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2023/04/29(土)

【おのころ心平】シャドウという病

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おはようございます。
おのころ心平です。

私たちは「無意識レベル」では、
ある出来事によって生じた
「他者批判」の気持ちが、
実は「自分の中にある」ことを
知っているのだそうです。

しかし、
それを認めるのが恐いので、
自分自身の中から
「それ」をとり出して、

自分自身の外側に投影し、
誰かを批判することによって
自己批判を防ごうとします。

※ ※ ※

認めたくないことを
ほかの誰か投影すると、
自分自身ではなく、
相手にそのような性質があるのだと
考えることができます。

そうすることで、
自分の心の中に起こった
不愉快なことを
誰かに転嫁することができるわけです。

私たちは無意識のレベルで
こうしたことをよくやっていて、
自分自身に対する嫌悪感や
自己批判を投影し、
さらに投影し返してくれるような
相手を見つけようとしてしまいます。

※ ※ ※

人間関係のみならず、
自分の周りにあって見たくないために
拒否したものを「シャドウ」である
と言ったのが、深層心理学者ユングです。

人はシャドウをもっているのに
シャドウを見ず、
シャドウについて気づこうとしない。

ユングは、
「シャドウは人を病気にするが、
 またシャドウと出会いなおすことで
 人は健康になる。」
と述べています。

症状はすべて
物質化したシャドウであり、
意識のなかで
体験したくないものを
症状で体験するというのです。

※ ※ ※

…ということを逆手にとれば、

周囲の人間関係
(とくにパートナーシップ)に、
自分のシャドウを見つけようとする視点は、
病気や症状を予防する手段にも
なり得るということです。

認知症、がん、
アトピー、湿疹、アレルギー体質、
HSP・敏感体質、更年期障害、
関節痛、頭痛、花粉症、風邪・・・

気になる症状や予防したい病気を
医学的、心理学的、
そしてシャドウで読み解く
おのころ講座。

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―おのころ心平

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◎編集後記
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アメリカの有名な思想家
ケン・ウィルバーは、シャドウとの戦いを
「シャドー・ボクシング」と
形容しているのだとか。

つまり、シャドウと向き合うことは、
自分が自分自身と戦うことと同じこと。

こうした“盲点”に気がつく事ができたら、
新たな自分の一面を
発見できるかもしれませんね^^

住田莉良

 

 

 

 

 

この記事の執筆者について

 

おのころ心平

一般社団法人自然治癒力学校理事長。

ココロとカラダをつなぐカウンセラーとして25年間活動。これまで2万6000件、約5万時間以上のカウンセリング経験をもつ。

各症状・病気の背景に潜む心理的欲求を読み解き、カラダだけではなく、家族関係、職場での人間関係改善にまでつながる手法が特徴で、経営者、アスリート、文化人など多くのクライアントのパーソナルケアを請け負っている。他方、パーソナル医療コーディネーターとして病院や治療法の医療選択もサポート。セミナー・講演活動は年150回を超える。著書に『病気は才能』(かんき出版)、『ゆるすいっち。』(主婦の友社)などがあり、Amazonランキング総合1位になった著作を3冊もつ。

 

 

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