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2014/05/15(木)
【やましたひでこ】期待してしまう人たち…
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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2014・5・15 No.959
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◆今日の断捨離 「期待してしまう人たち…」
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ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。
皐月五月十五日、木曜日。
5月も真ん中、そして満月ですね。
カレンダーといくら睨めっこしても、
もう過ぎていってしまった日は
過ぎていった日に過ぎず、
まだやって来ない日は、
やって来てはいない日に過ぎない。
なんて、くどい
言い回しをしてみたけれど。
「もう」とか「まだ」と言うことは、
「今」とういうこの時から意識が
ズレている証拠なんですね。
さてさて、私たちは、
どのくらい「もう」と「まだ」を
言っているのでしょう。
それは、口癖の範疇?
ああ、もしも口癖となっているならば、
いったいどれほどこの二つの言葉を
言っているかは、数えることは
できないですよね。
だって、口癖とは、
無意識のものだから。
「もう」と「まだ」
私たちの意識や思考は、容易に、
「今」この時この場を離れ、
過去と未来を行ったり来たり。
そして、その往復の間、
「今」この時の意識や思考が散漫になる。
「今」に対して、思考の
エネルギーが不足することになる。
いわば、「今」なすべきことへの、
資本不足の状態。
だからこそ、この「もう」と「まだ」は、
とても注意が必要な言葉。
心して使う言葉の仲間として、
扱ったほうが得策でしょう、間違いなく。
◇◇◇◇◇
「せっかく」という言葉を、
やたらと口にする人がいる。
「してあげたのに」という言葉を、
いつも言う人がいる。
「してくれない」という言葉を、
とても使う人がいる。
この場合、どれも口癖化
していると、いっていいだろう。
・せっかく族
・あげた族
・くれない族
そう、分けてみたのだけれど。
でも、分けるまでもなく、
「せっかく、してあげたのに、
何もしてくれない」
などと、三つの言葉が、
同時に登場する場合が
かなりの頻度で、あったりもする。
「せっかく」は、期待を
持っていた気持ちのあらわれ。
「あげたのに」は、結果を
期待する気持ちのあらわれ。
「くれない」は、期待が
報われなかった気持ちのあらわれ。
そう思うのだけど。
こんな言葉を常に振りまいている
としたら、そんな言葉にいつも
晒されているとしたら、
心穏やかでいるのは難しい。
そう感じるのだけど。
この言葉を浴びる側は、
常に、相手から勝手な思いで期待され、
その相手の期待に応えていないという、
責めの中にいることになる。
一方、この言葉を浴びせる側、
あるいは、浴びせなくても、そう、
心の中でつぶやいている場合も、
常に、相手に自分の思いで勝手に
期待して、その結果を得られず、
自分を被害者意識の中に
沈めていくことになる。
それは、どちらにとっても残念な状態。
方や、期待に応えていない
加害者に仕立て上げられ、
方や、期待に応えてもらえない
被害者に成り果てているのだから。
ああ、期待とは執着だね。
そうだ、言葉とは、思考のあらわれ。
自分自身の観念価値観の表現。
しかも、その言葉を、無意識の口癖
として使っているならば、
思考観念価値観は、それによって
つねに強化されることになる。
これは、これは要注意!
もちろん、私たちは、誰しも
口癖をいっぱいもっているもの。
もちろん、私にも気づかないうちに、
頻繁に繰り出している言葉は
幾つもあるはず。
けれど、私たちは、その言葉に、
どんな意味づけをしているのか、
無自覚のよう。
けれど、私たちは、その言葉から、
どんな影響を受けているかは、
無意識のよう。
そうですね、俯瞰的に捉えるならば、
住環境と同じように、言葉も環境。
どんな住環境に身を置くかを
意識していくことが、断捨離のスタート
だとしたら、どんな言葉の環境の中に
身を置くかを、意識していくことも断捨離。
断捨離は、環境論でもあるのでね。
それに、もしかして住環境以上に、
言葉の影響が強いかもしれない。
なぜなら、自分の言葉から、
離れられる時も場合もありませんから。
だとしたら、私たちは、どんな
言葉の中で、暮らしていきましょうか。
どんな言葉を、自分と周囲に
機能させて、コミュニケーションを
図っていきましょうか。
どうでしょう。
有難うございます。
あなたとの出逢いに、
いっぱいの愛を込めて。
やましたひでこ
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◎編集後記
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「でも」「だって」「そんな事言ったって」
こういった言葉もまた、無自覚で使い、
それ自体が行動しない原因になっている
という事もありますよね…
考えてみれば、自分が発した言葉が
一番よく聞こえているのは自分ですから、
言葉の力が侮れないのであれば、
まずは自分が使う言葉を改めることは、
実はとても効果的ではないでしょうか?
―安永周平
この記事の執筆者について
やましたひでこ
クラター・コンサルタント
東京都出身。石川県在住。早稲田大学文学部卒
学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。
断捨離は、心の新陳代謝を促す、発想の転換法でもある。
全国展開している「断捨離セミナー」は、年齢、性別、職業を問わず受講者から圧倒的な支持を得ている。
処女作『断捨離』<マガジンハウス>は、日本はもとより台湾、中国でもベストセラーとなり、『俯瞰力』『自在力』<いずれもマガジンハウス>の断捨離三部作他、著作・監修を含めた関連書籍は累計300万部を越えるミリオンセラー。
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