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2024/04/10(水)
【川畑のぶこ】Q.復職するかどうか、悩んでいます。
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Q.復職するかどうか、悩んでいます。
現在もうすぐ小学1年生、
小学4年生になる子どもの母親です。
現在、私は内職でわずかばかりの収入を
得ながら生活しています。
主人は自営として働いてくれていますので、
何とか生活はしております。
下の子が年中の時から
登園拒否気味が酷くなり、
年長になって半年程で
仕事との兼ね合いも取れなくなり、
5年ほど何とかパートとして勤めていた職場を
内職に変えてもらい、現在に至ります。
何とか今現在は保育園に通いつつ、
過ごしています。
「何で行かなあかんの?」
なども聞きますが、以前よりは前向きに、
登園出来るようになったと思います。
入学も控えていたので、
とにかく子供が前向きに
通えるようになる事を第一に
やってきたつもりです。
兼ね合いが取れなくなった事も、
仕事を続けられなかった理由の1つですが、
ここでずっと働いていくのか、
この仕事をずっとしていくのか、
という気持ちがあった事も否定出来ません。
5年ほど、パートで週5で働いて、
子供の行事や病気などで
いっぱいいっぱいでした。
そもそもにして、人が怖い、
という気持ちを持ったまま、
とにかく家計のために働かねば!
ちゃんとせねば!
みたいな気持ちで、自分にハッパをかけて
働いてきたように思います。
若い頃にはうつ病も経験しており、
薬は服用しておりましたが、
特に療法なども無く、
なぁなぁで病院に通うのも
辞めてしまっていました。
休みが欲しかったのだと思います。
なので、
今回のことは、そういう機会をもらったと
思うようにしているのですが、
今度は家計が厳しくなってきました。
ただ、入学、新しい生活も控えているので、
今はまだすぐに働きに出て、
という事も難しいかな、と感じております。
下の子は保育園でこんな状態だったので、
小学校もどうなっていくかは分からず、
出来れば私も余裕のある状態で
見てあげられれば…とは思っています。
とはいえ、
貯金を切り崩して生活していくことも
長くは厳しいし、
なんせ気持ち的にその事が気になって、
何とか気持ちは保っているものの、
追い詰められたような気持ちに
なっております。
子供がスムーズに通えるようであれば、
少し、働きに出れた方が良いのかな、
とは考えているのですが、
そうすると次は仕事をどうするか、
で考えてしまいます。
今まで勤めていた職場は
席を残してくれているので、
また復帰しようと思えばできると思います。
ただ、また週5で通う事になると
また余裕が無くなるのでは、
と怖くなります。
そして工場の検品なので、
とっても地味で職場自体も古く、
全体的に割と適当です…
とはいえ、そのような感じだからこそ、
今も席を残してもらえているとは
思いますし、
そこはありがたい事だと思っています。
ただ、仕事をしていた時から、
この仕事をずっとするのかな、
どこかで、もう少し環境の良い場所で、
週3くらいで働けたら…
という気持ちはありました。
今の職場は週5ではありますが、
割と融通は効く所かとは思います。
家からも近く、子供の何かに対応するには
適しているのかな、とも思います。
ただ、もしまたパートに戻ったとして、
また色々な気持ちが
湧いてくるのでは無いかと、
後悔するのでは無いかと、
考えてしまう自分もいます。
仕事自体は慣れてはいるし…
でも将来、納期とかで大変そうにしている
おばちゃん達のように私もなるのかしら…
など失礼な事も考えてしまいます。
これからの仕事の事など、
どのように考え、
行動してゆけば納得できるのでしょう。
若い頃に、
職に対してしっかり考えなかった事、
現状で贅沢な事を言える立場か?
とも思うのですが…
家族以外、人と深く関われず、
そんな自分にも自信を無くす時があります。
【ららら・40代・女性・内職】
―――――――――――――――――
お二人のお子さんを育てられながら
お仕事もされているとのことで、
らららさんの勤勉さが伺えます。
登園拒否をきっかけに内職に切り替えて、
ご自身の内面に潜んでいた、
現職から少し距離をとりたい、
というニーズが満たされたとのこと。
お子さんの通学が安定しつつある今、
復職に向けて、
本当にこの職場に戻ってよいのか
不安があるのですね。
らららさんは人と関わる職場環境よりも、
内職のように一人で黙々と取り組む仕事が
向いていることを確認されたのであれば、
そして今の内職では
経済バランスがとれないのであれば、
今後はあまり人と関わらなくて済む仕事で、
内職よりも収入が多いものを
探してみることが課題ではないでしょうか。
らららさんが、
人と関われるようになりたい
というお気持ちは理解します。
しかしながら、
基本的に人と関わることよりも
一人の時間が好きで必要なタイプの人が、
そしてむしろ一人で取り組む仕事のほうが
生産性も高くなるような人が、
苦手を克服するために、
あえて毎日人と関わる仕事につくことは、
ご自身もパフォーマンスの低下に
つながる可能性がありますし、
組織もそのような人に仕事をしてもらうのは
不本意なことです。
双方にとって
ストレスが溜まる環境ではないでしょうか。
仕事には
それぞれの適正というものがあります。
今回のお子さんの登園拒否は、
らららさんご自身に
より合った仕事のスタイルを示唆してくれる
絶好の機会でもあったことと思います。
そうであれば、
そのことをありがたく
受け止めてみてはいかがでしょうか。
私の知人にも、らららさんのように
人と交わることよりも、
一人の時間を好む人がいます。
その人は、過去になかなか合う仕事が
見つけられなかったのですが、
水道の検針の仕事をパートで始めたところ、
人に関わる必要もなく、
時間も自分のペースで調整ができ、
とても自分に合っていたうえ、
収入も高くなり満足していました。
自分に合っている仕事を見つけることができ
熱心に仕事に取り組んでいたところ、
会社から声がかかり、
パートから正社員になり
さらに収入が安定しました。
もちろん、苦手を克服したいからと、
週に数日無理のない範囲で人と関わる仕事を
することができたかもしれませんが、
仕事は毎日のことですから、ストレスなく、
ご本人も満足のいくもので、
組織からもありがたがられるものに就くに
こしたことはありません。
そのようなオプションもあるのだと、
バックアップ体制を敷いたうえで、
いったん復職して様子をみるのも
よいでしょうし、
もしかしたらそのほうが
らららさんにとっては
よりハードルが低いかもしれませんね。
バックアップがあると、
人はゆとりをもって目の前の課題に
向き合うことができるものです。
復職してみて、
やはり違うなと思ったのであれば、
プランBを選択すればよいわけです。
ぜひ、ご自身のパーソナリティーやニーズを
きちんと受け入れ尊重して
お仕事とも向き合ってみてください。
応援しています!
ー川畑のぶこ
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この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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