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【小松易】「人を指でさすこと」がチャンスに・・・?
2025/02/07(金)
【小松易】「人を指でさすこと」がチャンスに・・・?
カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 小松易
こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
先月1月13日に行われた
全国高校サッカー選手権の決勝戦ですが、
激闘の末にPK戦にもつれこみ
10人目でようやく決着がつくという
異例の展開で話題となりました。
ニュースでPK戦の映像を見ましたが、
どちらも一歩も譲らない緊迫の攻防に
思わず手に汗握ってしまいました。
このような大事な場面において、
緊張しないように
ルーティンを決めているという
選手はたくさんいます。
元オランダ代表のサッカー選手で
天才FWと謳われた
マルコ・ファン・バステンさんは、
PKのときに、一度ジャンプしてから
長めの助走をつけて蹴ることを
ルーティンにしていました。
パリ五輪でバレーボール日本代表として
活躍した髙橋藍選手は、
ボールを受け取ったら6歩移動し、
リズム良くボールをバウンドさせてから
サーブを打つことをルーティンにしています。
このようなルーティンは、
選手自身に安心感を与えるだけでなく、
試合やパフォーマンスの場面で
集中力を高める効果もあります。
あなたには、大事にしている
習慣やルーティンはありますか?
習慣には「いい習慣」もありますが
「悪い習慣」もありますよね。
私は以前、
自分自身のある習慣を発見し、
愕然としたことがあります。
それは「人差し指」一本で
人を指さす習慣です。
妻との会話の中で、
無意識に思わずやってしまっていたことに
気づきました。
真正面の人には間違っても
指さすことはありませんが、
遠くにいる人であっても指さすというのは
問題ある行為です。
気をつけなければと反省しました。
ところが、組織変革、
人財育成のプロフェッショナルである
櫻井浩昭さんの著書
「櫻井浩昭の中小企業探訪」には
驚いたことにこう書いてありました。
「経営者としての『考え方』や『あり方』を
磨くには、『人を指でさすこと』です。」
この言葉にはもちろん、補足がありました。
櫻井さんは長年さまざまな企業を訪問し
組織を変革するお手伝いの一環で、
経営者や従業員にインタビューする機会が
多いそうです。
すると皆、口をそろえて
「あの人が動いてくれない」
「あの人がもっと
気づいてくれたらいいのに」と
自分以外の方の指摘をされるのだそうです。
そんなとき櫻井さんは
こうアドバイスされるそうです。
「今いただいたご意見は、
すべて人を指さしていますよね。
でもその指先を見てください。
人差し指は相手をさしていますが、
残りの3本は自分を指さしていますよね。
あの人のあの部分が問題だ!
と怒りや、憤りを覚えたときは
チャンスなのです。
残りの指が自分をさしている数だけ、
自分が変われることを
教えているのですから」
拙著
『「かたづけ思考」こそ、最強の問題解決』
の冒頭にもこう記しています。
「片づけは、誰だって面倒なもの。
自分で自分をリードできなければ、
長く続けることはできません。
逆をいえば、重い腰を上げて
サッと取りかかることは、
ふだんの仕事の場面でも、
自ら進んで取り組む
『リード・マイセルフ』の
練習になるということです。」
他人を「1つ」変えようと思ったら、
まずはその人に対する自分の行動や言動を
「3つ」変えてみる。
3本の指は=「3つのチャンス」、
櫻井さんはこう指摘します。
さて、今年はAI技術のさらなる進化で
社会全体が大きな転換点を
迎える年になります
「変えよう、変えてやろう」と
周りを指さす前に、まずは自分から。
私自身もまずは「変わる年」にしたいと
痛感いたしました。
いつもあなたを応援しています!
小松易
◆かたづけを通して人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
http://www.sukkirilab.com/
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◎編集後記
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自分を変えることって難しいですよね。
私も、断捨離をするようになってから、
置きっぱなしのモノや
モノがいっぱいの棚を見て、
「置きっぱなしだなぁ」「詰まってるなぁ」と
「気づく」ようにはなったものの、
それをすぐに片づけたり、
モノを減らせるようになったかというと
全くそんなことはありません。笑
ズボラはなかなか変わらないものです。
だからこそ、実家が散らかっていても、
家族に「捨てなよ」とは簡単に言えません。
「変わる」ことは、自分にとっても
相手にとっても難しいこと、と理解して
まずは自分から率先して「変わる」を
意識していきたいですね。
西 優里花
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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