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2025/07/16(水)

【川畑のぶこ】Q.60代。今後の人付き合いと冠婚葬祭

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。

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【Q】60代の主婦です。

地域の趣味のサークルで
月に一度ほど顔を合わせ、
互いに時間があればランチを共にする
同年代の知人Aさんがいます。

友人というほど深い関係ではないものの、
気さくに話せる距離感で、
2〜3年来のつき合いになります。

先日、そのAさんのお母様が亡くなったと、
ご本人からではなく
サークルのメンバーから耳にし、
香典や供物をどうするべきか迷っています。

実は、1年ほど前に私の父が亡くなりました。

同居ではありませんでしたが、
隣県に住んでいたので葬儀も今の住まいから
1時間ほどの距離の葬儀場で行いました。

しかしその際、Aさんを含め、
サークル仲間から葬儀参列や香典といった
お心遣いは特に何もありませんでした。

私自身は気にしていなかったつもりですが、
正直、少しさびしい気持ちもありました。

そんな中、このたびAさんのお母様が
亡くなったと知り、香典や供物を
送るかどうか悩んでいます。

私は葬儀には呼ばれておらず、
後日知った形です。他の知人たちは
香典だけでも渡したかもしれませんが、
確かめていないのでわかりません。

私の父のときに何もなかったことを思うと、
今回は控えても良いのかなとも思いますが、
知った以上、何もしないのもどうなのか?
と思う自分もいます。

そもそも、家族ぐるみの深いつき合いが
あるわけではなく、日常の関係性も
冒頭で述べたような距離感です。

そういう相手に、どこまで気持ちを
表すべきなのか、判断に迷います。

こういう冠婚葬祭のやりとりは、
形式ではなく気持ちの問題だとは思いますが、
逆にその「気持ち」がすれ違ってしまうと、
わだかまりになることもあるなぁと
これまでの人生で実感してもいます。

年代的に、この先このようなことは
増える一方だとも思い、冠婚葬祭について
自分なりのスタンスをいちど整理できれば
と思いご相談しました。

川畑さんのお考えを教えていただけたら
ありがたいです。

【ハッカあめ・60代・女性・主婦・愛知県】

【A】サークル仲間と調和を保ちながら
良好な関係を長く維持したいという
ハッカあめさんのお気持ちが伝わってきます。

同時に、長い付き合いだからこそ、
無理も続かないので慎重に対応したい
お気持ちもあるのですね。

お仲間が辛いときに、相手を思いやりある
弔慰を示すのは大切なことだと思います。

ただ、弔慰の示し方はこうでなければ
いけないというルールがありませんし、
それは相手も分かっていることでしょうから、

あまり構えすぎずに、
「どうするべきか」よりも
ハッカあめさんが「どうしたいのか」を
大切に行動されればよいかと思います。

香典に関しては、今後ハッカあめさんが
Aさんとより親密でいたい気持ちがあり、
その意志を表示したいのであれば
負担にならない程度の香典を渡すのでも
良いですが、

さほど親密でなく、今後もそのような
距離感を保ちたいのであれば、
渡す必要はないでしょう。

その場合、思いやりの気持ちを伝える
のであれば、メッセージや口頭で
お悔やみを告げるだけで十分です。

相手もそのほうが気楽で、むしろ
配慮ある行為となることと思います。

ハッカあめさんご自身のお父様が逝去
された際も特に何もなかったのであれば、
なおさら、公平さの観点からも
バランスが取れていますね。

その際「私も昨年父が他界して心身消耗
したので、Aさんもどうかご自愛くださいね」
などといった言葉を添えることで、

Aさんへのシンパシーを示しつつ、
自分にも身内の不幸がありましたよと
認識してもらうことで、公平感を強調する
こともできるのではないでしょうか。

なお、ハッカあめさんはサークルの
メンバーからご自身に対して何もなくて
さみしい気持ちだったとのことですが、

ではメンバーみなさんから香典をもらった
のならどうかと想像してみてください。

他のメンバーのときも同じように
しなければならないと、逆に
プレッシャーになったかもしれませんね。

そうであれば、何もしないのは
メンバーが負担なくサークルを継続できる
ための配慮と考えることもできます。

Aさんが家族葬などにしている場合は、
むしろ触れずにそっとしておいて
ほしいかもしれません。

大人の対応、暗黙の了解で、そのような
流れができているのかもしれませんね。

それでもやはり、自分がそういう思いを
したからこそ、Aさんにはさみしい思いを
してほしくないので、見えるかたちで
何らかの気持ちを示そうと思うのであれば、

Aさんが自分に対してどうであったかに
関係なく、ハッカあめさんがご自身の気持ち
を大切にすることに軸をおいて、供花を贈っ
たり香典を送ったりしても良いと思います。

香典のことは気になるのであれば、
金額を含めてサークルのメンバーと
確認をとってみても良いでしょう。

ハッカあめさんもおっしゃっているように
大切なのは気持ちですから、

ハッカあめさんが自分のことを気にかけて
くれたり、共感していることをAさんが
感じられればそれで十分だと思います。

ご自身がAさんにどう思われるかよりも、
悲しみや失意の中にいるAさんを想像して、
どうか、温もりあるやりとりを
大切にされますように。

モノやお金で弔慰が示されなかったことで
人間関係がこじれるようなら、

残念ながらそれはそこまでの関係……
もともと断捨離されるべき人間関係
だったのかもしれません。

これを機に、冠婚葬祭における対応は
ハッカあめさんご自身である程度方針を
決めておくと楽だと思います。

たとえば、親しさのレベルを3段階にわけて、

1)葬儀への参列と香典で弔慰を示す
2)カードや言葉で弔慰を示す
3)特に何もしない

などと決めておくと
スッキリするのではないでしょうか。

無理をしてまで、皆に「いい人」である
必要はありません。

どちらの選択をしても後悔する可能性が
あるならご自身に負担の少ないことを
選ぶのが賢明です。

どうか自分軸を大切にされますように。

ー川畑のぶこ

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◎編集後記
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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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