪問した
様子を土曜日にお届けしますので
楽しみにしててくださいね!
ー渡辺万里子
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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