ホーム /
【川畑のぶこ】Q.親戚の不幸、娘たちのこと、お金のこと・・・問題続きで疲れています
2025/03/19(水)
【川畑のぶこ】Q.親戚の不幸、娘たちのこと、お金のこと・・・問題続きで疲れています
カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ
水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。
————————————
Q.親戚の不幸、娘たちのこと、
お金のこと・・・問題続きで疲れています
こんにちは、初めまして。
4月に高校1年になる娘と
小学校6年生になる娘2人を育てている
兼業主婦です。
最近、親戚関係での不幸や、
年齢を重ねるにあたっての問題に直面し
少し疲れ始めているところです。
また、高校1年生になる娘を筆頭に
お金がかかる時期に入ってきたという現実に
直面しています。
幼稚園教諭を、
結婚出産と環境が変わりながらも
正規やパートと職場を変えてやってきました。
子供が何かあった時に対応できるように
してまいりましたが、子供達も大きくなり
そろそろ正規職員にと思っております。
ただ今のところでは
パートとして8年になりますが、
正規職員を取るとなると
経験年数が20年ということもあり、
莫大なお金がかかるということで、
正規職員は難しい、
という答えをいただきました。
その時私は、
懸命にやってきたことが報われなかったと、
心に穴が開いたような感覚に襲われました。
私自身、
全てを否定されたような感覚に陥り、
果たしてこの仕事が向いているのか?
と疑問が湧きました。
それと同時に2年前、
長女が携帯電話を使った出会い系サイトで
トラブルを起こしたことがありました。
それがきっかけで私は長女に対して
落胆しすぎてしまったのか、
一線を超えたような感覚で
見てしまっています。
それではいけないと思っていますが、
過剰な心配や過剰なアドバイスをしてしまい、
娘がやらないと怒ったりと、
やめたほうがいいと夫に止められるほどです。
「私にばかりやめろ、変えろと言うけど、
娘には無いのか!」
と、夫にキレてしまいました。
なかなか心配する気持ちが取れず、
信頼しきれていない部分が正直ある、
そんな中で親子関係を築いていて、
とても疲れてしまっている自分もいます。
小学校6年生になる娘にも、
お姉ちゃんに対して少しきついんじゃないか
ということを言われたこともあります。
まず私が何か変えなきゃいけないのかな
とは思っていますが、
何をどうしたらいいんでしょうか。
トラブルがあった時も私が見つけ、
私が警察に出向き、
全て一緒に対応してきました。
子供の心のメンタルケアとしても、
福祉センターにも通い詰めました。
本人はその時、悪いことをしたような感覚は
ないような表情をしていましたので、
残念だったなという気持ちもあります。
やりすぎた行動だとは思っていませんが、
それをきっかけに、
私の子供を見る目が変わったのは事実で
子供もそれを理解しているみたいです。
私は今後、
どのようにしていけばいいでしょうか。
アドバイスをください。
夫に対しても、娘に対しても。
【BOB・40代・女性・保育教諭・群馬県伊勢崎市】
―――――――――――――――――
人生の過渡期にいらっしゃる
BOBさんなのですね。
まず、BOBさんは今の時期、
親戚の不幸や加齢、また40代ということで
更年期も考慮すると、
ホルモンバランスの乱れなどから
ストレスに脆弱になる時期である
可能性もあります。
すると普段は落ち込まないことでも
落ち込みやすくなったり
イライラするようになることがあります。
ですので、落ち込みがひどいようであれば、
女性外来を受診するなど、
生理的な問題がないかをまず確認し、
更年期の問題があれば
治療することでメンタルが安定することが
充分あり得ますので、受診をお勧めします。
就職に関しては、
現在勤めている組織の制度が
BOBさんに合致しないからといって、
BOBさんに価値がないということでは
ありません。
逆に、ボブさんが20年働いたから
存在価値があるということでもないでしょう。
制度はあくまでもその組織の
経済合理性のためのものであって、
必ずしも個人個人の職能を
正当に評価するものとは限りません。
今の会社の制度に
BOBさんの条件が合わないのであれば、
条件の合う別の組織を
探すことをお勧めします。
無論、正規社員の就職が簡単かと言えば
そうではないでしょう。
ただし、全くないのかと言えば、
やってみないことにはわかりません。
これまでも結婚や出産などの
環境の変化があっても、
正規やパートなどで仕事をしっかりと
こなされてきたBOBさんですから、
しっかり実績は作り上げてきているわけです。
そこを正当に評価してくれる組織も
世の中にはあるかもしれません。
ぜひこれをBOBさんの能力を
健全に評価してくれる相手を探すチャンスと
受け止めてみてください。
たとえ正規雇用がされなくても、
夫と協力しながら養育費や生活費を
バランスをとって稼いでいく事は可能です。
経済バランスを取るには具体的に
どれほどの収入が必要なのかを
いちど夫婦で精査してみて、
計画を立ててみてはいかがでしょうか?
