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2023/03/15(水)
【川畑のぶこ】Q.娘の気持ちとどう寄り添ったらいいでしょうか
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水曜日はメルマガ読者の方からいただいた、
川畑のぶこへの相談をシェアします。
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Q.娘の気持ちと
どう寄り添ったらいいでしょうか
今回、相談させて頂きたいのは、
6歳の娘の「赤ちゃんが欲しい」という
気持ちに、どのように寄り添ったら
良いのか悩んでいます。
現在、私は41歳、主人が49歳。
これから第二子を授かるには、
かなり高齢出産となる年齢の夫婦です。
夫婦間では、
本格的な治療をする予定はないのですが、
自然妊娠は、以前から試みています。
4月から娘も小学校に入学するため、
私も、本格的に、
仕事を再開したいという気持ちもあります。
授かるか授からないか
分からない赤ちゃんの存在。
赤ちゃんが欲しいという娘の気持ちに、
どう寄り添ったら良いのか、
兄弟姉妹がいた方が、
彼女の人生がより豊かになるのではないか
と思うと、どこまで夫婦として
頑張る必要があるのか悩んでいます。
もし良ければ、川畑先生のご意見を
お聞かせ頂けたら幸いです。
【みーちゃん・40代・女性】
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A:FROM 川畑のぶこ
みーちゃんの娘さんへの愛が
感じられるお悩みですね。
娘さんが一人っ子で
今後寂しい思いをしながら
過ごすのではないか、
そのような思いは
できる限りさせてはいけないと。
また、一人っ子は
日常的に関わり合う兄弟姉妹がいないことで
社会性を十全に身に付けられなかったり、
利他心や慈悲心などの情操教育的な面の
発達機会を奪ったりしてしまうのでは
ないかと恐れているのではないでしょうか。
親としてはできる限り、
さまざまな能力を
開発してあげたいものですし、
完璧な環境を整えてあげたいと
悩むも当然のことですよね。
ちなみに、みーちゃんご自身は
ご兄弟や姉妹はいらっしゃいますか?
もしそうであれば
振り返っていただきたいのは、
持っていない兄弟姉妹を
持ちたいと思ったことはありませんか?
たとえば、
第一子は兄や姉が欲しかった
(寂しい)とか、
兄はいるけど姉がいない人は
姉がほしかった(寂しい)とか、
下がいない子は
妹や弟が欲しかった(寂しい)とか…
上とも下とも競争を強いられる中間子は、
一人っ子で愛を独り占めしたかった
(寂しい)とか…
子どもは基本的に
もっていないものを欲しがるものです。
でも、それが
すべて与えられないからといって
人生が機能しないかというと、
決してそんなことはありません。
人生は、
ままならないなりに(寂しいなりに)
機能するのです。
ちなみに、
一人っ子の心理学的な発達に関する研究では、
ものごとの達成度、適応度、性格、知能、
親子関係、社交性において、
3人以上の兄弟姉妹がいる子どもと
比較して優れるという結果が
報告されています。
複数の兄弟姉妹がいる仲で
第一子や2人兄弟姉妹の場合も
同じような発達を遂げることが
わかっています。
ですので、一人っ子だからといって
心理社会的な発達機会が
剥奪されているかというと
必ずしもそうではなく、
むしろ研究結果は逆を示しています。
親から適切な愛と関心を向けられた子は、
相手にも同じように関わることを
学ぶでしょう。
たとえ血のつながった妹や弟がいなくても、
小さな子をかわいがったり
育んだりするちからは開発できますし、
兄弟姉妹のような関係性を
築くことも可能です。
学校や習いごとや遊びの場でも、
友と研鑽したり、楽しんだりして
絆を育むことができます。
また、人に限らず、
ペットとの関わりで絆や思いやりの心、
また責任感や命の大切さを
育むこともできます。
ちなみに我が家も
一人っ子の息子がいますが、
幼稚園のときに
サイエンスワークショップでもらってきた
カイコを飼ったときに強い愛着を示し、
思いやりや責任感が劇的に
開発されたのを感じました。
そこからカイコは2年連続で飼いました。
続いて金魚のきんちゃんを
1年ほどかわいがっていましたが、
残念ながら白点病にかかり死んでしまい、
はじめて喪失の涙を流していました。
8歳のクリスマスにサンタさんが
トイプードルを連れてきてくれて、
そこからは兄弟のように
じゃれあったりかくれんぼをしたり
散歩したりして、遊んだり
世話をしたりしています。
子どもたちには与えられた環境を
遊び場に変えて楽しむ
豊かな想像力があることも
信頼してください。
みーちゃんもおっしゃるように、
自然にまかせて弟妹ができたのなら
それはそういうご縁、
できなかったらそれもそのようなご縁、
与えられた環境の中から
娘さんなりに人生を切り開いていくことを
信頼されてはいかがでしょうか。
また、
人生多少の不満を乗り越える力を
開発することも、
望みを叶えることと同じくらい
大切だということを忘れないでください。
– 川畑のぶこ
P.S.
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◎編集後記
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今あなたが抱えている悩みを
断捨離メルマガ毎週水曜日の執筆者、
心理療法家・川畑のぶこに
相談してみませんか?
誰にも打ち明けられない悩みを
打ち明けることで、心が
ラクになることもあります。
お寄せいただいた
相談の中から一つ取り上げ、
川畑のぶこがお答えします。
間中亜衣
この記事の執筆者について
川畑 のぶこ
心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー
東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。
2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。
「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。
断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等
所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等
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