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2024/07/17(水)

【川畑のぶこ】Q.常にいい人を演じてしまいます

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。

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Q.常にいい人を演じてしまいます

いつも川畑先生のアドバイスを
ウンウンと頷きながら熟読しております。

私は56歳で、主人が営む町の小さな工務店で
事務として働いています。

本来、事務は好きではないのですが
融通の効く自社の方が
子育てもしやすかったこともあり
続けていて、今は高2の末っ子が
大学生になるタイミングで、
自分が本当にやりたいことを
したいと思っています。

ご相談は、私は外見的にも親しみやすく
コミュ力も高くて、
自分でも優し過ぎるくらい
いい人だと思います。

それゆえ、初対面で好感度が
マックスから入ってしまい、
常にいい人を演じてしまうし
過剰に期待に答えようとする自分がいます。

ですが、普通の私だと
がっかりされてしまう場合もあり、
敬語からタメ口になったり
頼まれ事も断らないから
都合良く頼まれたりします。

もちろん、
心を許した人としか深く付き合わないので
割りきってはいますが
最初から好感度が高くない方が
処世術としてはいいのかと
釈然としないままここまで生きてきました。

ずっとモヤモヤが晴れない感覚、
アドバイスを頂けると有難いです。

【スピカ・50代・女性・自営、事務】

―――――――――――――――――

いい人スピカさんのお悩みが伝わってきます。

いい人すぎて、相手から
いいように使われてしまうことが多くて
お困りなのですね。

コミュ力が高いのはいいことですが、
スピカさんの場合、
それを誰に対してどのように発動するかを
見極めていくことが
課題となるのでしょうね。

まず、みんなから好かれる必要はないという
潔さは必要です。

少なくとも、
スピカさんが煩わしいと思う相手に
好かれる必要は一切ありません。

それでもスピカさんはいい人間です。

そのことをスピカさんご自身が
認めてあげることが
大事なプロセスとなると思います。

相手に合わせすぎてしまうことを
過剰適応と言いますが、
過剰適応は自尊心の低さから生じます。

みんなに好かれないと
私は価値のない人間になってしまう
という恐れがあるので、
周囲に合わせて評価を得ることに
邁進してしまうのですね。

でも、人はスピカさんがそんなに
頑張ったり我慢したりして(=無理して)
合わせてくれるとは思わないので、
気軽にお願い事をしている
可能性もあります。

もちろん、
世の中には図々しい人も少なからずいます。

でも、多くの人の依頼は
図々しさからではなく、スピカさんなら
喜んでやりたそうに見えたので
投げていることもあると思うのです。

スピカさんからすると、
「その努力を知らずに
 軽々と要求しやがって」
と、裏では恨みの念を持ってしまう
という負のスパイラルも
少なからず生じているのでは?
と思います。

そうであれば、
相手を嫌になる原因をスピカさん自ら
作りだしているかもしれませんし、
相手からすると
「素直にノーと言ってくれさえすれば、
 自分でしたり、楽に取り組める他の誰かに
 頼んだりできたのに」
という状況かもしれません。

相手も知らないうちに煩わしく思われるのは
不本意かもしれません。

相手に迷惑をかけたくない、
よくしてあげたいという気持ちが、
相反して、嫌う対象を作り、
相手は不要にスピカさんに嫌われる
という残念な構図ですね。

これはやめましょう。

相手の期待に応えるのではなく、
自分の期待や希望に即しているかを
セルフモニタリングして、
それが合致したらお互いの幸せに繋がるので
取り組み、そうでなければ、
きちんとノーと言ってあげることで、
相手も不要にスピカさんに嫌われずに済む、
と、そのように相手の立場に立って
考えてあげてください。

スピカさんが相手に嫌われたくないから
という理由で、
相手を嫌いにならないでください。

そして、
基本的に好き嫌いはあって自然ということも
受けいれてあげてください。

放っておいても
スピカさんのことを好きな人は好きです。

努力してもスピカさんのことを
好意的に思わない人も
いるかもしれません(表には出さなくとも)。

それでよいのです。

それでもスピカさんの人生は
いい具合にまわります。

そのことを信頼してください。

また、その好感度やコミュ力を、
今後キャリアに活かすのも良いですね。

事務職でなく、
人と関わる仕事に就くことで、
スピカさんのエネルギーが
より建設的なかたちで
使われるようになると思います。

仕事の場であれば
利害はよりドライに一致しているので、
心理的な損得で悩むことも減ると思います。

また、
仕事にエネルギーが分散されることで、
プライベートの時間も限られてくるため、
付き合う相手を取捨選択せざるを得ない
という強制力が
ポジティブに働くのではないでしょうか?

ぜひ、スピカさんが情熱を注ぐことのできる
お仕事を探して取り組んでみてください。

応援しています!

ー川畑のぶこ

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◎編集後記
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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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