子どもの大学は
奨学金を活用することもできます。
長女さんとの関係に関しては、
行動の善悪を教えることは
もちろん大切ですが、
なぜ彼女がそのような行動をしたのか、
動機を理解してあげてください。
思春期になれば自立して
自由に行動してみたくなるのは
自然なことであり健全な成長の顕れです。
異性と交流をしたいというニーズが
出てくるのも自然です。
それを健全な形ではなく、
トラブルが発生するような形で
交流してしまったのは何が原因なのか、
いったい彼女はどんなニーズを満たしたくて、
そのような行動に至ったのかを
理解してあげて下さい。
もしかしたら娘さんは、
寂しくて誰かと
つながりたかったのかもしれません。
もしかしたら娘さんは、
友人たちには彼氏がいるのに
自分にはできなくて
コンプレックスを
持っていたのかもしれません。
もしかしたら娘さんは、
単に好奇心が旺盛で
刺激が必要だったのかもしれません。
娘さんがどんなニーズを持っていて、
それらをどのように健全に
満たすことができるのかを
一緒に考えてみてください。
この時期、娘さんが親のコントロールを
離れて生きようとすること自体は
とても健全ですし、
親も子離れするのも同じです。
育児の最終目的は自立ですから、
娘さんが自分に自信を持って
自立できるようにサポートしてください。
そのためにもただ叱るだけではなく、
大切なニーズの健全な満たし方のお手本を
示してあげてください。
あるいはその大切な課題に
一緒に取り組んであげてください。
そのサポートには忍耐強く見守ることも
含まれます。
長女に対する過剰なコントロールを
夫や次女さんからも指摘されていると
いうことなので、
その過剰さがどこから来るのか、
ご自身を振り返る作業も大切だと思います。
多くの場合、長子には、
とりわけ同じ性別の子には、
自分自身を投影してしまうことがあります。
自分自身に高い理想を持ちすぎて、
それが満たせず、
フラストレーションが溜まってしまうと、
自分の代わりに投影した長女に
自分の思い通りに生きることを
強要してしまうことが度々あります。
娘さんには娘さんなりの
唯一無二の個性を伴った人生があります。
母親と娘は違っていて良いのです。
それを受け入れてみてください。
そのためにも、BOBさん自身が
BOBさんなりの人生を歩んで良いという、
ご自身への許可が必要かもしれません。
自分の人生に抑圧が多いと、
相手を抑圧してしまったり、
相手にも自らを抑圧するよう
求めてしまいます。
調和的な関係を構築したいと望むのであれば、
まずBOBさんご自身が
自分との調和的な関係を築いていくことが
大切になってくることでしょう。
娘さんにもBOBさんと同様、
人生のもがきがあるということも
理解してあげて下さい。
その深い理解をベースに、
何をして良いのか悪いのか、それはなぜか、
なぜそうなってしまったのか、
思いやりの気持ちから膝をつき合わせて
話し合ってみてください。
ー川畑のぶこ
★ 川畑のぶこ講師
〜自分との調和を取り戻す
サイモントンメソッド無料講演会
お申込みはこちら
↓
https://sm-public202504.peatix.com/view
※こちらは、NPO法人サイモントン療法協会主催の講座です
ー川畑のぶこ
━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━
今あなたが抱えている悩みを
断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
心理療法家・川畑のぶこに
相談してみませんか?
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。
お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
執筆者一覧
最近の投稿