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2024/03/15(金)
【小松易】「巻き戻し」が教えてくれる片づけのコツ
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こんにちは。
かたづけ士の小松易です。
先日、
第96回アカデミー賞の授賞式が開催され、
宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が
日本アニメとして21年ぶりに
長編アニメーション賞を受賞しました。
イチ映画ファンとして本当に嬉しく思います。
実は、学生時代には
レンタルビデオショップで
アルバイトをしていたほど
映画が大好きな私です。
今の若い世代の方たちは
「VHS」と聞いても
ピンと来ないと思いますが、
当時は映画といえばVHSで見るものでした。
磁気記録式の
家庭用ビデオテープのことです。
いまではすっかり
ネット配信が主流になりましたが、
昭和生まれの私にとって
「VHS」とは、
ある意味「青春そのもの」なんです。
大学時代の私は、群馬県の高崎市内の
「TSUTAYA」でアルバイトをしながら
四畳半の下宿生活を送っていました。
狭い部屋の中には、
数百本もの「VHSテープ」が
所狭しと収納され、
バイト先でもVHS。
家に帰ってもVHS。
それでも飽き足らず
ほかのビデオ店へ、
誰にも頼まれていないのに
「視察」という名の物色へ(笑)
ビデオのパッケージを眺めては、
知らない映画の情報を仕入れる。
よく考えたら、
当時は完全に「ビデオオタク」でした(笑)
さて、TSUTAYAのアルバイトで
いまでも記憶にあるのは、
「ビデオ・リワインダー」
という名前の機械です。
「ビデオ返却コーナー」
があるカウンターの端に
いつもひっそりと存在していたマシン。
返却の多い週末の夜は
大きな音を立ててフル回転していました。
何の機械かと言えば
要は「ビデオテープ」を巻き戻す機械です。
DVDやブルーレイで育った世代には
想像し難いと思いますが
「巻き戻し忘れ」のビデオを
次にレンタルするお客様が
すぐに観られるように、
映画の最初まで高速で巻き戻す
「スグレモノ」なのです。
ビデオテープやカセットテープの
アナログの時代からデジタル時代に移って、
何が変わったのかといえば、
象徴的なのがこの
「巻き戻す」という行為だと思います。
DVDはどの場面で観終わっても
そのままソフトを機械から取り出すだけ。
ところが、
VHSはどの場面で観終わっても
次の人のために
「巻き戻す」必要があったのです。
もちろん、
「巻き戻さない」まま返却する輩は
どの時代にもいて、だからこそ
「ビデオリワインダー」が
活躍するわけです。
かたづけ士的な目線で言うと、
「巻き戻す」という行為は、
モノを「しまう」行為、すなわち、
「使いやすいように元の状態にする」
のと同列の行為です。
VHSを巻き戻す行為というのは、
今考えると、ものごとに「カタ」をつけ、
リセットするという練習の機会に
なっていたのかもしれません。
フードコートで食事を終えたら
テーブルの上をさっと拭く。
公衆トイレで洗面台を使ったら
飛び散った水滴や落ちた髪の毛を
さっと掃除する。
「周りの目が」という話ではなく、
どんな場所でも自分自身が理想とする動きが
思わず出てしまうように、
日ごろから「カタ」をつける動きを
心掛けたいものです。
普段からこのような行為ができれば、
家の中でもあなたの片づけは
きっと軽やかなになるはずです。
ぜひ意識してみてください。
いつもあなたを応援しています!
小松易
◆かたづけを通して
人生を変えるコンサルティング
「スッキリ・ラボ」
http://www.sukkirilab.com/
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◎編集後記
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幼少期、VHSを使っていたのですが、
まさに「巻き戻し忘れ」常習犯でした。笑
巻き戻し忘れたり、
一時停止したまま放置したりすると
不具合が起きやすくなると
注意されたのを覚えています…
西 優里花
この記事の執筆者について
小松易
日本初の「かたづけ士」
『かたづけを通じて人生を変えるコンサルティング』スッキリ・ラボ 代表
大学在学中にアイルランドへ留学し、トランク1つで生活できたことに衝撃を受けて帰国。物を持たない自由と幸せを実感し、自然とかたづけに意識が向くようになる。大学卒業後は建設会社に入社し、現場でかたづけの重要性を学ぶ。その経験から、プライベートで知人にかたづけを教え、かたづけのさらなる可能性を実感する。株式会社フジタを退社後の2005年、"かたづけ"を通して人生を変えるコンサルティング「スッキリ・ラボ」を開業。現在は経営者・企業向けに"かたづけ"のコンサルティング、セミナー活動を行う。今まで延べ2万人以上にかたづけ講演・研修を行っている。その活動は、「ガイアの夜明け」(テレビ東京)、「ドキュメント20min」「サラリーマンNEO」「めざせ!会社の星」「助けて!きわめびと」(NHK)などに取り上げられ、反響を呼んでいる。
著書はシリーズ累計47万部『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』(KADOKAWA /中経出版)、『「すぐやる人」になる1分片づけ術』(日本経済新聞出版社)ほか多数。最新刊は『「かたづけ思考」こそ最強の問題解決』(PHP研究所)。「近代セールス」「月刊不動産流通」「東商新聞」などで連載実績あり。「やましたひでこ断捨離メールマガジン」などで連載記事を執筆中。
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