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2013/05/19(日)
【小松易】最後は膠着
カテゴリー:メルマガバックナンバー, 小松易
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やましたひでこ公式メールマガジン「断捨離」
2013・5・19 No.598
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◆今日の断捨離 最後は膠着
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FROM 小松易
こんにちは!
かたづけ士の小松易です。
先日、はじめて大学で学生向けに
講演をさせていただく機会をいただきました。
講演の中で学生全員に対して
片づけが苦手と思う理由を尋ねると、
「つい先送りしてしまう」という理由と並んで
多かったのが「モノが捨てられない」でした。
大学生もやはり同じ悩みを抱えているんだなと、
妙に納得したのと同時に、では、
「なぜ人はモノが捨てられないか?」
という根本的な疑問が改めて湧いてきました。
すると、2年ほど前にあるテレビ番組で
ご一緒させていただいた医学博士の先生と
楽屋で出番を待っている時に
片づけの話題になって盛り上がった場面を
不意に思い出しました。
「人はモノに対する“執着”があるから
捨てられないんですよ。
つまり、“愛着”だけならいいけど、
それが“執着”になってしまうんですよね」
というと、その先生は、
もともと用意された言葉のように
こう言われました。
「あ、それは、愛着、執着、そして、
膠着(こうちゃく)ですね~。
最後には、いわゆる膠着状態になって
動けなくなるんですよ。」
ちょっと悔しい想いをしながらも(笑)
その先生の「膠着」という言葉が
とても肚に落ちるような気がしました。
膠着とは辞書によると
1 粘りつくこと。しっかりくっついて離れないこと。
2 ある状態が固定して、ほとんど動きがなくなること。
とあります。
つまり、手放せないモノによって
心も体も動きが止まってしまうような状態です。
人は、モノに足して「愛着」だけならいいけれど、
それが執着となると、最後には膠着してしまう
というわけです。
では、執着を手放すことができるのか?
今日は次の言葉を引用して、
執着せず終わることにしましょう。
スリランカ初期仏教長老の
アルボムッレ・スマナサーラさんは、
著書「苦しみをなくすこと」(サンガ出版)の中で
このように言っています。
「なくす楽しみは長持ちする
捨てることで得る幸福は、それこそ永遠なのです。
得たものはいつか消えてしまいますから、
得る楽しみはだめなのです」
この言葉を本で見つけるたびに
自分自身のさまざまなモノへの執着心を
改めて浮き彫りにされるのと同時に
捨てることの先にある可能性を
信じる勇気の必要性も同時に与えてくれる
気がするのです。
そして、まずは「愛着」と「執着」の違いを
自分の中で区別すること。
それが執着を手放すスタートではないでしょうか?
さて、今週は自分の愛着と執着を意識しながら
断捨離、かたづけ、実践していきましょう!
かたづけ士 小松易
出典:「苦しみをなくすこと」(サンガ出版)
アルボムッレ・スマナサーラ
http://tinyurl.com/d84aa6k
かたづけ士小松易が主宰するスッキリ・ラボ
http://www.sukkirilab.com/
What’s danshari ? Let’s danshari ! Viva danshari ♪
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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