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2022/09/07(水)

【川畑のぶこ】Q.元同僚の電話に苦慮しています…

カテゴリー:.新着情報, メルマガバックナンバー, 川畑のぶこ

 

Q.元同僚の電話に苦慮しています…

いつも的確なアドバイスをされる
先生のメールを楽しみにしながら
拝読させていただいております。

私は50歳後半の看護師ですが、
昔の職場の同僚から時折かかってくる
電話の対応に苦慮しています。

彼女とは新人で入職した際、
同じ寮に入ったのをきっかけに仲良くなり、
付かず離れずの距離感で現在まで
友人関係が続いていましたが、
昨年お取り寄せの品で相談を受けてから
頻繁に電話がかかってくるようになりました。

最初は懐かしさもあり楽しかったのですが、
途中から彼女の家庭環境に関する不平不満、
愚痴が噴出し始め、電話がかかってくる度に
同じ話が繰り返されるようになってきました。

彼女は専業主婦ですが子供は自立しており
夫とは家庭内別居状態のため
自由気ままなようです。

しかし、
私は仕事や家事、介護の手伝いなどがあり
止め処なく続く彼女の電話は
時間と体力気力が消耗されるため
最近は居留守を使う様になりましたが、
彼女が過去に自殺未遂を起こしたコトもあり
SOSを発信しているのだろうか?とも思い、
電話に出れない時はLINEで何かあったのか
と聞きますが全て既読スルーで
返事はありません。

不平不満、愚痴を聞いて欲しいだけなのか
と思うと電話があっても出る気になれません。

今後どう対応すればいいのでしょうか?

【マダムレイ・50代・女性・看護師】

―――――――――――――――――

A:FROM 川畑のぶこ

マダムレイさんのご友人を大切にする優しさ
が感じられるご相談です。

看護師をされているとのことで、
お仕事も大変忙しいことと思いますし、
家事にプラスして介護もされている
それらをバランスよく取り組むのに
大変ご苦労されていることと
推察いたします。

そんな中、ご自身の時間が少しでも
とれていると良いのですが、おそらく
そのような時間をご友人との電話などに
費やされているのでしょうね。

誠実さや思いやりを大切にしたい気持ちと、
面倒に思う本音との間で苦労されていること
と思います。

このような状況の中でマダムレイさんが
消耗するのは当然のことです。

心にゆとりがあるときであれば、さして
ストレスにならないようなことでも、
多忙で疲れが溜まっているときなどは、
大きなストレスに感じてしまいがちです。

理想の高い人であれば、ゆとりなく
イライラしてしまうそんな自分にも
罪悪感を抱いてしまうことでしょう。

マダムレイさんはご友人(やだれか)の
ちからになりたいという気持ちが
人一倍強いかと思いますが、どうか、
いまはご自身にそのエネルギーを
向けてあげてください。

いいサポーターでいるためには、
まず自己充電が必要です。

正直であることと
バカ正直であることは違います。

ご友人に「あなたの対応に疲れた」などと
バカ正直に伝える必要は
もちろんありません。

ただし、自分の疲れた気持ちに正直に、
ご友人との適度な距離感を持つことを
大切にされてください。

そう、マダムレイさんが
病んだ患者さんに疲れたら無理せず、
休むことを促しているように。

「あなたが面倒くさい」のではなく、
「私が疲れている」ので
そう感じやすくなっているのです。

人は疲れていると
何でも面倒くさくなるものです。

ですので、罪悪感を抱くことなく、
電話がかかってきたら、
「最近疲れが溜まっていて、
 自己充電の時間が必要なんだ」
ということを伝えてください。

心身のバランスが乱れているのは事実なので、
調子が悪いと伝えても構わないわけです。

ご友人にも、マダムレイさんがいつでも
どこでも誰にでも付き合ってくれるわけでは
ないのだということを知らせてください。

それでもマダムレイさんは
素晴らしい人なのですから。

人間、誰しも弱い部分があることを
体験してもらい、たまにはマダムレイさんが
労(いたわ)ってもらう側に
立ってみてください。

ご友人に理解力があれば、
配慮してくれるでしょうし、そうでなければ
マダムレイさん以外に依存できる
別な相手を見つけることでしょう。

ほかに無理せずに向き合える人がいるならば、
そちらに任せればよいのです。

すべてのお手柄をマダムレイさんが
立てなくても、マダムレイさんは
必要とされる素晴らしい人です。

弱さも含めてご自身を認め、許して、
ご友人と適度な距離を保ってみてください。

そのように自分を許可することで、
プレッシャーなく相手と向き合えるように
なることもあるのです。

– 川畑のぶこ

★自分を認め受け入れる~サイモントン療法
講師:川畑のぶこ認定トレーナー

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※こちらはNPO法人サイモントン療法協会様の主催です

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◎編集後記
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この記事の執筆者について

 

川畑 のぶこ

心理療法家 ・ 断捨離アンバサダー

 

東京都出身。米国マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒(AA)後、経営コンサルティング会社、貿易会社勤務を経て、米国にて通訳・コーディネーターとして独立、通訳の仕事を通じて心理療法に出会う。

 

2002年に日本帰国後、都内を中心とした複数の医療機関において、がん患者や家族のメンタルケア、および心の悩みやストレスを抱える人々に対して日々カウンセリングを行う。そのほか患者会の指導、セラピスト養成研修の指導、医学部での講義、一般市民向けの講演・講義を全国各地にて行う。

 

「断捨離」を自ら実践し、メンタル面へ及ぼす影響を認識したことから、「断捨離」メソッドの普及にも取り組む。

 

断捨離関連著書:「断捨離のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離~私らしい生き方のすすめ」(同文舘出版)、「断捨離アンになろう」(ディスカバー21)等

 

所属学会:日本心身医学会・日本サイコオンコロジー学会・日本予防医学会 等

 

 

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